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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > 園長ブログ マダガスカル訪問記 第5回(10月17日)
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更新日:2023年10月17日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
長年にわたり当園と友好・協力関係を築いてきたチンバザザ動植物公園。
前回は動物園のだいたい半分ほどのエリアを紹介しました。
今回は、残りのエリアで観られる動物たちをご紹介します。
池のゾーンを抜け、遊具のゾーンに背を向けて右折し進んでいくと大きなナイルワニのいる池があり、さらに進むと、日本の民間企業などの支援で作られたキツネザル類の飼育施設にたどり着きます。
本来は、大型のキツネザル類で横っ飛びで地上を移動する姿が人気のシファカの飼育を見据えた施設だったそうですが、現在はシファカはおらず、クロシロエリマキキツネザルやカンムリキツネザルが飼育されています。
今回は特別に中に入れてもらいましたが、通常は檻越しに見ることになります。
日本の動物園では観ることができないカンムリキツネザルの親子
ここから西に向かうと、キツネザル類のゾーンと、は虫類館に行きつきます。
キツネザルは、小型のハイイロジェントルキツネザルや、マングースキツネザル、カンムリキツネザル、オオコビトキツネザル、当園でもおなじみのワオキツネザルなどが飼育されています。
アイアイなどの夜行性の動物を観るために作られた、昼夜を逆転させる施設もあるのですが、老朽化や飼育動物の変化などのため現在は使われておりません。
チンバザザのスタッフは、このうちの一部を改修して展示を再開したいとの意向を持っていましたので、将来的には夜行性の動物が元気に活動する姿も観られるようになると思われます。
アメリカの動物園から贈られた、夜行性の動物を飼育・展示するための施設。傷みがひどく閉鎖中。
夜行性の動物用の施設はもう一つあり、こちらは状態が良いため、再利用に向けて検討中。
こちらの方は、我々を案内してくれたチンバザザの動物部長さん。
マダガスカルは、世界のカメレオンの約半分の種類がいると言われるほどのカメレオン大国。
は虫類館では、いろいろな種類のカメレオンに会うことができます。
アンタナナリボでは今でも野生のカメレオンを見つけることができ(子供たちは、カメレオンを捕まえてきて戦わせて遊ぶそうです。)、地元の方にはあまり珍しい存在ではないようですが、海外旅行客にはうれしい施設です。
ただ、こちらも老朽化が進んでおり、動物が逃げ出さないか心配になるようなところもありました。
ここでは、ヤモリやトカゲ、マダガスカルオオコウモリも観ることができました。
は虫類館の内部。自然光を活用したつくり。
カメレオン。アクリル板には大きなひびが。
食事中のマダガスカルオオコウモリ
は虫類館の外にはヘビが展示されていて、その視線の先にある建物の中にはウサギが。
食用のため大型化されたフレミッシュジャイアント種です。
大きなウサギはマダガスカルでは珍しいらしく、園内屈指の人気の動物です。
初めてお目見えした時には、「自分も飼いたいが、どうすればいいのか。」という問い合わせが殺到したそうです。
一般の来園者が立ち入れない飼育専用の施設(裏飼施設)では、当園にやってくるはずだったカンムリキツネザルが大切に飼われていました。
日本でこのキツネザルを飼育しているところはありません。
とても元気で、子供も生まれていましたので、当園に来ていれば人気者になっていたことでしょう。
今後は一般の入園者も観ることができる施設に移すそうですので、マダガスカルにお出かけの際は、ぜひ会いに行ってみてください。
当園で会えるはずだったカンムリキツネザルのつがい
元気に育っていた子供
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