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更新日:2020年8月9日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
今年度初めてオウムの担当になってみて、新しい発見がたくさんありました。そんな中で今回はタイハクオウムのヒミツをご紹介します。
こちらはタイハクオウムの「タイ」(オス)です。
タイハクオウムはとにかく声が大きな生き物です。
突然の「アー!!」という耳をつんざく声。
「ヒーヒー」と引きずるような長引く声。
担当になってみて、オウムとはこんなに騒がしいものかと驚きました。
また、頑丈なクチバシでいろいろなものを破壊します。
オウムは鳥の中でも長生きなのですが、タイハクオウムも例にもれず寿命は40年から60年と非常に長いです。
ですから、一般の家庭では相当な覚悟がないと飼えない生き物です。
さて、それではそんな「タイ」のヒミツをご紹介しましょう。
うれしいときの「タイ」。
頭の上にある長い飾り羽が持ち上がっています。この飾り羽を冠羽(かんう)といいます。
一方、こちらは通常時の「タイ」です。
冠羽が下がっていると表情がかわりますね。
冠羽はオウムのトレードマーク。うれしいとき以外にも、怒っているときやびっくりしているときも立ち上がり、いつも感情豊かに上げ下げしています。
今回は「タイ」のヒミツの部分、この冠羽が立ち上がっているところの裏側はどうなっているのかをご覧いただきましょう。
じゃーん!
なんとこの部分はハゲ、おっと失礼、羽がなかったんですね。
頭の皮膚が丸見えです。
タイハクオウムだけでなく、ソロモンオウム、コバタンなどほかのオウムでも確認しましたが、冠羽の裏は羽が生えていませんでした。
後ろから見ると、ちょっと不思議な光景です。
この部分には冠羽を立ち上げるための筋肉がついているのでしょうね。
ちなみにストローのように見えているのは新しく生えてきた羽。
新しく生えてくる羽は最初このような鞘(さや)に包まれています。
長くなってくると自然に鞘が取れて中から広がった羽が出てきますが、
自然と取れない鞘は自分でクチバシなどで上手にとっているようです。
しかし、時々こんなことも。
あっ……! 自分では届きづらい場所に長い鞘が1本。
少しかっこわるい感じに。
ご心配なく。数日後には無事、鞘が自然と取れていました。
まだまだ謎の多いオウムの世界。これからさらに詳しくなっていきたいと思います。
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