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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > 二ホンイヌワシ 「太白」のお引っ越し(11月22日)
ページID:57891
更新日:2021年11月22日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
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今年の3月に孵化し、猛禽舎で親鳥とともに元気な姿をみせてくれていたニホンイヌワシの雛「太白」。
このブログでも以前に孵化から巣立ちまでをご紹介しましたが、そんな「太白」も今では親鳥と同じくらいまで大きくなり、一目では親鳥と見分けるのも難しくなってきました。
この時期になると野生のニホンイヌワシは親の縄張りを離れ、ひとり立ちをします。
今回のブログでは、親離れの時期である「太白」の園内での引っ越しの様子をお伝えしたいと思います。
10月18日の朝、猛禽舎に職員が集合し、作業に移りました。引っ越しといっても、動物自ら新しい獣舎へ移動してくれる訳ではないので、捕獲することからスタートです。
ニホンイヌワシを含む大型の猛禽類の場合、ひとりでは押さえることができないので、必ず複数人で捕獲します。
彼らの武器である鋭い嘴と大きな翼、鋭くとがった爪を持つ脚をそれぞれしっかりと掴み、暴れるのを防げば準備完了。あとはケージに入れて新居へ移すだけになります。
人も動物もケガをしないようしっかりと掴みます
ですが大型猛禽類は頻繁に捕獲することができないので、この機会に健康チェックも同時に行いました。
まずは採血。採った血液は異常がないかを調べるとともに、「太白」の性別判定の遺伝子検査にも使います。
先日この結果が出て、太白はオスと判明しました!
続いて個体識別のために生年月日を刻印した足環、カラーリングの装着とマイクロチップの挿入を行い、そして最後に体重測定。大きな見た目に反して、体重は2965gと比較的軽かったです。
翼から採血中
金属板の足環を装着中
全ての作業が終わり、いよいよ移動を開始。
到着後、ケージから出た太白は展示場内でそわそわしていましたが、しばらくすると右の止まり場に落ち着いた模様です。
新たな展示場に移動してきた太白
今回太白が移動した先は、以前までインドクジャクやアオサギがいた園の中央に位置する展示場です。しばらく動物がいなかったスペースなので、太白が来たことによってまた多くの来園者の方に足を止めていただける場所になればと思います。今も少し緊張気味の太白なので皆さんも観察の際は静かに温かく、見守ってあげてくださいね。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
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