案内窓口 022-229-0631
ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > 水鳥の換羽と雛の成長(7月26日)
ページID:75984
更新日:2024年7月26日
ここから本文です。
八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
6月半ばに入り、水鳥の繁殖シーズンがひと段落する頃から、少しずつ様々な鳥類の換羽シーズンが始まりました。
この時期はペンギンのような細かいものから、ハクチョウのような大きなものまで大小様々な羽が大量に抜け落ちていて、展示場内の掃除が大変になる時期でもあります。
ある日掃除に入ると、メスへのアピールとなるオスのオシドリ特有の銀杏羽が抜け落ちていました。
オシドリのオスの銀杏羽
6月初旬には、メスと対照的にカラフルで特徴的だったオスの羽模様も、7月には一見メスとは見わけがつかない位に地味な色合いになりました。
オスの非繁殖期の羽模様の状態をエクリプスといいます。
手前からオシドリの父親、雛、母親
オシドリの父親(非繁殖期)
一方、雛は孵化してもうすぐ2か月ですが、驚くスピードで順調に成長しています。
オシドリの雛と母親
ここで問題です。
写真の中で雛にまざり母親がどこかに写っていますが、皆さんわかりますか?
答えは・・・
右から3番目の写真中央に写っている個体が母親です。
しっかり見ないとわからないほど、2か月で大人に近い大きさまで成長し、羽模様もがらりと変わりました。
オシドリのくちばしはオスが赤色でメスが灰色という特徴がありますが、雛の中でもくちばしの色の違いがはっきりしてきました。
6月初旬に孵化したシジュウカラガンたちは、丸々して灰色とライム色が特徴的でした。
シジュウカラガンの雛と母親
約2か月経つと・・・
シジュウカラガンの雛と両親
シジュウカラガンの雛
スマートな体つきとなり、特に足が長くしっかりしている印象です。
親鳥とははっきり見分けがつきますが全体的に地味な灰色模様。
親鳥の後に続き、水浴びしたり、草をついばんだりする姿がよく見られます。
最後に、アカツクシガモです。孵化したときは、白と焦げ茶色をしていました。
アカツクシガモの母親と雛
約2か月経つと・・・
アカツクシガモの親子
アカツクシガモの特徴的なオレンジ色の羽模様が体全体的に広がり、光沢のある緑色の翼鏡部分が目立つようになりました。
とても食欲旺盛で丸々とした風貌をしています。
本格的な暑さがやってきましたが、木陰や水場で凌ぎつつ皆たくましく雛から幼鳥へと順調に成長しています。
次回はさらに成長した幼鳥たちの姿をご紹介したいと思います。
お問い合わせ
仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
電話:022-229-0122
ファクス:022-229-3159