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更新日:2023年12月26日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
八木山動物公園では平成20年よりマダガスカル共和国の国立チンバザザ動植物公園と協力して、生物多様性保全に貢献すべくさまざまな活動を行っています。過去の活動の様子は当園ホームページでも紹介しています(別画面が開きます)。
先に公開した「マダガスカル出張報告〈その1〉」の続編として、出張報告〈その2、3、4〉では、現地訪問中に出会ったマダガスカルの面白い生き物たちを紹介しています。
今回はアンダシベ国立公園(Parc National Andasibe Mantadia)で出会った動物を紹介します。
ブラウンキツネザル(Eulemur fulvus)
とても活発なブラウンキツネザルは、あるときは昼行性、別の時には夜行性というとても不規則な活動リズムをもったキツネザルです。
体重2.5キログラム程度のサイズで、数頭から20頭の群れで暮らしています。主食は果実で、花や葉、虫なども食べています。
私たちは国立公園脇の道路を、電線を伝って渡る数頭の集団を見かけることができました。
インドリ(Indri indri)
インドリは、現存するキツネザルの仲間の中では最大サイズで、体重は平均7キログラムほどです。
霧深い森の中では数頭の家族単位で暮らし、ほぼ毎朝、ラウドコールと呼ばれる深く遠く響く大きな声で鳴きかわします。その声は2キロメートル先にも届くと言われています。
数十年前、研究者らが飼育を試みたものの、成功することはなく、現在も世界中のどこの動物園でも飼育されていません。インドリに会いたい人はマダガスカルの森を訪れるしかありません。
ダイアデムシファカ(Propithecus diadema)
体重約4から7キログラムのインドリ科のキツネザルです。
一日のほとんどを樹上ですごし、両親とその子供たちといった家族グループで群れを作り、木の上の方の若い葉や花を食べています。
葉食の彼らが暮らしていくには、とても広い範囲の森林が必要です。
マダガスカルヒルヤモリ(Phelsuma madagasicariensis)
ヤモリといえば夜行性で体色が目立たないものを想像されると思いますが、マダガスカルには、昼行性のヒルヤモリという仲間がおり、彼らは黄緑色のとても鮮やかな色をしています。
次回「マダガスカル出張報告〈その4〉」では、レムールズパークとエキゾチック・マダガスカルという2カ所の動物園で出会った生き物を紹介します。
【参考】『マダガスカルの動物 その華麗なる適応放散』山岸哲編/裳華房
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