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更新日:2020年12月8日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
休園日の午後、アフリカゾウ舎でベテラン飼育員と園内の施設を管理する施設班の職員を講師とし、若手職員に対してチェーンブロック取扱講習を行いました。
チェーンブロックとは天井などの高いところに吊り下げ、重量物を引き上げる道具のことです(写真1)。動物園ではどのような時に使うのかというと、動物の飼料を飼料室の2階に引き上げたり、大型動物が倒れた際に起立させるための補助として使います。
写真1 チェーンブロック
写真2 ただいま練習中
はじめに、チェーンブロックの機能や使い方の講習を行った後、動物が横たわった時、チェーンブロックを使用するために必要な幅広い帯(腹帯)を動物の腹の下を通す手順の講習を行いました。
一通りの練習をしてから(写真2)、実際にチェーンブロックを動かしてみました。
ゾウに見立てた物を引き上げるためにチェーンをひたすら引き下げるのですが、実際にやってみると数センチ引き上げるのにかなりの労力を必要とすることが分かります(写真3)。
写真3 持ち上げるのはなかなか大変です
実際の有事の際には一刻も早く行動しなければなりません。自分が行動するにあたり、どの立ち位置でどの役割をするべきなのかは、経験を積んでいかないと身につかないものですが、こういった講習や練習をすることは経験の浅い若手職員にとって非常に重要なことです。
実際に8年前、アフリカゾウのメアリーが室内で起き上がれなかった時も大勢の職員で懸命に立たせました。
こういった出来事は数年から十数年に一度あるかないかですが、その際には対応を上手く成し遂げることが出来るか、上手く行かずに終わるかで結果は全く違います。若手職員が増え、こうしたアクシデントに上手く対処出来るかは、経験を積んだ職員がしっかりと伝えていかなければならないことだと思います。
園では、この他にも消防訓練や動物脱出対策訓練など、さまざまなことを訓練しています。何もない事が一番ですが、何かがあった時にきちんと対応できるように備えていることが大事なのです。
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仙台市建設局 八木山動物公園 飼育展示課
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