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更新日:2023年12月25日

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高病原性鳥インフルエンザ防疫訓練を実施しました(12月25日)

八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」

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 あっという間に師走に入り、県内ではたくさんの水鳥の飛来が確認される中、当園では冬に流行する鳥インフルエンザが園内で発生した場合を想定した「鳥インフルエンザ防疫訓練」を実施しました。
今回は、その様子をご紹介します。

 この訓練は、休園日を利用し感染症対策専門である獣医師の主導のもと、鳥類を担当する飼育員をはじめ、若手飼育員がメインで参加しました。
参加者は防疫作業役とサポート役に分かれ、まず、準備として防護具の着用から始まりました。

 防疫作業役は防護服やゴーグル、手袋、マスクなど、ウイルスがヒトの皮膚や粘膜に接しないように注意点などを確認しつつ、決められた順番で実際に着用しました。
その間、サポート役は正しく着用できているかチェックをしたり、例えば手袋と防具服の裾の目張りといった一人ではやりにくい所の補助を行いました。
獣医師の指示に従い防護具を着用していく防疫作業役
獣医師の指示に従い防護具を着用していく防疫作業役

肌を露出しないよう首元や手首、足首などはサポート役の補助でテープで目張りします

肌を露出しないよう首元や手首、足首などはサポート役の補助でテープで目張りします

 準備が整ったところで、現場に向かい模擬で消毒作業を実施しました。
高病原性鳥インフルエンザ感染鳥の発生場所と仮定した獣舎内には、調合した消毒薬を散布機で床、壁、天井と全面を消毒しました。

 また屋外の土壌には消石灰を撒く練習をしました。実際に防護具を着た状態での作業は、ゴーグルはくもって視界が悪く、呼吸が苦しかったり、動きにくさもありましたが、被害を最小限に抑えるため迅速かつ正確に行うことが大切です。

希釈した消毒液を獣舎内で散布している様子

調合した消毒薬を獣舎内で散布している様子

消石灰を土壌に撒いている様子

消石灰を土壌に撒いている様子

 みんなが一通りやり終えると、着衣したエリアに戻り、最後に体にウイルスが付着しないよう注意しながら決められた順番で脱衣し、訓練は終了しました。

防護具を脱衣している様子
防護具を脱衣している様子

 当園では今回の訓練が初めての実施となりました。
防護具の着脱と消毒作業を実際に飼育員1人1人が体を動かし考えながら行ったことで、万が一の事態の備えとして、有意義な訓練になったと思います。

 これから本格的な寒さがやって来ますが、日頃の靴底消毒や衛生作業などの高病原性鳥インフルエンザ対策はもちろん、動物の健康管理にはより一層注意して、この冬も乗り切りたいと思います。

 

 

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