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更新日:2016年9月20日

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発表項目以外の質疑応答の概要

(1)昨年末アイリスオーヤマが音楽ホール建設のための基金に寄付をしたが、音楽ホール建設についての考えを伺う

仙台の文化関係の施設の中で、一定規模の大きな音楽ホール建設は長年の課題で、かつても1回計画が浮上しながら、途中で断念のやむなきになったという経過もありました。現時点では、復興計画期間中ですので、われわれは復興計画第一を掲げており、すぐに何かをするというのはなかなか難しいことは以前から申し上げていたとおりです。ただし、まちにとって長期的に必要とされる施設の一つであろうことは、私もその気持ちを持っています。

行政としてまだまだ財政面も含めて難しい中で、今回、民間の方々が中心になられてそういう動きを出してくださったのは、ある意味では大変うれしい、ありがたいことだと思っています。ただ復興計画との兼ね合いで、すぐに仙台市が「じゃあ」というわけにもまいらない状況です。また、先に作ろうとしていた時の音楽ホールを取り巻く状況と現状でも、ずいぶんと違います。現在民間団体の方がお考えのホールに向けた諸条件も、以前の話とはまた違った要素がでてきていると思います。あらためて仙台市としては、音楽ホールの施設の立地や機能、建設に至るさらに手前の予見の調査をもう一度行わないと、従前の話にそのまま竹に木を接ぐようなことはできない状況だと思います。まずは調査から進めていくのがありうる段階かと思います。

(2)復興公営住宅の建設が計画より遅れていることについて、市長の所感を伺う

当初は今年度末までに2700戸を目標にしていました。現時点では2000戸は達成可能と報告を受けていますが、700戸は次年度に入り込むということです。震災からもうすぐ丸4年経ちますので、長い間お待ちいただいている市民の皆さまには大変申し訳ないことだと考えています。建設や外溝工事の入札の不調などさまざまなケースによって、こういう事態が発生しました。今、それらについては、鋭意再入札などさまざまな手立てを講じて期間を短縮し、遅れた700戸分について、来年度の中ごろまでには何とかお入りいただけるようスケジュールの再調整をしています。各戸にお入りいただく方の概要は抽選で決まっていますので、それらの方々にもお詫びとともに経過をご説明しながら、ご納得をいただけるようにお願いしているところです。一日も早くという思いは、私もまた被災された方々も同様だと思います。工事業者の皆さんも頑張っていただいていることは確かですので、われわれとしてはさらに環境を整えて、一日も早く入居にこぎつけられるように頑張りたいと思っています。

(3)プレハブ仮設住宅の集約について、今後の方針を伺う

復興公営住宅の建設状況や、防災集団先の移転先地の造成状況などを踏まえながら、入居の方々ごとに引っ越しの予定としてわれわれが考えている「おおむねこのあたりの見込みになる予定です」という部分をお示ししながら、退去の状況も踏まえて、集約することを希望されるか、それともこのままを希望されるか、ということをお伺いしつつある状況です。いろいろなお声はあり、地域の安全確保をどうするかは、具体にご相談しなければならないですが、総じてあと半年とか、あと一年で引っ越しが可能ならば、二度三度の引っ越しはなかなか負担が大きいので、できれば引っ越しの回数を減らしたいご意向が地域では強いという報告を聞いています。今さまざまなプレハブ仮設住宅などにおいて、集約の方のご意向が強いという事例は、まだ聞いていません。

(4)復興公営住宅への転居が進み、プレハブ仮設住宅の方々から集約の意向があれば進めるのか

入居者が一桁になったときに集約をしても、果たしてどれだけの意味があるかと思いますので、ある程度の塊が大きい中で集約するかどうかだと思います。集約をするかしないかは、おおむね今年度末までの状況の中で判断していくことができるのではないかと思っています。

(5)交流人口の増加について、海外からの旅行客を増やすためには、直行便の増加が不可欠と思うが、今後の見通しについて伺う

直行便で一番残念に思っているのは、昨年復活したタイの直行便がワンシーズンで今休止になっていることです。われわれとしてはまずタイ便の復活、定期便化に向けて、引き続きタイへの働きかけに努めていきたいと思っています。また、中国との直行便も震災以降止まったままですので、それも回復をしていきたい。この二つの便が大きな課題だと思っています。

(6)青葉区選挙管理委員会の衆議院議員小選挙区選挙の不適切な集計について、市長への報告はいつだったのか。また、この件について市長の所感を伺う

私のもとには12月25日の夕刻に報告がありました。私としては、今回はいろいろな理由があるのかもしれませんが、あってはならないことであり、これははっきりと、選挙に携わる者がしてはいけないことであり、法で定められていることに反するものだと受け止めています。どういう経緯か、詳細はまだ調査中の部分もあるということですので、そこまでの把握はできていませんが、選挙は申し上げるまでもなく、国民が政治に対する権利を行使する、国民にとって最重要の事項です。それに対する信頼を揺るがせたという意味では、あってはならないことであり、市民の皆さんにも市政に対する信頼を損ねたという意味で、お詫びを申し上げたいと思います。また私としても、直接的に市長が選挙を執行するとか、管理責任というわけではないにしても、仙台市として採用した職員ですので、大変遺憾なことであると思っています。

なお、選挙管理委員会として今後詳しく調査をしていただく中で、なぜ集計ミスから記入を書き換えるところに至ったのか、それはどうして防げなかったのか、そのことをさらに精査して、一日も早く、次回の選挙前にしっかりとした選挙執行体制を整えて、市民の方から信頼を持って選挙行動に臨んでいただけるように全力を尽くしたいと思います。

(7)今回の件は、青葉区選挙管理委員会事務局の幹部も関わっており、信頼回復は難しいと思うが、第三者を入れた調査は考えているか

現在の選挙管理委員会の職務執行、また現場のさまざまな手順等を解明していくにあたっては、選挙事務に精通した職員の力を借りながらやっていくことが必要だと思います。今すぐにご指摘のような手法を取り入れるということは難しい側面があると思います。しかし、選挙の公明性や選挙に対する信頼を回復する中で、今後どういう手法が可能であるのかについては、私も勉強する中で考えてみたいと思います。

(8)現時点で第三者を入れた調査は考えていないということか

現時点としては、第三者を入れることは考えておりません。選挙管理委員会の執行を規定する法の中で、そうした第三者の委員会が、どこまでどういう権限で、何が可能になるのかということも、私自身も少し勉強してみたいと思います。

(9)今回の青葉区選挙管理委員会の件では職員の処分は市長部局が行うとのことだが、職員の任命権者として、市長の責任はどう考えているか

職員の処分については、選挙管理委員会としてまず考えなければいけない部分がありますので、今日の時点で私が直接的にお答えすることはないと思います。私自身の任命責任については、選挙管理委員会と市長部局の関係性になりますので、現時点について直接的に私が責任を取るという筋合いとしてもまだ考えていません。ただ、今後の調査の動向によっては、そのことも含めてあらためて課題として出てくることもあり得るとは思います。

(10)職員の処分は市長部局が行うとの説明だったが、異なるのか

処分については、まだ選挙管理委員会とは話をしておりません。今のは私の所見です。

(11)青葉区選挙管理委員会の件について、記者クラブで配布された記者発表資料はご覧になったか

それと類似したものは見ましたが、記者発表資料として見たかどうかについては定かではありません。ただ経過の説明は資料で受けましたので、ほぼ同じものは見ていると思います。

(12)記者発表資料には、誰が関与したかなどの記載がなく、会見の質疑で明らかになった。この資料作成には、広報課など市長部局の職員も関わって、こうした形になったと思うが、関与者が未記載だったことについてどう思うか

記者発表資料については、担当部局で原案を作りつつ広報課も含めて精査をする中で皆さまに提供申し上げていると思います。ですから、ある意味では両者の共同で制作した資料ということになると思います。

(13)投票の集計に課長が関わっていたが、その課長が中心となって調査を行っていたことを公にしようとしなかったことで違和感、不信感を感じたが、その点市長はどう思うか

職員の職務上の職責をどう表現するかについては、今おっしゃったようなお考えもあると思います。逆に選挙に携わっている人間からすると、青葉区選挙管理委員会の中で実際に管理職という場合は、選挙の担当課長になりますので、そのことについて隠そうとした行為とは思っていません。

(14)そのことは、発表資料に載せるべきではなかったのか

選挙事務の在り方についてわれわれ市の職員と皆さま方とで、前提となる了解の部分、いわゆる常識の部分についてずれがあったのかもしれません。

私としては直接最終校正をしたわけではありませんが、特にそれが不十分だったという認識、説明を受けた時点でそのことについて私の方から特段の指示をしたということはありません。

(15)結果として掲載していなかったことについて不十分だったか、否か伺う

記者発表資料の原則は、報道の皆さま方に十分に事案をご理解いただいて、適切に報道に生かしていただくために行う、そのための資料ですから、皆さま方から理解の一助としては不十分だったというお声があれば、不十分だったという結果責任は出てくると思います。

(16)青葉区選挙管理委員会の件について報告を受けた後に、市長が指示を出したことはあるか

調査もまだ全部ではないということでしたが、数が合わないということは、そもそもは集計ミスから出てきたのだと思います。数が合わないことを、現場としてどうチェックするか。時間がかかって、最終集計に向けていろんな諸般のご迷惑がかかるかもしれないにしても、法令で定められている、やってはいけない数字を自分で直してしまうという、そのことに踏み込んでしまったのはなぜなのか。集計ミスの原因をその場で追及し明らかにして、ここでダブルカウントがあったということを、なぜその現場で発見できなかったのか。もう少し時間がかかってもその理由をしっかり突き止めてほしいと思います。そうでなければ、今後の防止策をどう立てていくかも、そこによってくるのだと思いますので、あらためて追加で説明がほしいとは話しました。

(17)追加報告については、期限を設けたのか

これだけ重要な事案ですから、なるべく早くというニュアンスで言ったつもりですが、特に具体的な期限を設けたわけではありません。

(18)25日の報告以降、市長は聞き取り調査の結果などは聞いていないのか

お正月の間も担当者からヒアリングを続けているという話は聞いていますが、具体的な内容までは聞いていません。

(19)25日の報告の時点で、水増しをした理由などは聞いていないか

それについては聞いていません。担当職員がこういう中でこういう操作をしてしまったと、事実として聞きました。

(20)この件について現時点で、市として告発はしないのか

現時点ではまだそこまでの判断はしていません。今進めている詳細な調査も含めて全体像が見えた段階で、われわれとして考えていかなければならないと思います。

(21)告発も考えているということか

そうです。それらも含めて対応をしっかりと固めて、また皆さまにその結果もお知らせする必要があると思います。

(22)今回の選挙の集計方法自体に問題はなかったのか

2人は集計の実質的な実務の責任者と、それを管理、監督する者という立場でしたので、チェックが入りにくく、数字の操作を行える立場にあったと思います。本来であれば管理、監督する立場の者が、そういうことになった場合にどういう防止策が可能かについて、あらためてしっかりと考える必要があると思います。

(23)今回は、比例代表と小選挙区との投票数の違いにより水増しが明らかになったが、そうでなければ闇に葬られる可能性があったことについて市長の所感を伺う

今回の件は、報道機関からのご指摘が発端でした。選挙が通常つつがなく行われるものだというわれわれの経験の中でこういう事態が起こったことは、仙台市としても少なくとも私が職員になってからはありませんでした。数字の操作などはありえないものだと思っていたことは言えると思います。

しかしこういうことが現実に起こったわけです。そのことをしっかりと受け止めて、たとえ担当の責任者といえども一方的にそこに信を置くのではなく、何らかの形で組織としての対応がないのか、今回を教訓としてより真剣に反省して対策を考えていかなければいけないと思います。仙台市として、リスクマネジメントをさらに一段も二段も深めていかなければいけないと受け止めています。

(24)これまでの選挙でも今回のようなことがあったかもしれない。今回、市政の信頼を損ねたといっているが、市政の代表である市長自身の信頼を失うことにもつながると思うがいかがか

おっしゃったことについては、可能性としてあり得ないとは申し上げることはできないと思います。しかし、可能性として考えだすと全てが揺らいでいくと思います。過去の選挙において確定された票は尊重して、確定したものとして扱っていくのは、過去に対しては正しいと思います。

しかしこういう可能性が提示された以上、未来においてはこのままというわけにはいきません。さらにしっかりと信頼を高めることが、私にいただいた票をさらに信頼に足るものにするためにも必要であると思います。

(25)今年8月にも市議会議員選挙があるが、今回の件を受けての人事異動などは考えているか

人事について具体に考える段階にはまだ至っていません。まずは原因の究明をしっかりと行い、どういう再発防止策を講じるか。今回の事案に対する職員の処分があるのか。そしてまた、市民の皆さまに選挙への信頼を回復していただける手だてを、どのような再発防止策としてわれわれが打てるのか。その後に初めて人事の問題が出てくると思っています。いずれそういう段階が来るとは思いますが、現時点では私自身は今回の案件では人事については考えていません。

(26)今回の件で、票数の訂正は考えているか

数字の訂正は、具体的にどのように申し出て、どのように中央選挙管理委員会まで上げていくのか、私も初めてのことなので、その手順について聞いていません。しかし、作為的な改ざんがあったわけですので、あらためて真相を究明する中で、いずれしっかりとした数字に修正する必要はあると思います。

仙台市長 奥山 恵美子

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