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更新日:2016年9月20日
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第33代の仙台市長に就任しましてから、丸2年ということでございます。この間、多くの市民の皆さま、そして議会のご理解を得て市政を進めてくることができたことに感謝を申し上げます。私自身この2年間を振り返ってみますと3月11日を境にして、予測し得なかった仙台のまちの復興という大きな課題に今直面していると感じています。
3月11日以前の私の2年間の中での位置づけとしましては、今後の仙台の長期的な都市の目標を明らかにする総合計画の作成に大きな力を注いできたと考えています。四つの都市像を掲げ、「ひとが輝く杜の都」という最終的な目標に向けて、いかに取り組んでいくかということで、総合計画の策定ができたことは、私と市民の皆さまとの協働作業が大きく実った一つの事例と思っています。
総合計画ができたということは、関連してさまざまな分野の実施計画も作られていきますので、これからの高齢社会の中での仙台市の歩みの方向性について、羅針盤として確かなものを我々が持っていると申し上げてよいのではないかと思います。
大変厳しい財政状況の中で、敬老乗車証制度や都市計画道路の見直しなど、市民の方にもご負担をお願いするような件につきましても、いろいろなご意見はありましたが、意見交換会を行い、そして議会もご議論の中で一定の成果をみたことにつきまして、改めて感謝を申し上げたいと思います。
そのような中で3月11日に市民の皆さま、そして我々のまちに、仙台市が誕生して以来の大災害が襲ってきました。今、多くの市民の方々がお仕事やお住まいの問題などさまざまなご苦労を重ねていらっしゃいます。私も改めてこの非常なる困難の時代に市政を預からせていただいているという、運命的なものを感じながら市民の皆さまのご苦労が一日も早く解消できるように全力を尽くしてまいりたいと思っています。
国の動向が、未だ三次補正の時期も明確にならないなど、復興に向けた国としての体制づくりが非常に遅れていると感じています。ただそのことをもって、仙台の復興が遅れるということではいけないわけですので、私たち自身ができることについて、まず先んじて最大限に取り組みながら早い復旧をめざすことによって、仙台市民の皆さまの安全安心を守るということ、また被災された多くの他の自治体にとっても、なるほどこういうふうにやればよいのかという一つのモデルとなるように、先駆けて進んでいくことの意味、そういうことを追求していきたいと思っています。
これからもさまざまな復旧復興のステップの中で、いろいろな課題が出てくる思いますが、就任以来、これまで皆さまと進めてきた話し合い、対話の路線を大切に、市民協働でさまざまな市民の皆さん、議会、そして企業といったいろいろなセクターの方々と連携をしながら、まちの復興、最終的には総合計画で目指した市民の皆さまが輝く杜の都に向かってともに力を尽くしていきたいと考えています。
どうぞこれからも市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
仙台市長 奥山 恵美子
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