せんだいメディアテーク・市民図書館を再開します（発表内容）

東日本大震災により休館しておりました、せんだいメディアテークと市民図書館が、来週5月3日祝日から部分的に再開することとなりましたので、お知らせいたします。

メディアテークにつきましては、天井が落下するなど最上階7階の被害が大きかったところでございますが、幸いにも、それ以外の階は大きな被害がなく、構造体への影響もございませんでした。

このため、まずは1階と、市民の皆さまから早期の再開を期待されております市民図書館のございます2階から4階までを、5月3日から再開することとしたところでございます。

また、再開にあたりましては、「歩きだすために」と題したイベントを開催することといたしました。

哲学者で大阪大学の総長でもいらっしゃる鷲田清一（わしだきよかず）先生、また、メディアテークの設計者である建築家の伊東豊雄さん、仙台・宮城ゆかりの絵本作家でいらっしゃる「とよたかずひこ」さんにお越しいただきまして、それぞれのお立場から今回の震災を見つめ直していただき、語っていただく予定でございます。

鷲田先生は、震災後いち早く、東北の被災された方々へのメッセージを関西の文化人・経済人の方々との連名で広く全国へ発信してくださいました。伊東豊雄さんからは、メディアテークが今こそ仙台市民の心の拠り所として復興することを期待するとのエールを送っていただいております。

そのほかにも、メディアテークには、建築家やアーティストをはじめ、様々な分野の方から、復興に向けて、たくさんのメッセージやご協力のお申し出をお寄せいただいております。

たくさんの方が仙台・東北を応援してくださっていることに心から感謝をしつつ、今回のイベントを通じ、私たち自身が震災と向き合い、ともに考え、そして今後の復興に向けた長く厳しい道のりを歩き出すための、一つのきっかけとできるよう期待をしているところでございます。

仙台市長　奥山　恵美子