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更新日:2022年8月9日

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調査研究報告要旨(平成30年度「仙台市博物館調査研究報告」第39号)

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新刊図録・目録調査研究報告機関誌仙台市史

平成30年度「仙台市博物館調査研究報告」第39号には、以下の論文等を掲載しました。

1 光明寺蔵奈良絵本「いつくしま」について 

小田嶋なつみ

光明寺蔵奈良絵本「いつくしま」は、『厳島縁起』と称される縁起物語の諸伝本のひとつである。厳島縁起とは、厳島神社の神々の本地を題材とする本地物の一種で、西城国の王女・足引宮と彼女に関わりを持った人々が、様々な苦難、転変を乗り越え日本にたどり着き、厳島にて神として垂迹するという物語である。
本資料は山形市の光明寺に伝わるが、厳島縁起諸本研究の中においての記載は極端に少なく、他の諸本との比較、分類等が本格的に行われていないのが現状である。したがって、本稿では、この光明寺本「いつくしま」の資料紹介、翻刻を行い、若干の考察を加えた。

 

2 戦国期南奥羽の流通と交通

長澤伸樹

本稿では、戦国期南奥羽における領主権力の流通・交通統制をめぐり、山形・米沢・黒川(若松)などの都市ないし周辺に開かれた市町と、そこで活動する商人の姿について、「法」によう支配の観点から再考する。その上で、当該地域に最大の支配基盤を築いた伊達氏による流通・交通統制のあり方を相対化し、近世的支配の画期を見直した。

 

3 戦国期伊達氏家臣についての一考察

黒田風花

本稿では、戦国期の領主権力における家臣団編成と実態の研究の一環として、伊達輝宗当主期の外交における家臣の役割を考察した。
先行研究において伊達氏の外交に関わることが指摘されている当主側近の役割を整理し、領主間外交における意義を指摘しした。また、一家・一族と呼ばれる家臣について、在郷衆としての実態に規定される伊達氏の外交および軍事行動における活動の具体的事例を検出した。同時に、関係史料の性格にも検討を加えた。

 

4 市内小学生における仙台市博物館の利活用の現状と展望 ~児童の意識調査と博物館職員への聞き取り調査を通して~

東北大学社会教育主事講習 仙台市Bチーム(大久保裕隆・高橋龍馬・永山達郎・村田智朗・土井謙治)

仙台市博物館では市民の生涯学習を支援する目的の一つとして、学校における博物館の利活用を促す学習プログラムや教材貸出などを実施している。しかし、学校として活用する機会は少なく、個人としての利活用の実態も明らかになっていない。
本稿では、児童への意識調査と博物館職員・ボランティア「三の丸会」への聞き取り調査を通して、市内の児童が博物館に感じていることや求めていること、博物館が児童のために提案したいこと等、仙台市博物館の利活用の現状を把握し、今後の展望を考察する。

 

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