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更新日:2016年9月20日
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仙台に外からたくさんの人が来ることにより、交流人口の増によるメリットや水族館で働く人、就業人数という意味ではたいした数にはならないにしても、要素としてはそのようなこともあります。やはり一番大きいのは交流人口の増による経済的な波及効果だと思います。
増築という話になるかということは、まったく考えていませんので、リニューアルが拡張によりリニューアルなのか、現有面積での内部的なリニューアルなのかについては、まだ具体的な話にはなっていませんので、その段階で考えることになると思います。現時点では拡張してのリニューアルということは考えておりません。
その時における利用状況、特に仙台市民に対する影響などを総合的に勘案して、公園内で拡張することが是であるか非であるかの判断になると思います。その際には公園全体の利便性、公園の他の部分に関する利用の影響なども考えていかなければなりませんので、現時点では架空の要素が強いと思います。
そうです。
まずオープンして初めの5年ならその5年をきちんと運営をしていただいて、市民およびお出でになる方々の評価を確立することが第一だと思いますので、それをきちんとやっていただきたいと思います。拡張やリニューアルというのはその後の話であると思います。
今回、出資はしますが民間としてきちんとした採算性をもって運営していただきたいということです。基本的には公園の敷地を提供しますが、減免を必要とする運営ではなく、きちんとお支払いいただくということを踏まえた上で、採算を取るということをお願いしたいということです。
運営については、いろいろとお話をして進めていく部分も多々ありますし、事業については科学館などとお話をして進めてほしいということもお願いをしています。
また会社の運営についての情報が開示されるという仕組みについても、これまでお願いをして作っていただきましたので、距離を置いているということではなく、基本は民間の運営できちんとやっていだだくということです。私どもも情報を得つつ、その基本を守っていただいて、しっかりした運営をお願いしたいと思っているということです。
一日、一日の時間がとても短いような、ある意味では目まぐるしい、あっという間の半年であったと思います。特に市政の長期的な課題である総合計画のような、大変視野の長いものから、今でも記憶に残っていますが、就任直後のケヤキの倒木のように、間髪おかずに起こる事案など、長短取り混ぜさまざまな事案がありましたので、市政というのは日々変化する大きな生き物だと実感した半年でした。
たくさんの市民の方のお話を聞きたいということ、また庁内でも職員と話をしていきたいという気持ちを持っていましたので、例えばランチミーティングや若い人たちとのカフェトークなど、そのような形で何とか時間を見つけてやってこられたということは、自分なりに勉強にもなりましたし、よかったと思っています。
これからなお一層がんばりたいという課題としては、地下鉄東西線の沿線まちづくりに向けての作業を、仙台市としてももっと加速していかなければならないと思っています。
例えば、国際センター駅周辺の利活用をどうしていくかということも、いろいろ調査をした結果や、私自身も考えてみましたが、まだ最終的に成案として皆様にお示しする段階には至っていません。より検討を深めて、早急に結論を出すように導いていきたいと思います。
また荒井地区における人の張り付きをどうやって加速していくか、六丁の目、卸町地区での産業の新しい展開をどう支援していくかなど、それぞれ大変個性を持った駅ですので、周辺の開発については市民の皆様の一層の英知を集めながら、一カ所、一カ所より具体的なものに向けて踏み出していくための作業は、まだまだこれからであろうと思います。
身内に甘いというご意見は多分、今でもあるのだろうとは思います。年度末に向けて行財政改革計画を策定していきますが、その中でどういった市役所自体の改革に向けて取り組みをしていけるかということも、市民の皆様がきちんと奥山市政を見据えていきたいと思っていらっしゃるポイントだと思いますので、そこに向けて力を尽くしていきたいと思います。
私と職員との関係ですが、是々非々ということで職員も私から厳しい注文を受けて資料の作り直しを言われることもありますし、実際に同じ職員として働いていたときと、市長となった奥山とがいささか違うと職員は思い始めているのではないかと思います。
今まで予算編成や明日から始まる第1回定例会の開会について傾注してきましたので、人事につきましてはこれからになりますが、私が目指す市民協働に向けてということや、経済人の方の登用ということも心がけてきましたので、それらについて今後精査して皆様にお示しできるように取り組んでいきたいと思います。
富谷町の小学校でかなり大規模に校舎のゆとりがあるということで、仙台市が提供できる2カ所の教室数、面積よりも条件的にはより緩和された施設の利用が可能な提案があったということについては、県からご連絡を受けています。
また県からの発表でもご承知のように、県が新たに特別支援学校を県内に2カ所開設する予定で、今年から作業に着手するということも聞いています。
したがって仙台市としては県に提示した2カ所については、今すぐ使うという緊急度は相対的にかなり低くなったのではないかと思っていますが、この施設について全く県として使わなくなったという返事を県からいただいているわけではありませんので、県としては優先順位が低くなった中でも、何がしかの検討材料の一部には入っているのではないでしょうか。
具体的な作業としては富谷町の施設を優先的に使われるのかとは思いますが、これは推測ですので、最終決定をいただいたということではありません。
地下鉄東西線では本体工事の発注に向けての予算の確保が、これまでの大きな行政的課題でした。どうしても物理的な工事に主眼を置いていたために、そのような意味ではまちづくりというソフト面については遅れぎみで、ハード面先行でやってきたということはあると思います。
ご承知のとおり来年度に向けても一定程度、国の予算も確保できましたし、そうなりますと来年度末の建設の状況は、全体の4割も目前となるまでの工事を発注していけるのではないかと思います。
そうなると、いよいよ出来上がったあとのことを真剣に準備しなければならないという段階に入ってきたということだと思います。東西線の開通が順調にできるであろうという見通しが立ってきたからこそ、議会を含め市民の方もいよいよソフト面のまちづくりにもっと傾注せよという声がここに来て非常に高くなっていると思います。
私もそのとおりだと思いますので、区も含めもっとそこに力を入れていく段階にこれたということも一つの達成のステップだと思います。
先ほども申したように沿線の中で仙台市が整備していくべきものを精査して、それについて作業を進めていくと同時に、民間主体でやっていただく部分もありますので、それらを適切な仕分けをしながらレールに乗せていくように、環境整備も含めて一緒にやっていくということに尽きると思います。
初めて通年の予算案を提案させていただくわけですし、私なりに一生懸命考え、組み立てたものですが、なお議会から忌憚のないご意見をいただいて、市民の方にも納得していただけるように、4月からの事業の執行に向けての議論を戦わせていきたいと思います。
そうです。議会もそういう意味では一件、一件をきちんと見ていくというお話ですので、結構厳しい意見も出るのではないかと覚悟しながら長丁場の議会に取り組んでいきたいと思います。
全体として行財政改革に関係するような施設の見直しですとか、敬老乗車証の件などについては、賛否両論ある課題ですので、議会でもいろいろな意見があるだろうということは考えています。
視察に行った全員ではありませんが、何人かとは話をさせていただきました。
議員の方々としても、海外視察が全体として今のままでいいとは思っていないということです。それぞれ改善していくべきところはあるのではないかということでした。今回については自分たちなりに一生懸命やってきて、視察の実を上げるようにがんばったと思っているけれども、誤解を招くところがあったのであれば、これから正していかなければならないだろうというようなお話でした。
日程の変更については先方の都合もあったり、当初こちらで予定していたところと、現地に行ってみたら違わざるを得なかったような状況もあったとはお聞きしました。
残念ながらビールの件はお聞きしませんでした。そのことがすぐに法律違反であるかについては、いろいろとお考えはあるようでした。
今回の報告書を拝見させていただいて、基本的には一生懸命調査をされてきたと思いますが、部分的にもう少し説明をきちんとしていただかなければならないところはあるような気はします。全体としてはがんばって来られたのかなと思います。
期間や全体にかかる経費などが、今のままでいいのかということについては、さまざまな角度からこれからも考えていかなければならない課題であると思いました。
基本的に海外旅行の場合も、旅行命令や旅行予定に従ってやっていただくのが一番いいと思います。今回いろいろな事情で予定したとおりにならない、空いた時間ができたときの過ごし方については、事前にはなかなか想定できないと思います。
仮に職員であればすぐにそのことを報告し、理由を聞いた上で、そこは臨時的にオフにせざるを得ないという判断をするか、また代替的にこういうことを調査するなど、そのような時間の過ごし方ということになるのではないかと思います。
海外旅行の場合にはどうしても予定通りにはいかないという場合も出てくるであろうとは思います。
意図してそのような日程を組んだとはさすがに思っていません。ある種の不可抗力で日程が変わったのではないかと思いますので、そのことについて今ご指摘のような件があるとすれば、それはお出でになった方々がきちんとお答えすることではないかと思います。
その部分が適正か適正でないかを裁判所的に判断する立場ではないと思います。全体としては先ほど申したとおり、今回は海外視察として、ある程度のまとまった成果は上げていらっしゃると思います。
その中で日程の一部分について当初とは違った予定となってしまったとお聞きをした際、そういうこともあるだろうなと理解はしましたが、それ以降の細かいことについては、まずお出でになったお一人お一人がきちんとご説明をして今のような質問にお答えするというのが基本だと思います。
全体の旅行の意図や果たすべきこと、そのときの状況によるものもたくさんありますので、どのような類のものを非だとするかということについては、そのケースごとに判断してみないと分かりません。包括的にそれは非であるとか非でないとか決められるということにはならないのではないかと思います。
私の指揮命令下において指示を受けて仕事をしていく職員ということと、ある種包括的な活動の権利を委ねられている議会、議員の方が議会活動としてなさることに対しての市長の関与は、当然違った意味合いがあると思います。
職員が海外に行って行動することの私の責任のありようと、議会が行う海外視察に対しての私の関与のあり方とは、違ってくる部分があるということだと思いますがいかがでしょうか。
議会の自浄能力に全く期待できないというお考えをお示しいただきましたが、私はそうは思っておりません。議会の改革も現在途上にあって、十分なことをやっているというだけではないということについては、今までもこのような認識をお話させていただいていました。
議会も一つの意志を持っていろいろ議論をしながらお考えになっているということについては、私はその歩みというのは自浄能力がないというまでには、厳しく断定していません。
ある程度、そのスピード感についてはご意見があるとは思いますが、進めておられることは尊重した上で、しかし改革していかなければならないことが仙台市議会にも、また全国の議会にもあるということの認識はお持ちだと思います。
議会が批判を受けるのは首長からということもあるでしょうし、市民の方々や市民の方々を代表するマスコミや世論の声というのは、当然市議会が一番大事にされるものだと思いますので、そうした中で仙台市議会がきちんと改革の歩みを続けてくれるものと期待しています。
これまでにも仙台市議会が今のままで万全であるということを、私自身は思っていないということをお話していますし、議会の改革の歩みについても期待しているということについてもお話をしています。そういう意味では議会の改革に向けた歩みを期待しているというメッセージはお話をしているところです。
議会を聖域扱いにしているというよりも、議会がきちんとご議論されて、自らをきちんと律するというそうした方向性を示されることを私としては期待しているということです。そのことと直接、敬老乗車証制度の問題が関係してくるかは、いろいろなご意見があると思いますが、仙台市の財政状況の中でこれからもいかに長期的に敬老乗車証をご利用いただくためにはいろいろな改革が必要だということはご説明して行きたいと考えています。
この二つの問題は、一方を立てれば片方を我慢するといった、いわゆるシーソーのような状況にあるとは今の時点では考えていません。議会には議会でのきちんとした改革が必要ですし、敬老乗車証制度にもその制度なりの改革が必要だと思っています。
おっしゃるようにいろいろな議会改革の発端は、議会におけるいろいろなことが公開されるようになってきたというところにあったと思います。それ以前は公開される情報がとても少なく、分からないままに済まされてきた時期があり、公開されることによって今回お話のあったようないくつかの事案の中で、これが是か非かという議論になるような案件も見えてきています。
ある意味でこれらは、一つの大きな進歩でもあったし、そうなったのは市民の方の声や裁判の事例などといった外からの働きかけも大きな役割を果たしたというのは事実だと思います。
私が一人一人の議員の方について、個々の使い方について意見することが良いことかどうかということは少々考えてしまうところもありますが、何よりもそうした事案が出てきたときに、議会とご本人がきちんと説明していかなければならないということは、私がさまざまな事案について市長として説明責任を求められることと同じような意味合いからだと思います。
このように明らかになったということをどのように議員の方が受け止め、またそれを知った市民の方々がどのような説明を求めるのか、また市民の皆さんが選ばれたお一人お一人の議員の方々ですので、何よりも投票してくださった市民の方に対して、市議会議員がどう説明していくのか、基本的にはそこに尽きるという話だと思います。
ご自分で政務調査費で支出したのであれば、それについて説明を求められれば、応じるのは一つの義務であり、きちんとお答えいただくようにこれからもお願いしたいと思います。
かならずしも速いとは言い難いと思います。
全国に多くの議会がありますが、新しく変わっていった議会の先例の数も増えてきましたので、そういう意味ではゆっくりしているという感じかと思います。
自らしっかりとできるというものがあって初めて、他者に言うことができるというスタンスが取れると思いますので、市議会にもご期待申し上げますが、まずは私自身のスピードを上げるということが責務ではないかと思います。
現時点ではそうです。
まずは自らを改革することにがんばりたいと思います。
報告書を読ませていただきましたが、お粗末と言われるは記者のご感想ということなのかもしれません。私自身は一生懸命いろいろな視察先での状況を紹介しつつ、ご自分たちの研鑽を深められているなと思いました。
前にも申し上げたかと思いますが、議員の方々の海外視察には2つの側面があると思います。一つは制度や運営の状況、課題などいろいろな海外の事情、事実を検証するということ、そしてもう一つは生身の議員の方がいらっしゃって、そこで実際に政策をなさっている方々とお話しして肌で感じる部分や街を見てその歴史や雰囲気などを含めてトータルとして、文化や文明を感じるなど一つの教養としてご自分の認識を深められるという面もあると思います。
ですからその海外視察全体に対して、600万円ではなくもう少し経済的に下げることを考えてもいいのではないかというのであれば、その後そうした提言もあり得ると思いますし、12日間も必要かというご意見も問題提起としてあり得ると思います。
ただ、全く得るものがなかったというのではなく、そうした街を見て来られてご自分の中に気づきやいろいろなことを得られて来られたという様子は報告書から伺えると思いました。
自転車交通に関することなどが記されていましたが、ヨーロッパと日本ではいろいろと交通事情も違いますのですぐには行かないものの、そうしたことも仙台市で考えてみてもいいのではないかと思います。また、幼児を預かる仕組みなど私としてはそれなりに興味深く読ませていただきました。
600万円という金額が是か非かということをこの場でお話しするのは適切ではないと思います。では500万円ならいいのか、300万円ならいいのかといった問題ではないと思いますし、大切なのは調査に行かれることの意味を多面的に生かしていくということだと思います。
私自身は海外視察のあり方をいろいろと見直すべき点が多々あると思います。どのような方がどのような時期にどこに行くのか、期間や費用などいろいろと見直すべきポイントや課題はあると思いますが、議員の方が海外視察でいろいろと研鑽を積まれるということ自体はあってもいいのではないかと思っています。
そのようなスケジュールになったことが理由だと思います。私はあちらに行った都合の中で、そうなってしまったもの、つまり計画ではやるべきことがあったのに時間が空いてしまったのでそうした過ごし方になったと聞いています。そうした理由や相手方の都合によるのではないかと思います。
空白の時間をある程度ショッピングなどで使うこともあるだろうと思いますが、やはり市民の方が報道をご覧になり、それでいいのかというようなご意見に対しては、取材を受けた際にどのようにお答えになったか分かりませんが、きちんと説明していただく必要はあるのではないかと思います。
それは先ほどもお話したとおり、前提となる条件をどう理解するかということにもよるのではないかと思いますので、この場でそれが黒か白かというように単純に決められるものではないと思います。
その件について私が直接細かに日程の一日一日をチェックすべきかということについては、いろいろな考え方があると思います。ただ、そのように疑問を持たれる方がいらっしゃるのであれば、まずは行かれた当事者である議員の方がきちんとお話しされるべきだと思います。
今回の海外視察は経費が高いといったお話はありますが、全体としてはある一定の成果を挙げてこられたと思います。ただ、その中の一日について議員の方のご説明によれは、いろいろなアクシデントがあり日程が空いたということであり、そのことをここで是か非かということを私が判断するというような性格のものではないと思います。
議員の方には信頼関係の中でお聞きしたものですので、今私がそのように聞かされたことが、嘘であるとのご指摘は受け止めたいと思います。ただ、今日の時点でそれが嘘であるかどうかをお話しするのは適切ではないと思います。
そのような必要があるということであればまた考えます。
私としては一度お話を聞いていますので、それが嘘であったということは今の時点で考えてはいません。
それは以前にもお話ししたとおり、議会だけに特に甘いということは考えていません。
部分的にはこれから改善して欲しい、あるいは改善すべきことは全体を精査すれば出てくると思います。それについては行かれた方や議会が議員の振る舞いとして一つ一つお考えになるべきだと思います。
まず全体がどうであるかという判断があり、その中で部分的にどうかということがあるのだと思います。その中のこの振る舞いはどうであるかといったことは、全体の中の位置づけなどにおいて、一つ一つ丁寧に判断されるべきものだと思います。
私が今日お話ししたことは、まず全体として海外視察が行われ、それなりの報告があるという認識をしているということと、またその中の一日が空いてしまったということについても、ある程度相手方との事情があった中でやむを得ない面もあったとの理解もしたということです。
ただ、ご指摘のあった細かな一つ一つについては、中にはそうでなければよかったというものもあるだろうし、これからこうであっては困るといったものもあるでしょうが、それらについて私がいちいち良い悪いということではなく、やはり議会の人としての大人の行動ですので、まずは議員の皆様がお考えになり、今後こうしたことはないようにしていこうとか、改善していこうなどという判断があってしかるべきだと思います。
大枠として見ればそうです。
行財政改革の大きな課題として、まず敬老乗車証制度が挙げられます。市民の方が長年慣れ親しんできた制度ですが、高齢化によって保持できなくなるという問題が生じてきました。その年代の方にとって期待されていた制度が変わっていくという難しい問題がありますので、その点については丁寧にご説明し、ご理解をいただくように私自身も努めていきたいと思います。
またここ20年くらい施設の使用料の見直しがなされてきませんでしたので、それについてもどのように見直していくか大きな課題であると思います。
何分、仙台市の収支の差は非常に大きくなっていますので、一円でも多く行革効果を出すことに越したことはありません。まだ最終的な数値を財政局と詰め切れていませんが、現計画と同規模というような最低でもそれくらいはやっていかないとこの収支差を埋めていくのは難しいという認識は持っています。
昨日は2回目の会合ということで東京大学名誉教授の西尾委員から、今回の(仮称)地方政府基本法の法律としての位置づけについての議論がありました。「この間、環境基本法や観光立国推進基本法、消費者保護基本法など基本法と名づくものがたくさん出ているが、憲法上はそれが関連法の上位に位置するものと規定するものは何もない、基本法と言っても突き詰めれば一般法と何ら変わりがない、そういったところを総務省としてはどういったスタンスで考え、今回の法改正に望むのか」といった大変難しい問いかけがありました。このように法体系をどうするのかといったことに会議の前半の1時間くらいを取られてしまいました。
原口大臣は今回の地方行政の基本を見直すという法律は、憲法と地方自治法との中間にくるくらい、つまり憲法改正はしないものの、憲法に根拠のある地方自治のあり方を上位から規定する法律として組み立てていきたいと思っているので、そのつもりで議論して欲しいとの話がありました。
こうなってくると話はとても大きく深くなってきますので、改めて課題の整理をやらないといけないということで、担当する総務省にかなり大きな宿題が出たということと、その結果として総務省としては2つのワーキンググループを作り、議論を分けて進めていくという話が出ました。
それ以外には全国都道府県議会議長会長から都道府県議会議長会として考えて欲しい要望事項の説明があり、また町議会議長会からも要望がありました。それは例えば県議会議員の選出区分が以前の郡を基本にした選挙区割りになっているが、郡というものが使われなくなって久しく、従前と変わらない選挙割りは現実からも離れているし、一票の価値が非常に不均衡になっている選挙制度を見直しして欲しいといったものでした。昨日の会議はそうした県議会議員のあり方みたいなところに話がなされていました。
昨日は今述べたとおり、大都市制度に踏み込んで話をするといった機会はありませんでした。というのはそこに行く前に大きな枠組みが変わる、例えば住民参加といったときに住民参加を保障するものは何なのかといったものを考えていかなければならないとか、地方自治体が主権を持ったときに地方自治体の組織を作る権限は自治体にあるのか、またある程度国が定めていくのかを見直さなければならないなど、地方自治の本旨を具体化するために自治体が持たなければならない根拠とは何なのかといった基本のところが出てきましたので、その点が流動的なままでは、大都市制度のみを述べてもちょっと意味がないかなということで今回はそのお話はしませんでした。
前市政で遅れていたというか足踏みしていたものはあったと思います。例えば、総合計画の策定では、通常ですと今年度の初めには遅くても作業をスタートしていなければならなかったものが、私の市長就任まで足踏みしていたということはあります。まだ十分に遅れを回復したとは言えませんが、大分急速にスピードアップしてあるべきタイムスケジュールに乗ってきたのかなという感じはしています。
私自身としては大変めまぐるしい6カ月であったという感じではいますが、ただし市役所全体の動きということではそのスピードはまだまだかなと思います。感触ではもう3割くらいスピードアップしていく必要があるのではないかと思います。
例えば、お話のあった行財政改革の部分も計画の切り替え時期というのもありますが、市民の方からは一日も早くということを求められている課題です。市役所の組織や対象とする事項は大変広く、また市役所が動くということは動物で言えば虎ではなく象が動くようなものですので、象が全力で走るまでにはまだ至っていないという感じがします。今は、象として走る体制にやや入ってきたかなというところであり、全力に向けて全体的に加速していかなければならないと思っています。
あと半年で市長就任1年になりますので、そうなったからにはある程度、私の考えるトップスピードになっていないとおかしいだろうなと思います。
私としても大変残念なことですし、あってはならないことだと思います。やはり市民の方々は、公務員である私たちを信頼して大切な行政という仕事を委ねてくださっていますので、逮捕された事由も状況も違いますが、公務員として負託を受けているのだといったきちんとした自覚を持つことが大切だと思います。
今回、事案が続きました消防局は、上意下達でやっている典型だと思いますが、最近の若い方の心を組織につなぐという意味では、単に職制上の指示・命令だけではできない部分が出てきているのではないかとも思っています。
そうした縦型の組織であるからこそ、職員一人一人と日常的に気持ちを結び合うというようなことが必要だと思います。また、下からは上に向って何かを言いにくいといったこともありますが、上にいる人間はそうした組織で育ってきていますので、比較的にそうは思わないこともあると思います。
それにしても、現代的にフランクな育ち方をしている若い職員の中には、言いにくさや閉塞感を感じているかもしれませんので、もう一度原点に立ち返り、上に立つ者ほどの下の人の気持ちに寄り添っていく、また下の人の気持ちをきちんとすくい上げるといった形で組織の風通しをよくする取り組みをして欲しいと消防局には話しています。
それについては私も残念に思います。施設の設置に関する条例は基本的なものであり、法を受けての部分改正というものとは違うものです。普通はありえないという事態ということで、それについては、私も含めきちんとした進行管理をしなければならないと思っています。
定例会毎にどういった条例案件が提出されるかということをきちんと各局に照会し、取りまとめた上でやっていますので、そこから漏れるということは大変申し訳ないことだと思っています。
もう一つ感じているのは、仕事に対する気配りというものが、その人個人のものになってはいけないのだろうと思います。つまりその組織のことだけ、自分のところだけ間違いがなければいいと考えるのではいけません。
役所の仕事はオーバーラップしてやっていくものですので、例えば今回の事例であれば、仮に担当者が忘れていたとしても、条例が議会に提案される際にチェックする部局や現場で担当する部署など関係者は複数おりますので、それらが全体として注意深くあれば誰かは気が付くことができたのではないかと思います。
自分のところに間違いがなければいいというのではなく、一歩踏み込んで周りに対してもきちんと目を配るというということは仕事の大原則だと思いますが、もう一度市役所の中できちんとやっていけるよう、あなた任せにしない仕事ということに、私を含めて十分に取り組んでいきたいと思います。
平成22年2月16日 仙台市長 奥山 恵美子
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