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更新日:2022年4月13日
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令和4年4月12日
栗原市のため池事故を受けて県も安全対策の財政的な支援を示しましたが、市内のため池については市が点検すると把握しているのですが、緊急点検など何か行う考えはあるのでしょうか。また、今回の事故について市長の受け止めをお願いします。
本市には(およそ)350カ所のため池がございまして、そのうち本市が所管しているものが(およそ)140カ所、民間などが所管しているものが(およそ)210カ所ということになります。この間毎年6月から夏休み前までに、住宅地や学校などの近くにあるため池ですとかあるいは魚釣りに人が入ったなというようなところを対象に安全を確保したいと思いまして、防護柵ですとかそれから(注意喚起の)看板を立ててますけれどもそれの点検巡回をさせていただいております。必要に応じて修繕などを図っているところですけれども、今般のこの事故、そしてまた国、県の要請を受けまして、緊急に見て回りたいというふうに思っているところです。なお、例年行っております6月から巡回していることについては、1カ月ほど前倒ししてやっていこうというふうに言っているところです。対応してまいります。それからどういうふうな所感かということですが、お子さんたちにとって格好の、好奇心旺盛なお子さんたちですから、遊び場所としていろんな魅力があるのかもしれないというふうには思います。そういう意味では、危ないところは危ないのだということを常日頃からしっかりと広報していく必要があろうと思っておりまして、教育委員会の方でも今回の事故を受けて改めてそのことは伝えているところだというふうに承知をしております。亡くなられたお子さんには大変哀悼の意を表したいと思いますし、ご家族の皆さま方にもお悔やみを申し上げたいと思います。行政としてはしっかりと安全を確保することを第一に考えていかねばならないという思いです。
点検巡回を行っているということはもう既に始めているということで、何カ所ぐらい今進めているのですか。また修繕も進めているものがあれば教えてください。
まだ緊急に巡回点検、確認をしていきたいというふうに思っているところでして、まだ始めてはおりません。
例年6月の(点検を)1カ月ほど前倒しと言いますけどそうしますと5月に始めるということですか。それとももう少し早くゴールデンウイーク前とか(に始めるということですか)。
(農林土木課長)
(点検は)例年6月から7月にかけて行っておりまして1カ月程度の前倒しを考えておりますが、連休前はなかなか難しいかなという状況なので5月連休後ぐらいからかなというふうに今は考えているところでございます。
連休だと、子どもの好奇心を(くすぐる)格好の遊び場にもなってしまうのかなと思って、ゴールデンウイーク前にやった方がいいのかなともちょっと思ったのですけれども、その点についてはどうでしょうか。
(農林土木課長)
例年行っている定期的な点検については先ほど申し上げたとおりなのですが、注意喚起の看板であるとかそういったものの設置状況については緊急的に確認してまいりたいと思っていましてそれは連休前には行いたいと思っております。
市として、そのため池を改修工事する方、個人とかそういった方々についての財政的な支援とか補助をお考えになっているか。あとは(ため池に)落ちることを前提としたその対策、柵を作るとか今調査段階だとおっしゃっていますけど、既に柵があるため池について安全ネットを張ったりですとかそういった点もお考えになっているかどうか。2点お聞きしたいと思います。
今回のこの事故を受けて、国、県でも財政的な支援について言及がございましたのでそれを待ちたいというふうに思うところです。それから(住宅地や学校等が近くにあるものや魚釣り等で立ち入りが確認されているため池)170カ所について、巡回してこれまでも回って安全確認をしているということを申し上げました。170カ所のうち、本市が所管しているのが110カ所、個人所有などがおよそ60カ所というふうに聞いております。この170カ所のうち安全柵がないのが43カ所あるということでございます。このうち本市の所管分は32カ所、個人等の所管分が11カ所ということです。私も幾つかこのため池、農業用施設について視察をさせていただいたことありますけれども、厳重に危険なところ、住宅地のすぐそばだったり学校のすぐそばだったりというところでは、柵が施されていて網がかかっていたりするところもございます。それぞれの状況に応じて安全策というのでしょうか、これが講じられているというふうに認識をしております。そういう意味では今後どういうことが考え得るのかということについてはこれからの話であろうというふうに思います。とりわけ危険と思われるところには安全柵なり注意看板なり設置が進んでいるというふうには認識をしております。
県が新型コロナウイルス感染症の再拡大防止期間を5月15日まで延ばすということで方針決めました。市長はかねがね、まだ感染拡大、リバウンドの状態にあるのではないかというご所感だったのですけれども、まず延長を決めたことへの受け止めと、あとこの時期に関して妥当性、どういうふうに受け止めていらっしゃるか教えていただけますか。
ご承知のように(4月)8日の日に開催された県の(新型コロナウイルス感染症)対策本部会議で5月15日まで再拡大防止期間延長ということになりました。本市でも3月の下旬から新規陽性患者の方々が随分と増えてまいりまして、しかもオミクロン株の派生型であるBA.2系統の置き換わりがかなり進んでおりまして、直近の数字ですと59%、6割近くになっているのですね。感染力が高いということもありましてこれからも予断を許さないというふうに思っております。またゴールデンウイークも控えていて行楽シーズンですから、本当に増えてくるリスクも高まってくるのだろうというふうに思っています。そういう意味では、市民の皆さま方事業者の皆さま方含めて、改めてこの延長ということについてご認識をいただいて対策を取っていただくということは有用であるというふうに考えております。
今週(後半)になると新幹線が再開になるかなと思いまして、首都圏との往来がしやすくなるかと思うのですけれども、これについてのご懸念というのと、あとは今お花見シーズンで屋外での宴会が非常ににぎやかにされているかと思うのですけれども、これに関してどのようにお受け止めになっていますか。
新幹線の開通については、これは当初よりも早い時期に開通、再開ということになったということは、JRの皆さま方大変ご尽力をいただいたと思います。そのことで人流が増えてということが直結して感染が広がるというふうには思ってはいないのですね。しっかり皆さま方が対策を取った上で移動されるということであれば問題はないであろうというふうに思います。お花見のシーズンを、まさに昨日仙台では満開ということがありましたけれど、確かにお花見の名所では輪をつくって飲食をされている方々もいらっしゃるというふうに承知をしておりますが、屋外イベントであれこれはガイドラインをしっかりと遵守した上で開催をしていただくようになっているというふうに承知をしております。そしてまたそのような中で飲食を楽しもうという方々もそれぞれがご自身でいろいろと対策を取りながらやっておられるのであろうというふうに思います。
(お花見が)感染の増加の一因といいますかこの起爆材料にならないかというご懸念というのは特に今感じておられないということですか。
皆さま方もこの間いろいろと感染防止対策について深いご理解をいただいてご協力をいただき過ごす2年余であります。そういう中で少しずつできることというのを広げていくというのは、これは結構なことだというふうに思っています。実際に桜を愛でながら飲食するということの、こうなったら感染が広がるかもしれないということには十分注意していただいた上でそれぞれお楽しみいただければと思います。
新型コロナウイルス感染症の再拡大防止期間の延長について、今回大型連休にもかかっているわけですけれども、市長としてはこのゴールデンウイーク、何か喚起策、市として何か行う予定というのはあるのでしょうか。
(新規感染者数が)まだ日々増加傾向にあったり前の週を上回ったりあるいはちょっと下がったりという微妙なところですけれども、高止まりの状況ですね。これがどういうふうに推移していくのかもしっかりと見ていかなくちゃいけないと思っておりますし、また病床の状況がどうであるのかなどなどいろいろと総合的に見ていかなくちゃいけないので、今すぐ先のゴールデンウイークについてこうしましょうということについては何も手持ちではございません。
市民の皆さまが感染対策などを行いながら移動したりということについては特に制限等は(考えていないのでしょうか)。
今のところは(そういうことは考えていない)です。ただ先ほど申し上げましたけれども、BA.2系統に随分と置き換わっておりますので感染がかなり広まってくるおそれもあるということを認識をいただいて、基本的な感染防止対策を取っていただくことと、ワクチンの3回目接種、接種券も次々送付させていただいておりますので、接種券を手にされた方は速やかに、打ちたいという方にとっては打てる可能性を広げておりますので、そういうところを利用していただいて接種を済ませていただけるとありがたいなというふうに思います。
(ワクチンの)3回目接種についてなのですけれども、たしか先週の定例報告会と同じ日に公表された接種率では、20代、30代、40代(がそれぞれ)20%台で10代も10%台と、やはり80%を超える接種率の60代以上とちょっと差があるかなと。これから3回目の接種券を配られる方も多いということもあるのでしょうけれども、ちょっとその世代間の接種率の差が気になるなと個人的には思っていたのですけれども、市長の認識をお伺いしたいなと思います。
昨日現在、4月11日現在でおよそ44万人の方が追加接種を受けられました。これまで接種券を送付していた方がおよそ64万人ですからおよそ7割の方が3回目の接種を受けられたというふうに思います。今お若い方々にだんだん(主な対象者が)下がっていくわけですけれども、お仕事を持っていたり日中やはりなかなか接種するのは難しいという方もおられるのだろうというふうに思っておりまして、本市の集団接種でも土日ばかりでなく平日の夜間の接種も始めさせていただいたところです。学生さんやお仕事をなさっていて日中は受けられないという方は、ぜひ夜間接種の方もございますからそちらをご選択いただければというふうに思います。それから、若い方々、だいぶ接種券がこれから届くという方もいらっしゃるので、今ここで高齢の方々と若い人たちの接種率の違いというのを一概に比べて低いというふうに決めるのはいかがなものかしらというふうにも思っているところです。そういう意味では、接種券を手にされた方々はさまざまな接種会場を用意させていただいておりますのでご希望の方は速やかに接種していただけるとありがたいなと思います。
先日、大崎市長選挙で伊藤さんが無投票で再選なされました。前回選挙の方は市長、応援もされていたようだったのですが、当選へのご所感と、もし選挙戦になっていた場合の、仮定の話ではあるのですけどどうされていたのか、ちょっとお伺いしたかったのですが。
大崎の伊藤市長におかれては、5期目の当選、誠におめでとうございます。今回応援をさせていただきましたのも、県市長会の会長として大変大きな力を発揮していただいております。仙台市がG7の関係閣僚会合の誘致をするに当たっても、県市長会挙げて応援をしようということをいち早く言っていただきまして、共に国機関に要請活動などもご一緒させていただいて大変心強く思っているところです。また、大崎市長さんは長年の政治経験豊富な方でありまして宮城の政界のそれこそお父さんみたいなそんなところなのだろうというふうに認識をしております。そういう意味では、これからも県政界を引っ張っていただけるのじゃないかというふうにも期待しているところです。
仮に選挙戦になった場合は、実際現地で応援とかというのも想定はされていたのでしょうか。
大崎市長さんからはぜひというふうにご依頼もいただいておりましたし、私自身も大変お世話になっておりますので伺うつもりでおりました。
選挙関係で国政の方の話、お伺いしたかったのですが、まだちょっと今日分かる話なのではっきりまだ分かってないのですが、自由民主党さんの参議院議員選挙の(公認)候補が本日決まります。立憲民主党さんも出されてあと自由民主党さん、その候補が出そろわないとなかなかそのスタンスと言われても難しいとは思うのですが、現段階での市長のスタンスをお伺いしたいのと、また今回の自由民主党さんの選出方法、手法、今回世論調査の方で負けた場合は2年後とかというその選出方法についてはどのように思われるのかという2点お伺いしたかったのですが。
まず私自身の立ち位置についてのお話でしたけれども、まさに仮定の話もございますし、何も今何とも言える状況にはございません。また先方から何らかのこともございませんし何もここで言及する材料はございません。それから自由民主党の候補者選びについての方法といいましょうかそれに対する所感についてのお尋ねでございますが、それは自由民主党さんの中でそのように決められて選出をされるのですから、それについても私が何か言及をできるものでもございませんし、そうだなというふうに見させていただいているところです。
先ほどG7の話が出たので改めて今、環境相の会合ですとか科学技術相の会合とかに、特に環境相などは10を超えるような自治体さんの方から、しかも大都市から実際、三重とか滋賀のようなかつて環境閣僚会議の誘致実績もあるような自治体さんも手を挙げていらっしゃるようですが、改めて仙台市としての誘致の強みというのはどのあたりにあると今回お考えでしょうか。
仙台市も財務大臣・中央銀行総裁会議を開催をさせていただいた実績もございます。またその他にも数々国際会議を誘致し成功させてきているということで経験値もたくさん積み重ねています。そういう意味でも仙台としての強みでもありましょうし、何より手を挙げている環境大臣会合にしろ科学技術大臣会合にしろ、本市が目指している、そしてこれまで取り組んできたこと、これを実現をし、それを見ていただく上でも大変重要であるというふうに思っておりまして、この取り組みがそもそも他と比べても優位性があるのではないかというふうにも思っているところです。具体的に申し上げれば、科学技術大臣会合であれば次世代放射光施設の誘致そして建設、稼働ということもございますし、この間さまざまなイノベーションも含めて東北大学、関連する大学あるいは研究施設と共に取り組んできたこと、これはとても優位性があるというふうに認識をしております。環境大臣会合については、防災環境都市を標榜(ひょうぼう)しながら取り組んでまいりました。かねてから環境意識の強い市民の皆さま方との協働もございます。豊かな緑、自然を頂きながらこの間都市づくりを進めてきたこのことも強みになるのじゃないかと思っています。
前回G20の方では残念ながら落選という形になったと思うのですが、G20の反省点を生かして今回強化した点といえばどのようなことがありますでしょうか。
一行政のみならず地域を挙げて、あるいは関係する大学も含めてですけれども経済団体も含めて、みんなで一丸となって誘致活動を進めていこうということで協議会も立ち上げてそれぞれ誘致に向けた取り組みを強化しているところです。そういう意味ではこの間の要請活動の中でも一定の手応えを感じているところでもございますし、なおまだ決定には至っていませんのでさらに誘致活動を強めていかなくちゃいけないと思っているところです。
先月の福島県沖の地震で、国の方からグループ補助金を特例で適用されましたけれども、まずその適用についての評価とあと市として何か支援策を行うかどうかということについて教えていただければと思います。
適用される方向だということですね。それは大変ありがたいと思います。本市でも大きな被害がございました。事業を継続するに当たっても本当に皆さま方大変苦しい思いをされている中でグループ補助金が適用される見通しということですからこれは大変ありがたく思っているところです。一方で5億円を上限とする定額補助の適用もなされるということは大変ありがたいのですが、これを活用するに当たって一定の要件がこの間あったようでして、これについて実際にどこが活用できるのか活用できないのか、詳しいことがまだ分かりません。そういう意味では要件を大幅に緩和することなどこれを国に改めて私も近々要請をさせていただきたいと考えているところです。
市として何か独自に支援というのはまだ特に考えていらっしゃらないのでしょうか。
これはいろんな状況を見ながらですけれども市有施設も含めて随分被害がございました。それからまた事業者の皆さま方も長引くコロナの影響もある中での今回の3月16日の地震でございます。そういう意味では大変厳しいというふうに思っておりまして、何らか検討できるかどうかということで指示を出しているところですが、まだはっきり申し上げる状況ではございません。
今日県の方で水道民営化の記念式典を行っているのですけれども、改めてこの4月から始まった県の水道民営化について市長としてどのように受け止めていらっしゃいますか。
さまざまなご意見が寄せられていたのだというふうに認識をしておりますけれども、本市といたしましてもこの間いろいろと要請をさせていただきましたが、このことについてしっかりとお取り組みになるということではございます。折に触れて、例えば災害時の状況はどうなのかですとかモニタリングどういう状況なのかということについては必要に応じて確認してまいりたいというふうに思いますし、そのことをお伝えできる場合があればお伝えしてまいりたいと思います。
市民の方々の中でも、やっぱり本当に(料金の)値上げの幅が下がるのかとか(水の)安全性は大丈夫なのかみたいな不安の声も根強くあるのかなと思うのですけれども、それについてどうお考えでいらっしゃいますか。
これは多くの皆さま方の議論がある中で県がお決めになって動き出しているところです。それぞれの事業体の皆さま方も努力をされているというふうに認識をしておりますし、このままでは水道管も張り巡らされているものの老朽化も含めて設備の点検、維持、改修ということについても大変な労力とまたお金が必要でございます。そういう中で市民の皆さま方、県民の皆さま方に少しでも安全で安く水道が提供できるようにというご判断ですから期待させていただきたいと思います。
先日、弊社がずっと続けている女川原子力発電所の再稼働に対してのアンケートの世論調査の方の結果として、女川原子力発電所の再稼働が反対もしくはどちらかといえば反対という数字が56%だったわけですが初めて60%を割ったという結果も出まして、依然過半数は反対が多いのですが徐々に再稼働反対の人が減って、今回減ったという結果が出たのですが、そのあたりの市長のご所感をお伺いできればなと思って、どういった市民意識が、県民意識がこのような結果になったのかなという分析とか推測とかあればお伺いしたかったのですが。
御社のアンケートの結果については1面で大きく報じられておりましたのでそれは読ませていただいたところでございます。私は、それについて何かコメントをするものではありません。国が最終的には稼働するのかどうかということを最終判断、自治体の意見を聞きながらですけれども、自治体ではこの間さまざま議論の場があって再稼働を賛成することを決定したわけです。それに基づいて安全を確保した上で国の判断に委ねられるものというふうに認識をしております。少し当初の予定よりはまた少し(再稼働は)遅れるようでございますけれども、その方向で準備が進められているのだろうと思います。
仙台市長 郡 和子
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