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更新日:2019年11月6日
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令和元年11月5日
※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。
台風19号の関連でお願いします。日の出町の備蓄倉庫の2万食の食料が水浸しになったことに関して、市長としてはどんな反省点があったと思うか教えてください。
日の出町の倉庫に保管していた備蓄食料の段ボールが、このたびの台風第19号の浸水被害で一部が水損するという事態になってしまいました。このことについては、やはり皆さんにおわびしなくてはいけないと思います。過去最大級とも言われる大きな台風でございました。仙台でも総雨量が383.5ミリだったでしょうか。日の出町の倉庫の周辺でも冠水いたしまして、段ボール山積みになっているところ、下が浸水して崩れてしまってということでありました。
密閉包装された食料もあって、現地の担当者が再利用できないものかということで確認を行ったようですけれども、浸水した水には汚水が混入しているケースもあるだろうということで、やはり衛生面を考慮いたしまして市民の皆さまへ備蓄食料としての再利用はしないということにさせていただきました。
ここの倉庫については、もちろん低い地域にあるという認識はありまして改修工事を行ったところでしたけれども、今回のことで大変申し訳なく思っているところです。つきましてはこのようなことがないように、これから対応させていただきたいと思っております。
対策自体は不十分だったと考えていらっしゃるのかというのと、あと対策を考えたいということだったのですが、場所とかを見直す考えはあるのかというのを教えてください。
対策が不十分であったかということを認識しているかと言われますと、大変申し訳なかったのですけれども、このたびの大雨というのは想定を超えていたと思っています。しかし結果これは十分でなかったということになりますので、この点についてはしっかりと対応していかなくてはいけないと考えているところです。
他に移すのかどうかということについても、今後どのようにしたらいいのか、新しい保管場所についての検討、あるいは一部お願いをしております民間事業者の方々もおいでなのですけれども、それぞれ民間事業者の倉庫もお借りしているところもあるのですが、それらもあわせて今後について検討していきたいと思います。
民間事業者のところなのですけれども、そこに新たにお願いすることになるのか、そこ自体ももう一回考えるような対象の場所があるのかというのを教えてください。
それはまた改めて今検討しているというところですので、それらを見た上でないと、このようにいたしますということは現段階では申し上げられない状況です。今まさに今回のことを反省しつつ、どこにどのように保管していくべきなのかを検討しているということです。
もう一つの倉庫(旧富田浄水場事務所)に関しても浸水想定区域だったという話だったと思うのですが、こちらのほうも検討対象に入るのでしょうか。
自然災害のリスクの高い場所にこうした備蓄品を置いておくということは、それこそ愚の骨頂になってしまいますから、それはリスクの少ないところをどのようなところがあるのかも含めて今後検討させていただきます。
段ボール600箱分で2万食ぐらいの量だと聞いているのですけれども、先ほど市長のお話の中でも衛生面を考えて備蓄としての再利用はできないということだったと思うのですが、とはいえもったいないという声がインターネット上も含めて結構上がっていまして、備蓄としては使えなくなった食料はどのような使い方をする予定なのか、あるいは処分せざるを得ない部分があるのか、その辺の使い道というのはどうお考えになっているでしょうか。
いろいろ検討してくれまして、八木山動物園の動物さんたちに食べてもらうということになる部分もあるようです。
いわゆる破棄というか、せざるを得ない部分というのは出てくるのでしょうか。
何%がすっかり破棄されるものなのかどうかという確認は詳細しておりません。ただ使えるだろうものについては動物の餌に再利用させていただくということです。
極力そちらに回すというようなお立場でよろしいでしょうか。
(総務局参事兼広報課長)
あとは堆肥化によるリサイクルというのも一部回っているというふうに聞いていました。
(台風第19号の被災地から)ごみ以外でも何か職員派遣の要請等はあるのか教えてください。既に丸森町には保健師を派遣されていると思うのですが、そういったいろんな職員さんの派遣はあるんでしょうか。
今ご指摘がございましたように、発災直後から消防や水道など協力をさせていただいております。現に丸森町では今も保健師を中心に派遣をさせていただきまして、被災された方々の体と心のケアのご支援をさせていただいているところです。
今、丸森町の災害ごみについてもお話をさせていただきましたけれども、土木職員も不足しているということもお聞きしているところでございます。本市では東日本大震災の後、県内の沿岸部に既に20人規模の土木職員を派遣しているということもございます。丸森町からの応援内容や状況というのも十分に把握する必要があろうかとは思いますけれども、大変な時期ですので職員を派遣できるように応援はしたいなとは思っているところです。
仮に派遣するとすれば、これは仙台市の独自の支援の方法になるのでしょうか。
どういうスキームで応援に入れるのか、どのぐらいの規模になるのか、何をするのかということについては、今後詳細を詰めていかなければならない話ですので、実際のご要請をいただかないとわかりません。
今回の支援は仙台市が独自に支援しているケースが多いと思うのですが、今回の台風19号での対口支援は機能されていると考えていらっしゃるかというのを教えていただけないでしょうか。
全体的にどういうふうに、どこにどの対口自治体がどのように支援に入っているのか、その詳細が今、私の手元にございませんし、どこがどういうふうに派遣をして、あるいはもう終えているのか、現在も続いているのかなど手元にないものですから、今ここでお答えすることはちょっと難しいです。
宮城野区役所の地下電気設備が水没して停電になっていた件なのですけれども、今日もうほぼ全復旧とお聞きしているのですが、その事実がどうなのかということと、あと災害があってから既に3週間たっているわけで、そのBCP的な、復旧がなぜこれだけかかったのか、これはやむを得ないことだったのか、最善を尽くしたのか、そのあたり復旧に向けての取り組みについてお聞かせください。
今ご指摘がありましたように、今日から3階以上のフロアも全ての照明が点灯するようになりましたし、それからまたご不便をかけておりました市民の皆さま方のエレベーターなのですけれども、西側につきましては残念ながら引き続き利用ができない状況で、これは時間がかかるだろうと思っております。
BCPについてのお話がございましたけれども、これもまた大変申し訳ないことですけれども、想定を超える雨量で浸水してしまって電源が全て消えてしまったということがあって、仮復旧をさせていただきました。
今後は全面復旧というのは多少時間がかかると思います。なるべく早期にどのように回復できるようにするのか、これはいろいろと検討も必要なものですから、本復旧までには時間がかかって申し訳ないというふうに申し上げるしか現段階ではありません。
しかしある程度、住民の皆さま方に対応する部分では復旧をさせていただいたというふうに承知をしております。例えば母子健康手帳の交付というのは3階で行えるようになりましたし、それから6階のところで食堂がありましたけれども、ここも市民の皆さま、区民の皆さま方にもご利用もいただいていたと承知をしますが、一部のメニューでこれも再開を今日からするようになったということで、最低のところでは復旧したと思っております。
まだ自動交付機等々(※)については利用できないものもあってご不便をおかけすることにつきましては大変申し訳なく思います。
※ 自動交付機と市民利用施設予約システムの市民用端末については、一時利用できない期間がありましたが、現在は復旧しており利用可能です。
そうしますと、地下にあるものを違う場所に持っていくとか、完全復旧に関してはまだこれからということですね。あくまで今は仮復旧であると。
はい、ただ今仮復旧の状況です。
本件に関しては何かもう既にビジョンはありますか。
これはいろいろと検討していかなくてはなりませんので、時間は要するものと思います。
国の方の災害救助法に基づく応急修理制度の受け付けが30日に始まったりしているのですけれども、その受け付けの申請状況というのはいかがでしょうか。
ごめんなさい、今日手元に持ってきていませんでしたね。日々数字は更新していると思うのですけれども、担当にあと聞いていただけますか。
(応急)修理制度なのですけれども、やはり使いづらいという声も聞こえてくるのですけれども、国のそういう住宅の再建ですとか被災者生活再建支援法の制度について、何か課題とか問題とかお感じのことがあれば教えていただけますでしょうか。
災害救助法に基づく被災者支援ということで、住宅の再建に対する支援についてはいろいろと要望等々も上がっているところだと思いますし、私どもも市長会等々を通じまして国にも要請をさせていただいております。
いろいろな面での支援のあり方というのは国としてもお考えをいただきたいと思いますし、また今回、県内でも大きい市と小さい町と村でも被害が無いわけではなかったと思うのですけれども、それぞれの財政状況によってこの激甚(災害)の指定にしっかりと入れてもらえるのかどうかというのは今後の国の査定の状況にもよりますし、それぞれの、例えば農業だったら農業、土木だったら土木というふうに分かれているところもあって、難しいところなのではないかと私自身は認識をしておりまして、もしそういう意味で国としての支援が自治体のところで及ばないところがあると、これまた小さい自治体は苦労するなというふうにも見ております。
これらも含めて、国に対して適切に、そしてまた応援していただけるようにしっかりと制度を作ってもらいたい、そしてまた応援できるスキームを広げていただきたいと思っております。このことは要望でも上げさせていただいているところです。
今回の台風の被害に関しまして、19号とあと21号もあるかもしれませんけれども、改めて国や県に要望する機会は今時点でありますか。
もう既に県市長会では宮城県と一緒に要請を行った、県に対する要望もされたと思います。それと東北市長会でも要望を上げたと承知しております。政令市の市長会でもこのことについて触れられていたと思います。これから改めてという機会があるのかどうか、ちょっと私はまだ承知しておりません。
東部復興道路が11月30日に延期して開通ということなのですが、その時期については、工事は思ったより順調に進んだのか、市長のご所感をお伺いしたいのですけれども。
今般、台風が過ぎ去った後、現場でかなりの箇所でのり面が崩れていたり、芝生を張り付けたところが剝がれていたりして、本当にこれは開通を目前に控えていたところだったものですから、私自身も大変ショックでしたし、準備にいろいろとご協力いただいていた皆さま方にもご迷惑をおかけしたと思います。
まずは安全に走行できるかどうかということを第一に考えて点検をいたしました結果、その部分は大丈夫であるということで、のり面の工事が終わり次第、それではやりましょうということでしたので、そこで間に合うということですから、そのようになったのです。だいぶ寒さも加わってまいりますけれども、まずはほっとしています。
市民の方にはどういうふうに利用してもらいたいというのはありますか。
ここはもう、それこそ仙台港とさまざまなところを結ぶ道路でもございます。ご承知のように、あの沿岸部の道路、県道塩釜亘理線はトラックも多く通行しているところで、物流の道路としても重要なところだと思います。そういう意味では安心してスムーズに通行していただけるようになるのだろうと思いますし、またあの地域にお住まいの方々にとっては堤防の役割を果たす道路ということですので、これもまた安心してお過ごしいただけると思います。併せて避難道路の状況も全て整いましたので、ほっとしております。
改めて、では東部復興道路の開通の日を迎える今のお気持ちをお願いいたします。
震災から8年8カ月に間もなくなります。本当に多くの犠牲を払わざるを得なかった震災に対して、多くの皆さま方のご協力をいただいてここまで来ることができたのは感慨深いことだと思っております。
とりわけ、かさ上げ道路も多くの地権者の皆さま方、あるいは地域の方々、工事関係の方々、本当に力を尽くしていただいて、予定よりは少し遅れて、また今回もこういうことになったわけですけれども、本市のあの震災のハード面での復旧・復興が一区切り付くということになるわけでして、本当に感慨深いものがございます。
(東部)復興道路の中止された関連イベントというのはどうなっていくのかというのを教えてください。
これまで当初予定していたとおりに行わせていただく方向で今調整をしていると承知しています。
仙台市長 郡 和子
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