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更新日:2017年1月4日

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年頭所感(発表内容)

平成29年1月4日

あけましておめでとうございます。

先ほど職員への訓示でも話しましたが、今年の大きな目標としては、震災から丸6年が経過し、暮らしの再建からさらに一歩進んで東部被災地域の地域としての振興、にぎわいづくりに向けて大きく前進をしていければと思っています。

今後、防災集団移転跡地の利活用についての検討委員会の提言をいただき、利活用方針が今年度末までにまとまりますので、それを受けた事業者の公募が今年の大きな事業になります。地元の皆さまにもぜひご参画いただき、にぎわいづくりのプロジェクトが立ち上がっていくように、私どももしっかり力を尽くしていきたいと思っています。また、春には海岸公園の主要な部分がオープンします。スポーツによるにぎわい、にぎやかな声などが海岸地帯に広がっていくことを期待しているところです。農業園芸センターも昨年から民間事業者による整備が進み、今年の春には色とりどりのお花を楽しんでいただくことができると思いますので、多くの方にぜひ足をお運びいただきたいと思っています。

仙台港周辺の蒲生北部地区の土地区画整理事業も、権利の変換などさまざまな準備を進めています。こちらも事業者の募集などを進め、土地利用について一つでも二つでも前進させていきたいと思っています。東部地区については、荒井のまちづくりももちろんですが、宮城県警察の事業もさらに進むことを期待しています。そうしたことも含めて東部地域全体が「まち」として再スタートできるように、仙台市としても力を尽くしていきたいと思っています。

仙台市のまちのビジョンに関しては、防災環境都市として震災の教訓を世界に発信することは一貫した大きな責務であると思っています。旧仙台市立荒浜小学校が震災遺構としてオープンしますし、11月には防災ダボス会議を仙台で初めて開催します。私どもが震災から得たさまざまな教訓、特に百万都市としての教訓をどのようにトータルなまちづくりに生かしていくかについて、世界に発信していきたいと思うところです。

3点目としては、全国共通の課題ですが、高齢化社会に向かっていかに足場を固めていくかということです。介護保険制度における新しい総合事業が4月から始まりますので、利用者の皆さんや地域の方々に安心していただけるような仕組みづくり、また事業者の皆さんへの説明などにも努めていきたいと思っています。

そして、新年度の待機児童について毎年ご心配いただいていますが、今年は4月に開所する保育所も相当数あり、前年度よりは待機児童数が減ってくると思っています。ただ、さすがにまだ解消という段階には至らないと思いますので、なお引き続き努力すべき課題と捉えておりまして、しっかりと若い世代に安心して住んでいただけるようなまちづくりを進めていきたいと思っています。

年頭にあたって、まちづくりに関し大きく3点についてお話させていただきました。


仙台市長 奥山恵美子