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更新日:2016年9月20日

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発表内容以外の質疑応答の概要

(1)ガソリン税などの暫定税率が形を変えて存続することになったが、どう思うか

民主党のマニフェストにありましたが、現時点での私の理解では、やはり国においても財源という問題が非常に大きい中で、今回の判断になったのではないかと思っています。

国・地方問わず、予算編成が行われている今、財源という問題を基本に置かざるを得ないので、今回は財源優先の判断ということはある程度理解したところです。

(2)仙台市の財政は22年度以降5年間で1,788億円の収支不足が見込まれるが、どのような方策で解消していくつもりか

ありとあらゆる考え付く手立てを総動員してやっていかなければならないと思っています。一つにはいろいろな形での起債もある程度やっていかなければならないと思います。また、基金の取り崩しということも当然想定しなければなりません。

一方ではやはり事務事業の中で削減できるものをどう積み上げていくかです。これらは今までもやってきたことではありますが、それを組み合わせながらやっていきます。

ただ、長期的に見ると基金を取り崩すにしても、未来永劫あるということではありませんし、国と地方の税財源の配分は、この間の政権交代の中でも一番の焦点になっていますが、そこできちんと地方財政の確立に向けた国の関与や地方交付税などをどうやっていくのかという議論がしっかり固まらないと、5年、6年といった長期的な見通しを立てにくいと思っています。

(3)歳入を増やす手立てとしてはどうか

歳入を増やす手立てとしては、基本的には税はこのような状況ですので、抜本的な税の配分の見直しが国においてなされれば別ですが、現状の地方税の状況を景気の艱難で見ますとなかなか増額にも限界があります。

収納率向上の問題はありますが、なかなかそれだけでは難しいということになると、今ご議論いただいております行財政改革の中である程度のご負担をいただく部分が一つは収入増という形になると思います。これらについては市議会ともご相談しながら、市民の皆さんのご意見を伺うというプロセスは当然必要だと思っています。

(4)国の予算が決まらないと市の予算も組めない部分が出てくるが、来年度予算は奥山市長として初めての予算編成になる。どういったところに重点を置いているのか

市長選挙の際に、例えば子育て支援や本に親しむ子どもに育てたいなどといった話をさせていただきました。財源は大変厳しく財政当局とも十分詰めていかなければなりませんが、私としてもそういったところに力を入れていきたいと思います。

(5)次年度予算の目玉は

この正月にでも、もう一度ゆっくり入ってくるお金や国の動向も見ながら見極めたいと思います。

(6)先日、市議会議長あてに議員の費用弁償に関する改革案が答申された。これをどう評価するか

この間、監査委員からも費用弁償のあり方、見直しのご意見もいただいていましたので、市議会がそれを受け止められて一定の結論を出されたということは、一歩前進と受け止めています。

(7)多くの政令指定都市では費用弁償を廃止か実費相当としているが、それでも評価するということか

何回も難しいご議論を重ねられたと思っていますので、そういう意味では削減に向けて踏み出されてということについては評価をしています。ただ、なお継続的な議論が必要なものであるか、またこれでひと段落するものなのかは、市議会も含め市民の方々からもいろいろなご意見がこれから出てくるものと思います。

(8)議長と副議長には専用の公用車があり、費用弁償を受け取ることは二重取りになると思うが、いかがか

議員の方々ということで一律に考えられたのかということについては、今回、改正案をまとめられた方のご意見を改めて伺いたいと思いますが、5千円ということですから必ずしも実費という考えではないと思いますし、そういう意味では公用車の手配がある場合も含めてお考えになったのだろうなとは思います。

(9)市民からすると公用車があるのに受け取るのはおかしいという考えもあるが、いかがか

今回の場合は、現時点で一定の結論を出されたのだと思いますので、いろいろなご意見がある部分については、また議会でそれを受け止めてお考えいただくということだと思います。

(10)市長には通勤手当のようなものは支給されているのか

市長には支給されていません。それは副市長になってからも同じです。

(11)国の来年度予算の内示が今月30日という話があるが、市としてどのような体制を取るのか

国予算の内示の時期がどうなるか未だに不透明な状況であり、30日という話もありますし、動く可能性もあるようですが、財政担当としては通常の仕事納めの28日を超えた場合でも、一定の準備をすると聞いています。

最終的な数字の積み上げが昨年よりも遅れているという状況は確かにあります。ただ、我々も作業しないわけにはいきませんので、ぺンディングの部分を多々残しつつ、いくつかは我々で想定しながら年内作業を固めるように努めてもらっています。ただ、財政担当も大変やりにくいと言っています。

(12)想定になる部分も出てくるということか

国の動きとは別に固められる部分もありますが、国の決め方次第によりあれこれと想定し、ある程度幅を持たせて見ざるを得ない部分があります。

(13)民主党政権になって国への陳情のルールが変わったが、これを市長としてどう見ているか

今までの陳情というのは、直接経験していないところもありますので、自分の体験として比較できるものではありませんが、新しい政権に代わられて政権も政権与党も陳情についてまだお慣れになっていないと思う部分もあります。

ただ、私どもも政権与党の皆さんからいろいろとご説明をいただいていますので、10、11月頃の一時よりは分かってきましたので、今後の予算編成の中で互いにこのシステムに馴染んでいけるのではと大分安心はしてきました。

(14)総務省では、首都圏の一部の自治体でコンビニエンスストアでの住民票の交付を始めると発表した。順次拡大していくということだが、どう考えているか

そうした形で住民の方々へのサービスが拡大するという意味においては、望ましいことだとは思います。ただ、住民票に関してはこれまで悪用されるケースなどが全くなかったとは言えません。

住民票は市民の方、お一人お一人にとって生活を左右するとても重要な書類ですので、そうした場合の責任の問題、またコンビニで取り扱う場合は手数料が高くなってきますので、そうしたコストの問題などはいろいろと考えながら、仙台市として研究していくべきだと思います。

(15)懸念しているのは情報の管理や手数料など不透明なものが多いということか

現在のように窓口で職員が確認するというプロセスが、他のどういった形できちんと担保されるのかということを事象の中で確認していきたいと思います。

(16)導入されれば市役所窓口の大幅な人員削減につながると思うが

税に関してはコンビに収納も行っていますが、窓口にいらっしゃる方が激減したという状況でもないようですので、利用される方の動向なども見ないと何とも言えません。

(17)梅原市政の時から継続されている敬老乗車証の見直しについて市長の考えを伺う

敬老乗車証に該当される方の数も今後急激に増える見込みですので、それらを踏まえると現状のままで今後5年、10年は制度的に難しいと思います。どういった見直し内容にするかは、幅広いご意見をいただきながら進めていかなければいけないと思いますが、いずれ何らかの形で仙台市として敬老乗車証の見直しについて取り組んでいかなければならないとは考えています。

(18)乗車証の見直しを担当に指示しているのか

そうです。全国でもいろいろな制度設計で、各市の実情を踏まえながらの先行的に取り組まれている自治体もありますので、まずはそうしたものを精査してそのメリット、デメリットを説明して欲しいとは指示をしています。

(19)何らかの見直しは必要ということか

そうです。

(20)今年を振り返ってどんな一年だったか、また来年の抱負は

私にとっては、やはり選挙でたくさんの市民の皆様のご負託をいただいて市長の職に就いたということで大きな節目の年であったと思います。市長就任後についても、国政において大きな政権の変更もありましたし、そういう意味では市民、国民、多くの方々の集団としての意志がある形を持って現れたということで、今年は後から見て私個人にとっても日本の社会にとっても記憶に残る年になったと思っているところです。

今年は仙台のプロスポーツが好成績で、仙台の秋が市民の皆さんにとっても躍動感があふれていたものだったと思います。市民の方々が心浮き立つような状況の中で新しい仕事のスタートを切れたということは、私にとってとてもラッキーだったし、うれしかったと思います。

来年は私にとって市長としての本当の一年が始まります。初めての予算編成も始まり、本格的に市政に取り組んでいくという意味で、力を入れてスタートしたいと思います。

(21)正月の過ごし方は

私の母が暮らしている茨城県の取手に家族で行くのが、いつものお正月の過ごし方です。今年もそのようになるかと思います。

(22)そこでも来年度予算を考えるのか

そうです。予算について考えると同時に、掃除など娘としてやらなければならないことがあるので、掃除のできる服装で行こうと思っています。

平成21年12月22日 仙台市長 奥山 恵美子

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