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更新日:2022年12月28日

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発表項目以外の質疑応答(令和4年12月27日)

令和4年12月27日

都心部の再開発について

Q1

来年4月に(仙台)駅東口でヨドバシカメラなどの複合施設が新たにオープンすると思うのですけれども、まちの再開発が活発になってくると思うのですが、まず(仙台)駅東口について、そして仙台市全体についての再開発について市長のご所見をお願いしたいです。

A1

今おっしゃられたように、来年は仙台駅東口の大型商業施設が開業することになっておりますし、せんだい都心再構築プロジェクトの第1号案件である、こちら西口になりますけれども、アーバンネット仙台中央ビルのしゅん工など、都心部でさまざまな動きが出てくるというふうに思っていまして、重要な年になるだろうなと見ています。このような機を捉えまして、さらに民間の皆さま方の活力や知恵を生かしながら、コロナ後を見据えた本市の経済の活性化に向けて、都心部の回遊性の向上やにぎわいの創出を図っていくなど、本市のまちづくりを進めてまいりたい、選ばれるまち仙台を実現してまいりたいと思います。

 

今年1年の振り返りについて

Q2

今年1年間を振り返って、市長として前に進められたところ、できなかったところ、たしか年始の会見では今年の1字ということで「開」という形を色紙として挙げられたと思うのですが、そのテーマも踏まえて、開いたところ、開かなかったところを総括していただけるとありがたいです。

A2

今年1年を振り返りますと、やはり新型コロナ(ウイルス)の感染の大きな波が繰り返しやってくるという状況がございまして、市民の皆さま方の暮らしと命を守るということがやはり第一だったというふうに思います。感染症対策にご協力いただきました市民の皆さま方、それから医療提供にご尽力いただきました関係者の皆さま方に心から感謝を申し上げたいというふうに思います。一方で、社会経済活動も始めていかなくてはいけない、両立を図っていかなくてはいけないということで、本格的に動き出した1年でもございました。「3年ぶり」という枕言葉がつくイベントも数々開催をされました。仙台・青葉まつり、それからまた通常規模で開催された仙台七夕まつり、それも多くの方々にまちの中に来ていただいてにぎわいを取り戻せた。お一人お一人の笑顔も、待っていらしたのだなということを実感するような形でありました。私としても大変感慨深くうれしくも思ったところです。それから、夏には仙台育英高校の甲子園初優勝という快挙がございまして、その現場に立ち会うことができました。これも大変感激をいたしました。一生忘れない経験になるだろうなというふうに思っているところです。多くの喜びを東北全体にお持ちくださったということで、改めて育英ナインの皆さんたちに心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。明るい一番の話題だったのではないでしょうか。それから「開」という字、仙台の新しい発信の機会を開いていくのだ、仙台の魅力を開いていくのだというような思いで「開」という字を今年の1字にいたしましたけれども、G7科学技術大臣会合の誘致活動、この扉が開いた。それからまた、(全国都市緑化仙台)フェアの準備で市民の皆さま方と共々、仙台の杜の都の魅力向上の扉を開いた。いろんな意味で開くということができた1年でもあったと思います。

 

Q3

一方で、まだ開けなかったことに対しての、残念だったなと思うものはありますか。

A3

これはやはり、年末、大変皆さま方に申し訳なかったと思いますのは、本市の市政において、事務の不適切な対応があって皆さま方にご迷惑をおかけした。コンプライアンスということを重要だというふうにして、この間取り組んできた。さまざまなミスがあったとしても、それをリカバーするようにさまざま対応を取ってきたところですけれども、なかなかそれを成し遂げられなかった部分が、市民の皆さま方に改めておわびをしなくてはいけないと思います。

 

不適切な事務処理について

Q4

議会の一般質問の中で、公明党の議員の方から市民に対しての市長からの説明が欲しいという話があったと思います。そちらに対して、市長、今さまざまな検証ですとか調査を行っており、一定程度落ち着いた段階での説明を考えているような旨のお話をされたと思いますが、具体的にはどのようなイメージでお話しされたのでしょうか。

A4

議会にもご報告をさせていただきましたけれども、今回の延滞税そして不納付加算税を新たに払わなくてはいけなくなったことを受けて、全庁に照会をいたしました。調査依頼をかけているところです。まだその途中にございます。その結果を踏まえて、議会でもご報告をさせていただく旨、お伝えしたところです。そういう意味におきましては、市民の皆さま方にもそれぞれどういう状況であったのかということが分かった段階において、ホームページなどを通して皆さま方にご説明したいというふうにも思います。具体的にいつ頃どういう形になるのかは今まだ調査の途中ですので、残念ながらこの場ではっきりと申し上げることはまだできないのでご理解いただきたいと思います。

 

Q5

議会中に新たに分かった不適切な事務処理案件の中の(源泉徴収所得税の徴収)漏れ19件の関係で、4類型に分けて緊急調査という形を取ったと思うのですが、率直に、あの(徴収)漏れが多年度において続いていたことに対して、何でああいう形が起きてきたのかというのを市長なりにどのようにご覧になっていましたか。

A5

基本的な理解不足ということもあったのやもしれませんし、税というのはいろいろと難しいところもございます。その専門的なところをやはり研ぎ澄ませていかなくてはいけないところが少しどうだったのだろうか。あるいはこの人に任せておけば大丈夫ではないかというような、そういうふうなこともあったやもしれませんし、とにかくその部署内でコミュニケーション力を上げていく、もし疑問に思ったりもやもやしたところがあるのであれば、それをすぐさま同僚や上司に確認をしていくというような作業が必要なのだろうというふうに改めて思って、それを徹底していかねばならないと思っています。

 

仙台空港国際線の再開について

Q6

(今年1年の振り返りの中で、)扉が開いたということがありましたけれども、仙台空港と海外の扉も開いたかと思うのですけれども、こちらのチャーター便で国際線第1号が来ましたけれども、それについて改めてご所見を伺いたいと思います。

A6

昨日、仙台空港にタイ・バンコクからのチャーター便が2年9カ月ぶりに降り立ちました。大変うれしかったです。お出迎えをさせていただきましたけれども、タイの皆さま方も仙台・東北に来たかったという、うれしい表情が読み取れて私も大変うれしく思ったところです。本市がインバウンドの最重要地というふうに認識して取り組みを進めているタイのチャーター便でした。ほぼ満席でおいでになったということで、これは定期便の再開に向けて大きな弾みになるものというふうに思っています。本市としても、定期便再開に向けてより積極的に働きをしていきたいと思っています。

 

Q7

今後、定期便の再開に向けて、市長が自ら例えばトップセールスのような形でタイの方に行かれるとか、そういったご予定はありますでしょうか。

A7

時機を見て、そのようになるといいなというふうに考えてはおります。

 

Q8

いつ頃とかそういったことはまだ(ですか)。

A8

そうですね。タイ国際航空さんとも本市の職員が10月にいろいろと打ち合わせをさせていただきました。随時、日本の航路も再開をしているようでございまして、次は仙台というふうな気持ちでこちらもおりますし、そのことをあちらにも伝えたというふうに認識をしております。さらに、いつ頃になるのかということはまだ分かりませんけれども、早期に再開できるように私も時機を見て参らせていただけたらいいなと考えています。

 

Q9

定期便の再開に向けて、今、市長がお捉えになっている例えば課題みたいなものというのは何かありますか。例えば検疫体制とか検査スタッフの確保、これは仙台空港さんがやることかもしれませんが、そのあたり課題があれば教えていただきたいと思います。

A9

今回、長引くコロナ禍の中で、(仙台)空港さんもいろいろ人を国際線の再開に向けてご努力をいただいて昨日に結び付いたのだと思います。もちろん仙台はそれこそ東北のハブの空港でもありますし、それから唯一、東南アジアとつながっている便ということになりますので、これはさまざまな意味で、バンコクの空港もあちこちに(便が)飛んでいるところですから、多くのインバウンドの方々に入っていただくために、空港の皆さま方、関係者の方々と連携して取り組んでいかなくてはいけないと思っております。人の流れのみならず、貨物のほうも皆さんが期待を寄せていただいているところだと思っておりますので、その辺も強くお話をさせていただけるといいなというふうに思うものです。

 

復興大臣の交代について

Q10

秋葉復興大臣の件でお伺いをしたいのですが、昨日、各報道機関から今日にも交代する見込みという報道がありました。仙台市を選挙区とする復興相が交代することについての受け止めをお伺いしたいです。どんなことを期待されていたか、また、わずか4カ月半での辞任に対してなど、どう思われるか見解を伺わせてください。

A10

まだ正式な発表はないところですけれども、報道ベースで私も拝見をしているところです。秋葉大臣は、被災地、特に沿岸部の仙台の宮城野区、若林区、泉区を地盤としている議員でいらっしゃって、震災の実相というのをよくご存じですから、地元出身ということで大変期待を寄せておりました。残念だなというふうに思います。

 

Q11

市長、何度か秋葉復興大臣のところに陳情ですとか要望活動もされていたと思います。南蒲生浄化センターの話ですとか、やはり期待していたところをもう少し具体的に、ここら辺を期待していたけれども、なかなか前に進まなかったというものというのはありますでしょうか。

A11

ですから4カ月ちょっとでそういうことになるというのは、ご本人もさまざまな思いをお持ちになるでしょうし、本市としても私としても残念だなというふうに思います。

 

Q12

次の復興大臣、まだはっきりと発表されていませんけれども、今回は政治のお金の問題ですとか、あるいは旧統一教会との関係でかなり追及されておりましたけれども、次の復興大臣に期待することが何かありましたら教えてください。

A12

本市においては、東日本大震災からのハード事業というのはほぼ終わっているわけですけれども、しかし、今なお被災された方々の心と体のケアというのは重要な案件だというふうに認識をしております。被災地の実情を深く理解していただいて、被災者に寄り添った対応をしていただける、そしてスピード感を持って取り組んでいただける大臣を望みたいというふうに思います。

 

政務調査費第8次訴訟高裁判決について

Q13

先日12月21日に仙台高裁の方で政務調査費の訴訟(判決)がありました。結論としては、多少の額の増減はあっても返還命令ということには変わりませんでした。実際払うのは議員さん方とはいえ、当事者は仙台市となっております。今後の対応についてどのようにお考えでしょうか。

A13

基本的に一審判決と同じような、少し減額を認められたところはありましたけれども、厳しい判決だったなというふうに思います。議会の皆さま方といろいろご相談をしながら、次に向けてどうすべきか判断をしてまいりたいと思います。

 

CDO補佐官について

Q14

CDO補佐官の藤原さんについての疑惑のようなものについて、一部週刊誌、また市議会の常任委員会でも指摘がありました。藤本副市長の方で事実関係の確認が一部が必要だということで、確認した上で今後の対応を決めたいという答弁だったと私の記憶にはあるのですが、具体的に何か動き出したことはありますでしょうか。また(来年)1月の東京でのイベントについての指摘があったようですが、そちらについての方針等ありますでしょうか。

A14

基本的にですけれども、私がお願いをしております非常勤の職員の身分取扱要綱上の解職事由には当たるような行為はないというふうに思っているところです。スタートアップの企業で、いろんな成功や失敗というのもある世界だというふうに認識をしております。補助金の返還、税の滞納ということにつきましてもいろいろと確認をさせてもいただいているところですけれども、さらに今把握した内容を弁護士さんなどとも確認をしているところでございます。今後鳥取を訪問させていただいて、詳しく状況を確認してほしいということは指示をしているところですけれども、訪問の日程について今調整をしているところだというふうに聞いております。ただ、重ねてになりますが、いろいろ私どもで分かっていることについて、また(CDO)補佐官からもいろいろと聞き取りをさせていただいたことなどについて、解職の事由にはやはり当たらないというふうに思っているところです。IT分野では大変長けた有能な方だというふうに認識しておりまして、私どももこの間、4月から(CDO)補佐官にさまざまなアドバイスをいただきながらIT化、DXについて取り組みを進めてきているところです。年明けに首都圏プロモーションを行う予定になっております。その講演のメンバーになっていることについていかがかというようなお話がございましたけれども、首都圏の皆さま方にどういうアピールができるのか、これについてはもう少し様子を見てというふうに思ってはおります。

 

Q15

現状把握している情報においては、基本的には解職とかの事由に当たらないけれども、鳥取県に直接訪問して調査するなど、ちょっと状況についてもう少し見極めるという理解でよろしいでしょうか。

A15

非常に大きく取り上げられたわけですけれども、どこまでが事実でどういうような状況にあるのかの詳細については、確かめを鳥取に伺ってさせていただく必要はあるだろうというふうには思っているところでございます。しかし、現在も(CDO)補佐官については国のさまざまなIT関連、DX関連の重要なメンバーとしていろいろな委員をお務めになっておられるということ、これも事実でございます。私自身といたしましても、とてもいいお話をこの間聞かせていただいております。そういう意味では、さまざまチャレンジをしていかれる中で、成功することもあろうし、失敗をすることもあるのだろうというふうに認識をしておりまして、そういう中での一例だったのだろうというふうに思います。

 

第5回仙台市長杯フィギュアスケート競技会羽生さん出演について

Q16

18日の仙台市長杯のフィギュア大会、羽生結弦さんが開会式にサプライズで登場されたということですけれども、こちらは羽生さんとはお話しする機会というか、そういう場面はあったのでしょうか。

A16

市長杯に参加をする選手たちをああいう形で励ましていただいて、大変うれしく思いましたし、私自身も羽生さんの滑りを目の前で拝見させていただいて、大変感動したところです。子どもたちもここで羽生さんが滑ったという同じ氷上で演技ができたということはとても大きな力をもらったのじゃないのかなというふうに思います。次々世界を目指す選手がこの仙台から育っていってもらいたいなと思ったところです。全く私はいらっしゃることを知らなかったのですけれども、羽生さんとは、演技をされた後、開会式が終わった後、ちょっと競技まで少しだけ時間がありましたものですから、そのときに着替えを済まされた羽生さんと少しだけお話をさせていただきました。

 

Q17

言える範囲で、どんな話をされたのですか。

A17

プロになられてご活躍になっていらっしゃるご様子、なかなかチケットが取りにくいのですよというようなお話ですとか、今日子どもたちを励ましていただいて、お忙しいのに本当にありがとうございましたという、そういうようなお話です。

 

Q18

羽生さんからは何か市長にお話はあったのでしょうか。

A18

チケットがなかなか取れないようですみませんという話と、それから後は、また頑張っていきますので何でもおっしゃってくださいというふうに、逆に私ども仙台を励ましていただきました。

 

新年度国予算案の閣議決定について

Q19

先日、政府予算が閣議決定されました。規模としては過去最大の114兆円という形で、防衛費が増えることが全国ニュースとしては取り上げられました。一方で、例えばこども家庭庁の予算がついたりですとか、(次世代放射光施設)ナノテラスにたしか30億円ぐらいの予算がついたですとか、あとデジ田構想の事業費がたしか1兆円超ぐらいの予算がついたりというのがありました。仙台市として、率直に今回の政府予算についての受け止めをまずお伺いしたかったです。

A19

脱炭素化、デジタル化、そして子ども・子育てに重点的に配分されているなということ、大変頼もしくというかうれしく思ったところです。それと一般財源の総額についても地方、前年度から少し上乗せをしていただけているようで、これもありがたいなというふうに思っています。それから自治体施設の光熱費の高騰に対する地方財政措置が講じられまして、これも私どもも要請をさせていただいたその声を受け止めていただいたと認識をいたしました。

 

Q20

12月議会で仙台市の市有施設の光熱費の高騰について17億円、債務負担行為分も含めるともっとだと思うのですけれども。ただ一方で、新年度予算となるとさらに膨れ上がることが予測されます。政府の地方財政対策は、その増加分を補えるほどの規模というような感じだったのでしょうか。

A20

その辺はこれからしっかりと見ていかなくてはいけないと思います。その上で、国の来年度の予算を精査した上で、本市としてどのようにやっていけるのか、編成作業を進めていきたいと思います。

 

 

今年一年ありがとうございました。それでは皆さん、どうぞよいお年をお迎えください。

 

仙台市長 郡 和子