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更新日:2022年3月23日
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令和3年3月22日
先日の地震に関連して、今回、幸い津波が津波注意報にとどまったというところなのですが、津波避難タワーへの避難者など避難指示がないにもかかわらず、それなりの数がいたと思います。その辺の避難に対する意識というところへの市長の受け止めというのを教えてください。
夜間の(地震)発生でしたけれども、人的な被害というのはほとんどなかったこと、ほっと胸をなでおろしたところです。最大で439人の方が避難所等に一時避難をされました。翌日にはほとんどご自宅に戻られたと承知をしております。地震発生の直後に災害対策本部を設置いたしまして、それぞれ緊急配備をして対応に当たったところです。被害の状況についてはかなり大きなところもあって、今後さらに調査を進めていかなくてはいけないと考えております。
津波注意報で避難指示がなかったにもかかわらずそれなりの方が避難されたという、その避難意識というところはやはり防災のところ、これまでの取り組みが生きてきたというふうに捉えているのか。いかがでしょうか。
このことは、この間の本市の取り組み、また市民の皆さま方の防災意識というのでしょうか、この高さというのを現したものと思います。
先ほど被害は結構大きなところもあるというお話だったのですけれども、仙台城(跡)の石垣だとか伊達政宗の騎馬像にも被害があったと思います。現状での被害の状況を改めて教えていただきたいのと、それらの復旧見通しというのですか、今後のスケジュール的なところを教えていただければと思います。
私も現場を見させていただきました。大きく石垣が崩れているところが2カ所ございます。前回の東日本大震災の折には(崩落は)脇の市道の片側車線を覆うぐらいだったということでしたけれども、(今回は)両車線にはみ出すほど石垣が崩れておりました。それから崩れていないところでも石垣が膨らんでいるというのでしょうか、前にせり出しているというのでしょうか、そういう状況でございます。またさまざまな地震の大きさということもあってだと思うのですけれども亀裂が入っているところなども確認されまして、かなり心配な状況です。すぐそばの市道を通行止めをさせていただいているところですけれども、さらに詳しい調査も必要であろうと、いましばらく道路の通行止めというのは継続せざるを得ないと思いまして、市民の皆さま方にご不便をおかけすることを申し訳なく存じますがご理解をいただきたいなと思うところです。それから騎馬像につきましても、すぐさま倒れかかったところを固定してこれから専門家の方々とどのように修復ができるのか検討に入りたいと考えているところです。今、(騎馬像に)カバーをかけさせていただきまして養生について考えているところでございます。
そうすると石垣、騎馬像ともに、もう少し調査、検討しなければ今後の復旧見通しというのは分からなさそうだということでしょうか。
そうですね。おっしゃるとおりでして、これから騎馬像については専門家の方々に見ていただいてどのような修復が可能なのかも含めて検討していかなくてはいけない、そういう段階ですし、石垣に関しましては崩れ落ちたところのみならず、全体をもう少し詳しく調査していく必要もあろうかと思います。
住宅の被害なのですが、今、罹災証明(の発行)とかが進むところかと思うのですけれども、見通しとして今はまだ全然少ないのかなと思うのですけれども、これからどれぐらいの被害規模になりそうかというのは見えているところはいかがでしょうか。
具体にこの3連休、罹災証明の申請の受け付けがストップだったものですからこれからも出てくるものと思いますが、18日金曜日までの2日間で合計994件の申請をいただいているということですが、これは住戸被害ばかりではなくて、家財ですとか車ですとかいろいろ入っているようなのです。
(危機対策課長)
罹災証明の件は、今市長からお話がありましたように、18日現在の時点で994件というので把握しておりまして、今日どのぐらい増えるかというところはこれからやっぱり状況を見てということになると思います。そのうちの大部分は現地の調査などもしなくてはならないふうになっていくのかなと思っております。
東北新幹線の通行止めが続いている状況でして復旧もしばらく時間がかかりそうだということで、年度末ということもありますし、仙台は首都圏との往来も多い土地柄だと思うのですけれども、市長は現状どのような認識をされているかというところと、もし何かしらの対応がそういったなかなか往来ができない方に対する対応というのをもし考えているところがあれば教えてください。
JR東日本さんでも速やかに調査、復旧に当たるということで、4月20日頃には新幹線も復旧するというような見通しが報じられていると承知をしております。またこの間、国の方でも対策を急ぎ取ってくださって、飛行機を仙台と東京・羽田を結ぶ便を速やかに増便してくださったりしているということ、大変ありがたいなと思うところです。いろいろ不便はありますけれども、しかししっかりとした安全が確認されないうちにはそれは利用はできないわけですから、JRさんにも急いでいただきたいと思いますし、国に対してもいろいろと働き掛けができるところがあればというふうには思うところです。
(3月)21日でまん延防止等重点措置が全面解除されて、県の緊急特別要請もまた少し形を変えました。そこも踏まえて、現在の感染状況と、あと市のこれからの感染防止に対する考え方を教えてください。
(感染の)ピーク、2月9日でしたけれども、628人という数でしたが、そのピークを越えて本市においても新規感染者の数は減ってきております。しかしながらその減り方というのは大変緩やかでして、これからまた年度末に入ってまいりますと人流も大きくなってくるということもあって、さらなる感染もちょっと心配をしながらでありますけれども、県の方では病床使用率もだいぶ下がってきたということでレベル2+(プラス)からレベル2に引き下げられて部活動など一部緩和されたわけですけれども、しかしながら基本的なところは維持されたままで4月まで再拡大防止期間ということで、新たに今日から設定をされているということだと思います。全国的にもまん延防止等重点措置も解除されましたけれども、まだまだ予断は許さないと思っております。市民の皆さま方には基本的な感染対策はしっかりしていただくということをお願いするとともに、本市といたしましてもワクチンの3回目接種など万全を期してまいりたいと思います。
まん延防止等重点措置と県の緊急特別要請ですけれども、それぞれの判断についてはこのタイミングで(解除)というのは妥当だったとお考えでしょうか。
本市においても病床使用率ということにつきましてはだいぶ下がってきているということもございます。それから新規感染者の数も緩やかながら減少傾向にあるということですので、そのように県の再拡大防止という形での期間ということで取り組みを進めたいと考えています。
全国的なまん延防止等重点措置の全面解除というのも妥当だというふうにお考えでしょうか。
これはそれぞれの地域においても緩やかな減少傾向にあるということなのだというふうに理解をしております。随分と長い間厳しい規制もかけられている中ですから、さまざまな声も上がっておりましたでしょうし、そしてまた専門家の皆さま方のご判断ですからそういうことでよろしいのじゃないでしょうか。
県の緊急特別要請の期間内はたしか仙台市でも学校の施設開放をやめるとかスポーツ少年団やめるとか、いろいろやっていたと思うのですけれども、今日以降は市の対応というのは何か変わるのでしょうか。
クラブ活動については県から示された方向性で一部緩和をさせていただこうと思うところでございます。高校は当初3月21日まで、小中学校は3月24日まで、校内に限っての部活動とさせていただいておりましたけれども、市立学校については県のこのたびの設定を踏まえまして、感染防止対策を徹底した上でですけれども、宿泊を伴わない範囲で行う、また練習試合などについては原則県内に限って可とするということでしたけれども、いろいろ移動距離を考えて隣県も可という県の方針も示されておりますので、それらも踏まえた上の対応になろうかと思います。その他の一般施設についてはまだ正式にどのように緩めていくのかということについてはまだこれからですけれども、今の段階ではこれまでと同等ということでの対応で考えています。
(危機管理課長)
今市長からご説明がありましたとおり、仙台市のイベント等、施設のガイドラインを定めておりますが、今回の県の緊急特別要請の終了と再拡大防止期間への移行ということについては、施設の部分の例えばチェックリストを利用者の方にお願いして対策について確認してもらうとか、少し重点措置と同等のというところで対策を挙げている部分がありますが、そこは緩和することはせずに、あともう一点、細かい話ではありますが県の方でこれは基本的対処方針の変更を踏まえて、イベントについて直行直帰の呼び掛けをするというようなところが新たに加わっていますので、ガイドラインについてもそこのところを追加するという形での修正を行いたいと思いますが、対策等についての大きな変更はなく当面継続ということで考えてございます。
市立の小中学校は地域に開放したりしている部分もあると思うのですけれども、これは引き続き見合わせるという感じになるのでしょうか。
そうだというふうに理解をしております(※)。
※補足
学校施設開放については、3月22日より感染拡大防止対策を徹底した上で再開可能。
仙台市長 郡 和子
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