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更新日:2021年12月28日

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発表項目以外の質疑応答(令和3年12月27日)

令和3年12月27日

 

年末年始の帰省について

Q1

先ほどの市長の冒頭の言葉の中にもあったのですけれども、年末年始の帰省について伺います。先ほどの話の中では基本的な感染対策を強く意識して実施してほしいというお言葉でしたけれども、そうすると帰省については例えば慎重に考えてほしいだとか自粛してほしいというところまでは言わないということになるのでしょうか。

A1

はい、そのとおりです。今の状況は国内で少しずつ市中感染というふうな例が出ているところではありますけれども、まだまだごく小さいものだというふうに認識をしております。今のうちから帰省だとかそういうものを制限するようなことは全く考えておりません。それぞれ基本的なところをしっかり対策を取っていただければ、久方ぶりの年末年始、ご家族やご友人の方と会ってそれこそ英気を養っていただきたいなというふうに思います。

 

4病院再編について

Q2

先週の金曜日にあった4病院再編の、(仙台市の医療提供体制に関する)懇話会の関連でお伺いします。懇話会の意見交換というか議論の中で、救急医療の中で仙台市内の救急の応需率が低いというような課題が指摘されて、中には市内2病院が移転しても応需率を高めれば何とかなるでしょうという意見だったりだとかそういった趣旨の発言もあったかと思いますが、この応需率が低いという課題について今どのようにお考えなのか、そして今後どのように対応していくのかというところを教えてください。

A2

医療関係者の方々からのこういうふうなことが考えられるのではないかということで、仙台市内における応需率の低さについて話があったところですけれども、現場の消防が考えている応需率というのとまた医療機関の応需率というのは微妙に違っているのだろうというふうに考えてもいるところです。そういう意味では確かに全国平均からいいますと少し仙台市の場合は低いということもありますけれども、しかしこの2つの病院が市外に出て行けばそれが改善されるというようなことは甚だ疑問であるということも、どういうような診療科が設けられるのかですとか体制がどうつくられるのかということもあって、そこには直結しないというふうに認識をしました。

 

Q3

追加で伺いたいのですが、今、医療の専門家の考える応需率と消防の現場で考える応需率というのが少し違うというような言葉だったのですが、どういうことなのかもう少しご説明いただけますか。

A3

実際に他の地域で救急医療に当たられていた先生方から、電話がかかってくれば救急要請があれば必ず受けるというふうなお話がありましたけれども、今、現場の消防からは、電話をかけても電話に出てもらえないように、中でスタッフの皆さんたちが忙しいのかどうかちょっとそこまでよく分かりませんけれども、そういうこともあったりするというふうに聞いております。つまり現場に(要請を)受けられる余裕があるスタッフがいること、診療科がちゃんと求められるものがあること、それからまたお医者さんだけじゃなくてスタッフや機材等々もあること、全てを勘案してのことだというふうに思うのですね。そういう意味では現場で救急隊が電話をいくつかしている中には、(要請を)受けたいのだけれども必ずしも受ける余裕がないというところも含まれていると、そういうふうに考えております。そういうわけで少し違いがあるのではないかと思うところです。

 

Q4

先ほどこの応需率、全国より少し低いけれども2病院の移転に関しては直接影響はしないというお話でした。今回の4病院再編のところは置いておいて、仙台医療圏、仙台市内の医療体制について考えるというところでその応需率の低さというところを一つ課題としていて、市民のタクシー代わりの利用が結構あるのだとかという指摘もありましたけれども、一つ市内にある救急医療の問題点として、この応需率の低さ、市民の利用体制というところについてはどのようにお考えになっていて、今後どのような対応を取るというお考えでしょうか。

A4

今回の懇話会は、図らずも救急医療とは何かその根源的なところも含めて、専門家の皆さま方からお話をお聞きすることができたというふうに思います。市民の皆さんたちお一人お一人も、救急医療の現場の状況も頭に置きながら自分でちょっと近くの医院に行った方がいいというふうに判断していただけるケースはぜひそのようにしていただいたり、救急車を呼ばずとも対応してもらえることも十分にあるのだろうというふうにも思いましたし、あるいは救急医療を担う人材の育成についてもこれまた重要な課題であるというふうに思いますし、そもそも病院経営にとって救急医療を受けることが経営の診療報酬等々の兼ね合いでどうなのかという、こういう議論もあるのだろうというふうに改めて認識をさせていただきました。そういう意味では今回の病院の統合、合築というこういう問題の中で、改めて市民の皆さま方に公開(開催)ですから知っていただくいい機会になったのじゃないかと思います。

 

羽生結弦選手の全日本選手権優勝について

Q5

フィギュアスケートの羽生結弦選手が昨日全日本選手権で優勝しまして、北京オリンピック(代表)に内定しましたけれども、そのことについての市長の受け止めと、あと北京オリンピックでは金メダル3連覇がかかっているわけですけれどもそれに対してもし何かエールがあればお願いしたいと思います。

A5

まずもって全日本選手権に出られるのかしらどうなのかしらという心配もしていたところですけれども出てこられた。そしてショートプログラムでもすばらしい演技を披露してくださった。そして昨日はフリーで、本当にクワッドアクセルに果敢に挑戦されて残念ながら回転が不足していた、両足での着氷だったということもあったようですけれども、あれだけすばらしい演技を見せていただいて非常に感動しました。そしてその後、ご自身でもこの間苦しかったことについてインタビューに答えられていましたけれども、そういう中でまた新たな目標を捉えて努力をされるということ、これは本当に大きな勇気をいただいた気がします。前人未到の4回転半クワッドアクセルを成功して、ぜひ北京オリンピックでは3連覇という偉業を達成していただけたらどんなにみんな元気が出てくるでしょうか。ぜひ期待をしたいというふうに思います。並々ならぬ精神力とそしてまた自分を制して努力をする、その羽生さんの姿に大変心を打たれました。

 

今年1年の振り返りについて

Q6

今年、今回で最後の定例記者会見ということで、今年の初めに今年の漢字ということで、「始」めるという漢字を挙げていただいて意気込みを語っていただいたところだったのですが、この1年間を振り返って、改めてどのような年だったかということを教えてください。

A6

やはり新型コロナウイルス感染症への対応がとても重要な1年であったろうというふうに思います。事業者の方々にも幾度となく時短要請をさせていただきましたし、また関連する企業の方々にも影響が及びました。市民生活にも多大な影響があったと思います。そういう中で地域経済を支えたり、生活を支えたりする取り組みというのを進めることができたというふうにも思うところです。「始」めるという字を今年の冒頭、皆さま方にもお示しをしたところですが、そういう中にあっても、向こう10年の仙台市のまちづくりの指針となるべき基本計画「挑戦を続ける、新たな杜の都へ-“The Greenest City”SENDAI-」を掲げましたけれども、この計画について着実なスタートを切ることができました。始めることができました。それからG7の誘致などもこれも緒に就くことができました。さまざまな面で事業を始めるということについてもできたかなというふうに振り返るところです。いずれにいたしましても、本当に市民の皆さま方にもご苦労をお掛けした1年だったと思いますが、でも最後にその羽生さんのうれしいニュース、それからまた仙台育英学園高校の全国高校駅伝大会での女子の優勝ということなどもありましたし、もちろん東京2020オリンピック・パラリンピックで大変すばらしいアスリートの方々の力も見せていただいて、力になって、新たな扉をそれこそ開くように始めることができたのではないかというふうにも思うところです。

 

Q7

逆に、今、始まりということでできたことみたいなお話をいただいたのですけれども、やり残しといいますか、来年以降みたいなことで何かやり残しみたいなことがありましたら伺えますでしょうか。

A7

コロナ禍で大変な大きな社会の変化があって痛手を受けた皆さんたちも大勢おられる中で、いかに支えていくかということも引き続きの課題だというふうに思っております。これについてはまだまだ見ていく必要があるというふうに思っております。始められたこととまだ始められないでいることというのもいろいろ精査していけばあるわけでして、これについても着実に歩みを進められるようにしてまいりたいと思います。

 

ありがとうございました。では皆さん、よいお年をお迎えください。

 

仙台市長 郡 和子