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更新日:2017年5月24日

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市立中学校生徒の自死事案にかかる文部科学副大臣との面談について(発表内容)

平成29年5月24日

 

4月に発生いたしました市立中学校生徒の自死事案につきまして、一昨日22日に私と教育長、2名の教育委員が文部科学省を訪問し、義家文部科学副大臣と面談をさせていただきました。

面談ではまず私から事案の内容や、この間の教育委員会、学校の対応などについてご報告を行うとともに、先日は教師による体罰の事実が新たに判明するなど、教育の信頼を深く裏切る結果を招いたことについて重ねて副大臣にお詫びを申し上げたところです。

義家副大臣からは、いじめに関する認識が不十分であった点や、体罰の事実が学校の調査では明らかにならなかったことなどについて厳しいご指摘をいただき、今後教育委員会のみの取り組みでは、信頼回復に向けた調査の実施および対策の構築はかなり困難ではないかとのご判断が示されました。そのうえで今後は市長のリーダーシップにより客観性、妥当性のある調査をしっかりと行い、全容を解明する必要があるとのご見解でございました。

また仙台市で3件の自死事案が発生するという異例の事態となったことを受けまして、過去の2件の再発防止策も含めてあらためてしっかりと検証すること、さらには児童生徒が主体となったいじめ防止の取り組みといった今後の具体策についても、ご示唆をいただいたところです。

加えて副大臣からは、今後の調査や再発防止策の検討に向けた指導、助言はもとより、有識者の紹介など文部科学省としてもさまざまな支援をしていきたいとのお話もいただきました。

私といたしましては、頂いたご指摘を重く受け止め、教育委員会とも意見の交換を行いながら、より開かれた形で調査と対策を進めてまいりたいと考えております。

再びこのような痛ましく悲しい事案が起きることのないよう、また子どもたちや保護者の皆さま、市民の方々の信頼回復につながるよう鋭意取り組んでまいる所存です。

 

仙台市長 奥山 恵美子