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更新日:2024年1月10日
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学校法人聖和学園より、聖和学園短期大学の創立70周年記念事業の一環として、徳川家から仙台藩6代藩主・伊達宗村(むねむら)に嫁いだ利根姫(とねひめ)の調度とされる「村梨地葵紋蒔絵調度(むらなしじあおいもんまきえちょうど)」など貴重な資料3件が本市に寄贈されました。これらの資料は博物館において収蔵・保管し、企画展や常設展などで展示し広く活用を図ります。
(展示は終了いたしました)「村梨地葵紋蒔絵調度」を6月20日(日曜日)まで、企画展 仙台市博物館開館60周年記念祭「たっぷり わくわく 名品尽し」において展示しています。華やかな調度をぜひご覧ください。
4月8日(木曜日)
学校法人聖和学園
豪華な蒔絵の化粧道具類からなる調度群。8代将軍・徳川吉宗の養女である利根姫が仙台藩6代藩主・伊達宗村に嫁いだ際の調度と伝えられています。本資料のうち鏡台、鏡巣(きょうす・鏡入れ)および剃刀箱(かみそりばこ・3合のうち1つ)は、梨地を背景に満開の菊や葵紋が表された意匠が、当館で所蔵している利根姫調度の葵紋菊蒔絵耳盥(あおいもんきくまきえみみだらい・仙台市指定文化財)とよく似ています。
学校法人聖和学園によって大切に保存されてきたもので、伊達家ゆかりの調度でこれほど多数のものが一括して仙台市内に伝存してきたことは貴重です。
【構成資料】
鏡台(鏡掛(かがみかけ)部分欠)、櫛台(くしだい)、嗽台(うがいだい)、鼻紙台、耳盥(みみだらい)および台輪(だいわ)、嗽椀(うがいわん)3口、嗽椀台(うがいわんだい)、鏡立(かがみたて)、柄鏡(えかがみ・大小)、鏡巣(きょうす)、円鏡(えんきょう)2面、剃刀箱(かみそりばこ)等3合、歯黒箱(はぐろばこ)、渡金箱(わたしがねばこ)・潼子(じょうず)2口、歯黒次(はぐろつぎ)2口、水入れ等)等付属品含む
村梨地葵紋蒔絵調度 一式
村梨地葵紋蒔絵調度のうち鏡台
古今和歌集をかるたにしたもので、読み札となる上の句の札と取り札となる下の句の札で構成され、各札は流麗な筆致で書き記されています。桐箱の蓋(ふた)に「古今集歌加類多(こきんしゅううたかるた)」と表題が墨書され、さらに「第一五一號(ごう)」と墨書された札が貼られています。
聖和学園が昭和11年に百貨店から購入したもので、内裏雛(だいりびな)や官女など雛人形一揃いのほか、牛車や簞笥などの雛調度類付属の七段飾りのセットです。
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