仙台市博物館では、令和3年10月1日から令和6年3月31日(予定)まで休館し、施設の長寿命化や利用環境・展示環境の向上を図る改修工事を行っています。
その進捗状況をお知らせします。
なお、改修工事によって、博物館周辺は安全のために近寄れない場所もございます。
来館いただけない分、博物館の自然のページに博物館周辺の自然に関する画像や動画を掲載しておりますので、そちらからお楽しみください。
博物館の自然はこちらをご覧ください。
12月から荷物用エレベーターの工事が始まりました。
収蔵資料の移動に欠かせない荷物用エレベーターを末永く使用できるよう、今回の改修工事で更新します。
また、今回の改修工事では、
防災設備も改修しています。
防災のために屋上に設置されている
避雷針も新しくなりました。
今後も雷の被害から博物館を
守ってくれるでしょう。

避雷針
外壁改修の工程も終盤に差し掛かっています。
足場の解体も進んでおり、
きれいになった外壁が見え始めました。
外観すべてが見えるようになるまで、
あともう少しです。

12月の博物館の外観
11月中旬から空調設備工事の第3工区が始まりました。
第3工区では、展示室関係の空調が新調される予定です。
また、館内の照明をLEDに順次更新しています。
展示品や収蔵資料の色あせ防止に効果があるだけでなく、電気料金の節約が期待できます。
舞台と会場の照明もLED化するとともに、操作機器を更新したことで、照明や音響の操作が舞台袖でも一括操作できるようになりました。
※写真の右手前に映っているものが操作機器です。

新しくなった舞台照明と操作機器
10月は空調設備工事の第3工区に向けて、様々なところで準備を進めています。
外壁工事も着々と進行し、4月頃と比べると、汚れも取り除かれ、外壁はとてもきれいになっています。
足場がまだあるので少しわかりにくいですが、写真の赤丸で囲っているところを見比べると、外壁上部がきれいになっているのがわかります。

4月の博物館の外観

10月の博物館の外観
9月は空調設備工事の第2工区が
終了しました。
工事対象だった収蔵庫の棚も
屏風棚などに一部新調されました。
令和4年8月の写真と
見比べてみてください。

屏風棚が新調された収蔵庫
また、9月でホール内の
音響・照明・舞台機構の
更新工事が終了しました。
音響や照明の操作盤などが新調され、
再開館後のホールでの催しが
待ち遠しいです。

音響設備など
8月から空調設備工事の第2工区が始まりました。
7月に資料を搬出した収蔵庫での
作業が行われています。
棚の解体なども行われており、
レイアウトも一部変わる予定です。
いつもは収蔵庫内いっぱいに
資料が保管されているため、
写真のように広々とした収蔵庫は
工事中だからこそ見られる光景です。

工事開始前の空の収蔵庫
6月で空調設備工事の第1工区が終了し、
3台の空調設備が新調されました。
令和4年4月に紹介したものとは
別の系統のものではありますが、
是非その時の写真と見比べてみて下さい。

新調された空調設備
また、第1工区終了に伴い、
7月は第1工区前に収蔵庫から運び出した
資料を戻す作業および
第2工区の工事に向けて、
工事対象となる収蔵庫から資料を
運び出す作業を行いました。
収蔵庫の掃除や耐震状況の確認など、
学芸員総出での作業となりました。

収蔵庫での作業の様子
外壁の足場が当館正面まで組まれ、
工事の進行が外観にも現れてきました。
建物内部では、収蔵庫等の空調や防犯、
消火設備などの更新工事が着々と
行われています。

外壁の足場
建物の北側に足場が組まれ始めました。
外壁の正面上部が黒ずんでいます。
この工事では、36年にわたって
雨風などをしのいできた外壁の
劣化の補修や汚れの洗浄を行います。

博物館建物の外観
博物館の建物内では、空調やファンコイル、
スプリンクラー、防犯設備など、
さまざまな機器が稼働しています。
この工事では、博物館施設の心臓ともいえる
15台の大きな空調設備をすべて更新します。
4月からは、これらの更新が本格的に始まり、
収蔵庫の空調や電気設備、ホールの照明などの
工事に着手しました。

空調設備
4月から収蔵庫で空調設備などの工事が始まります。
これに先立ち、一部収蔵庫から資料を搬出しました。
空になった収蔵庫は、昭和36年の開館以来のこと。
当館の現学芸員も初めて見た貴重な光景です。
なお、当館の収蔵資料は、今では約10万点あります。
空調工事の進行に伴って、
温湿度を管理できる部屋が順次変わるため、引き続き
これらの資料の梱包や移動作業に励んでいます。

資料移動後の収蔵庫
工事の間、収蔵庫から搬出した資料を
収納するための棚が整いました。
たくさんの資料を収納するために
たくさんの棚が部屋いっぱいに立ち並んだ姿は、
なかなか迫力があります。

一時保管棚
右の写真は、漆器を梱包している様子です。
工事に伴う移動や温湿度変化から、資料を守るために
梱包しています。
再開館後に展示で楽しんでいただけるように、
また、末永く伝えていけるように。
日々作業を行っています。

漆器の梱包作業の様子
大規模改修工事の間も、博物館には資料(文化財)を
守るという重要な仕事があります。
そのためには、適切な温湿度管理の下で
資料を保存することが大切です。
ただし、空調設備の工事中はその空調がとまるため、
この工事では、館内の空調設備を順次交換する
という工程を組んでいます。
右の写真は、古文書の梱包作業の様子です。
古文書を入れた箱をさらに箱に入れて移動します。
このように、学芸員らは資料を梱包し、
工事の進行に応じて、温湿度管理ができる部屋に
資料を順に移動する作業を行っています。

資料の梱包
企画展示室で、展示ケースのガラスなどが
撤去されました。
企画展示室では、展示ケースのガラスを
透明度の高いものに変え、より実物に近い色で
資料をご覧いただけるようにします。

改修前の企画展示室
大規模改修工事のため、当館は2年半の休館に入りました。
このたびの工事は、建築・機械・電気設備など複数の工事業者が並行して施工します。
各工事業者では、工事を行う場所の調査を行い、工程を調整して全体のスケジュールを組んでいきます。

工事は令和5年9月に完了予定です。
その後は館内の環境整備や空気清浄を行いつつ、令和6年4月の再開館に向けて展示などの準備を行います。
ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。
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