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更新日:2016年9月20日

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質疑応答の概要

(1)国で朝型勤務を始めたが、仙台市の対応を伺う

仙台市としては、今年の夏は全庁的な朝型勤務の制度化は考えていません。その理由としては、職員の中にも、例えばお子さんを預けているなど、今の勤務時間の中で生活パターンが出来上がっている人がいます。親の都合だけで急激な変化はできないなど、いろいろ事情があるので、国も含めた他都市の状況も見ていきたいと思っています。

ヨーロッパなどでは夏時間もあり、朝の時間が非常に貴重です。今、本庁舎はA勤務(8時30分出勤)、B勤務(9時10分出勤)があります。B勤務になっている職員にこの夏場についてA勤務に変更して、朝型の生活にしてもらうことはできます。割合をこちらで決めるというよりは、本人の意欲の中で、朝型に取り組んでみたいということがあれば、シフト化は可能なように対応したいと思っています。

(2)来年以降、朝型勤務を導入する可能性もあるのか

今後、国も制度化を進めていくに当たって、短期、特に夏場であれば可能だと思いますが、長期化、制度化する場合には、例えば、現に子どもを預けている人とか、交通状況によっては公共交通機関を使えるかどうかなどの検討もあります。実施状況を見ながら、われわれとしても課題を把握しなければならないと思っています。

(3)県レベルでは朝方勤務を導入するところもあるようだが、市町村では導入を見送るところがほとんどだが、何が理由だと考えるか

窓口の問題は大きいと思います。窓口は今8時半ですので、1時間早くなると、職員が準備も含めると相当早い出勤となります。また、窓口が夕方早く切り上がればいいかというと、夕方、仕事帰りに寄りたいといったニーズもあると思います。基礎自治体としては、どこも窓口との整合性が一番大きな課題だと思います。

(4)仙台空港の民営化が延期されることになったが、仙台市への影響はあるか

国土交通省が延期した理由は、十分な準備期間をとって、遺漏なく民営化を進めていくためだと理解しています。私どもとしても、東北のゲートウェイの中心的な機能である仙台空港が、国際化も含めてさらに利便性の高いものになっていくことに向けて、民営化は大きな一歩だと前向きに受け止めています。

早い実現を期待はしていますが、準備が不十分なままスタートして、せっかくの民営化がそこで頓挫をすることになっては、これもまた大事件です。今回必要な時間をしっかり確保することは理解して、十分な準備とともに、市民、県民の皆さんからも「民営化してよかった」と言われる事業としてスタートしてくれることを願っています。

(5)7月20日に、酒田市長が亡くなられた。市長とも面識があったと思うが心境を伺う

酒田は山形の庄内地方を代表する大きな都市ですし、東北の中でも鶴岡と一体となった日本海側の庄内の観光の拠点でもあったと思います。本間市長は就任直後からご体調の悪い部分がおありになられて、おそらくご本人も、政治の道を志したからには、その志を実現したいと、これまで何回かの入退院を経て、特に昨年以降の大変厳しい声の問題なども抱えながらも、職を全うする意志を持ってこられたと思います。今回そのことがかなわなくなったのは、私も同じ政治家としてご無念だっただろうと思います。

東北がこれから伸びていくために酒田も大事なまちですので、酒田の市民の皆さんの総意によって、一日も早く後の体制が確立して、東北市長会としてもご一緒に活動していける状況が早く整うことを願っています。

(6)サミット財務相会合の課題や進捗状況について伺う

具体的な課題は、場所と日程だと思います。国の人事異動も7月で、その結果もあると思いますが、私どももまだ本格的な打ち合わせに入っていない状況です。

一方、県警も含めて、われわれも組織体制を構築し、担当が打ち合わせをさせていただいています。国には、なるべく早い時期に、まずは日時を中心に方針を出していただけるようにお願いをしたいと思っています。

(7)先日、東海道新幹線内で乗客による事件があったが、それも含めて、サミットの警備体制はどのように考えているか

JRの支社長ともお話しています。仙台空港の利用もあると思いますが、新幹線でいらっしゃる方も多いと思います。先般の東海道新幹線の思わぬ事件がありましたので、それらを踏まえて、どういうことが新たに必要で、それと一般客の利用をどうやって両立していくかなど、これから個別に鉄道関係者、空港関係者、県警と共に詰めていかなくてはいけないと思います。

(8)仙台市議会議員選挙の投票率を上げるための対策など何か考えているか

投票率の問題については、私も大変厳しいと思っています。選挙の投票率が上がる一つの要素として、候補者がたくさんいらっしゃって、多様な選択肢があることが、「選挙に自分が行かなければ」という大きなモチベーションになると思います。

今回、定数と新人の方の立候補数の関係で、競争倍率が比較的高くない状況になりそうですので、関心の低下を危惧しています。あらためて、復興の後で大変重要な時期であることや、また選挙についての信頼の失墜ということがありますので、選挙管理委員会を中心に、われわれとして万全の準備体制の構築を進めています。

それらを訴える中で、大切な時期の選挙だということをしっかりとお届けするように、私どももさらに力を尽くしていかなければいけないと思っています。

(9)立候補者の数が少ない見込みだが、何が理由だと考えるか

いろいろ理由はあると思いますが、一つは議員という職は4年に1度、審判を仰ぐことがあります。自分の志と違う、落選という結果も相当程度考えておかなければいけないとなると、人生設計の中で以前のように、例えば自営業や農業など、比較的立候補しやすい生活の手段をお持ちの方が多かった場合と違って、サラリーマンの方ですと、一度そうしたものを断ち切った形で立候補しなければいけない状況は、職業として考えた場合に厳しい面があると思います。議員の方の年金制度も、町の合併などが続いた結果、廃止になっています。生活のセーフティーネットという面で考えると、若い人には課題が大きいと意識されているのかもしれません。

(10)議員のなり手が少ないのは良くない、という認識か

選挙は、理想としてはいろいろな立場の人がいろいろな年代から出てこられて、それらの中から市民の皆さまの「この人にお願いしたい」という気持ちが的確に反映され、市民の方が多様であるのと同様の構成が、市議会の中にも実現することが望ましいと思っています。立候補する方が限定される現在の傾向は、好ましくないと思っています。

(11)市議会の議員構成のバリエーションが少なくなっているのを補うのが市民協働だと思うがいかがか

来年から参政権の年齢が18歳に下がりますが、地盤をつくる意味でも、若い方は、なかなか出てきにくい部分があると思います。だいぶ増えたとはいえ、まだ女性の割合も限定的であると受け止めています。

市民協働のさまざまな市政への参画の場として、若い世代や女性たちの声を、より一層、しっかりと反映することを制度としても考えていかなくてはいけない。そういう機会を保障する、われわれの意識的な努力も求められていると思います。

(12)先週の記者会見で、市長は「市議会議員選挙の争点は東西線とまちづくり」と話していたが、議員に具体的に何を期待するか

東西線自体が走るということは、既定として順調にいくようにわれわれも努力していますが、それをまちの中でどう生かしていくかは、地域特性もありますし、太白区、また若林区、宮城野区それぞれに取り組みの方法があるのだと思います。

そういう中で例えば、若林区であれば、荒井といった新しいまちづくりが始まる地区で、議員としてどのような構想を持って取り組んでみたいとか、また、連坊とか、荒町という既存の商店街も、地下鉄東西線ができることによって、商店街がどうなっていくか、これまでも議論がありましたけれども、今度はいよいよ実体、実践に入っていくわけです。

そういった意味で、各地のまちづくりについて、議員の皆さんが、それぞれどういうことを中心に考えているかという訴えかけは、私としては地域ごとの特質が出てくるのではないかという面で、期待しています。

(13)安全保障関連法案の市議会議員選挙への影響について、市長の考えを伺う

これだけ大きな国民的な争点、政治上の課題ですので、影響が全くないことはないと思います。しかしこの週末、私は仙台にいる時間がほとんどなかったので、週末のまちの感触を自分の肌で知っているわけではありませんが、今日まで私が接した市民の方々のご反応からすると、市議選は東西線や地域交通、特にバスの再編の問題、ご自分たちの地域のこれからの生活環境が人口減少の中でどうなっていくかの問題意識、中山間地の有害鳥獣の対策などの話が出ることが多いです。今回の安保法制の問題が出てくるか、現実に地域でそういうお話をしている場面にあったことがないので、私自身にとっても実感としては分かりにくいです。

仙台市長 奥山 恵美子

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