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更新日:2016年9月20日

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発表項目以外の質疑応答の概要

(1)仙台市議会議員一般選挙で、宮城県警察本部のミスにより、一部の候補者の選挙カーが使えない事態が発生したが、所感を伺う

選挙カーは、選挙の候補者の活動にとって、非常に重要な一つの戦力だと思います。選挙で訴えるのには、ポスターや選挙カー、個人演説会など、さまざまな手法が駆使されるわけですが、その中でも大きな要素だと思います。

それが今回、県警は判断ミスとおっしゃっていますが、限られた日数の中で二日間使えなかったのは、候補者にとっては大きな打撃だろうと推察します。選挙関係者にとっては、基本的にそういうことのないように十分に取り組んでいくことが、求められることだと思っています。

(2)仙台市から県警に対して、何か行動を起こすことは考えているか

仙台市選挙管理委員会として、県警に対して何か行動を起こすという報告は聞いていません。

(3)それは市長が不要と考えるからか

選挙の適正な執行に関して、関係機関とどのように連携を取りながら進めていくかは、第一義的には選挙管理委員会の判断だと思います。私自身としては、今、選管に対して何か指示をしていることはありません。選管も含めて、適正な選挙が行われるように、私にできる限りのことをしていきたいと思っています。

(4)この件に関して、市選管から報告などはあったか

選挙カーのことに関しては、特に報告は聞いていません。

(5)この件について、現時点では特に対応しないのか

現在、選挙活動が行われている状況の中で、この失われた時間について、現時点でこれを取り戻すことは困難ですし、これを理由に全体の選挙を取りやめることも困難だと私は思います。

(6)市議選の告示後、市長は候補者の応援に行ったか伺う

告示後は、現職の議員であった方々を中心に、私を応援していただいた経緯なども踏まえつつ、各事務所に適宜お伺いし、事務所の皆さんに激励という形でメッセージをお伝えしています。

(7)候補者への応援は、事務所の訪問のみということか

そうです。基本的には、時間を指定してお伺いしているわけではないので、随時、私の空いている時間の中で事務所回りをさせていただいています。

(8)前回の市議選の時と同じ対応か

基本的に同じです。

(9)泉区でポスター掲示場の掲示ミスがあったが、所感を伺う

数字が書いていないところにはポスターを貼れないのが原則ですので、候補者の適正な選挙活動を達成する意味では、掲示板の数字の間違いもあってはいけないことです。今回、それぞれの区の選管で十分気をつけながら事務をやっていたとは思いますが、点検で、掲示板の番号がないことを発見できなかったのは、私としては残念だと思います。

候補者の皆さまにお詫びして、ご納得いただいたと報告を受けていますが、これからも慎重にしてほしいと思います。数字の間違いは今まではほとんどなかったので、点検が十分なされなかったのだと思いますが、一つ一つ丁寧に作業を進めていくように、しっかりと取り組んでほしいと期待しています。

(10)昨年12月の衆議院議員選挙での白票問題で市選管の信頼が揺らいだが、市議選の開票にどのように取り組むのか

今回の開票作業は、仙台市の選管、ひいては市政に対する信頼を回復していくための大きな第一歩だと思います。有権者の皆さまの、この暑さの中での貴重な一票を、われわれがしっかりと結果に結びつける、その手順で誤りがあってはいけません。

これまでもマニュアルの整備や、担当が集まっての情報共有や模擬的なシミュレーションなどもやってきましたが、それらのことを生かして、正確な開票作業として信頼を得る結果につながるように願っています。

(11)市選管が決めた新しい開票手順について、市長は十分だと考えるか

現状の中では、第三者委員会の方々のご意見などいろいろいただきながら、今回の反省を踏まえて見直しした手順だと思います。例えば、何かのトラブルがあったら、それをお知らせする手順も決まっていると聞いています。これでやってみる段階としては、一定のしっかりとした体制になっていると思っています。

(12)開票管理者や立会人の法的認識が足りないのではないかという声もあるが、何か対策は考えているか

今回の事件は、開票立会人の方など関係の方々にも、役割に対する責務をあらためて明示した、ある意味では反面教師的な効果があったと思います。

選挙管理委員会としてもそうした方々に、その立場において確認していただかなければならないことや、そこでそれらの方々が行うことによって、初めて確定する意味合いなどをお伝えし、研修させていただいていると聞いています。今回は、それらの方々も緊張感を持って臨んでいただいていると思います。

(13)市長自身が、開票所に行くことは考えているか

特にそういう予定はありません。

(14)市議選の投票率を上げるための取り組みはあるか

今回の選挙に何が問われているかを有権者の方々にお伝えすること。もちろん復興も大きなテーマですが、復興後のまちづくりも次期4年間の中には当然入ってきます。そのことをしっかりと選挙啓発の中でお伝えしていくのが一つあると思います。

あとは連日猛暑が続いています。予報ですと投票日も相当に暑そうです。暑さ故に投票に行かない方が増えることが懸念されますので、できるだけ期日前投票を利用していただいて、比較的涼しい時間、夕方や午前中の早い時間に期日前投票に行っていただいて、着実に一人でも多くの方が投票していただくように訴えていきたいと思います。

(15)今回、市長自身が選挙の啓発活動を行う予定はあるか

今回の予定には、特にまだ入っていません。

(16)期日前投票が前回に比べて1.3倍で推移しているが、このことをどう見るか

期日前投票については、私の市長選の時も踏まえて、期日前投票が拡充されてから回を追うごとに伸びていると私自身受け止めています。今回も期日前投票が伸びていることは、さらにそれが多くの市民の方に受け入れられてきたということで、喜ばしいことだと思っています。

とにかくこの暑さで、2日の投票日も日中は暑いことが予想されます。体調の良い、涼しい時期を選んで、なるべく早めに投票していただくことが、全体の投票率を上げていくための大きな一つの要素で、さらに伸びることを期待しています。

(17)期日前投票が前回に比べて1.3倍に伸びても、それに応じて投票率が上昇するわけではないと考えるか

期日前投票が増えると報道されることによって、この選挙に対する関心もより高まってくると思います。期日前投票が多くなっても、全体の投票率は変わらない、と思っているわけではありません。期日前投票の増加が、全体を底上げする力につながればいいと思っています。

(18)市議選候補者には、女川原子力発電所の再稼働について訴えている方もいるが、市長は原発再稼働についてはどう考えるか

現時点では、女川原発の震災以降の復旧工事を着実に進めていただくことや、新たな基準に基づいた設備の安全対策の向上、そういった工事がまだ続いている段階だと考えています。それらをしっかりと進めていただいた上で、あらためて他の原発の状況等も踏まえつつ判断していく時期がくると思います。

私としては、女川原発の現状からすると、現時点ではまだ再稼働の適否という判断に踏み込む時期ではないと考えています。

(19)市長は市議選において復興のまちづくりが争点になるとの考えだが、候補者の論戦を聞いてその点は深まっていると思うか

東西線沿線の地区においては、まちづくりという言葉が多く聞かれていると感じています。一方で西部地域など海岸部から離れているところでは、まだ今一つピンとこないようです。

まちづくりというよりは、日本全体の少子高齢化人口減少の波がひしひしと押し寄せていることに対して、仙台市、議会としても何かしてほしいというお気持ちのように思います。それも一つの今後のまちづくりだと思います。

(20)市長としては少子高齢化、人口減少社会が今後の課題とのことだが、市議選の候補者から、そのことを踏まえたまちづくりについて、それほど聞こえてこないのではないか

具体的に候補者の方がどの程度おっしゃっているかは、各候補者の話を満遍なく聞いているわけではないので、私も申し上げられません。

事務所訪問などの中で、西部地域の住民、支援者の方々とお会いしますと、人が減ってきてという話が出ます。そのことが例えば学校の統廃合やバスの減便につながるのではないかということを、大変危惧していらっしゃる声を、事務所訪問でお聞きしますので、当然そういうお考えが候補者の中にも伝わっていくのではないかも含めてお答えさせていただきました。

(21)市議選の候補者には、待機児童の解消を課題に挙げる方もいるが、市長は待機児童についてどう考えているか

仙台市のこれからのまちづくりに向けて、待機児童の解消は極めて大きな課題だと思っています。何よりも若い世代に定着していただくことが、どの地域にとっても最重要課題になってくると思いますが、そのためには子育てしやすい環境づくりが大きな前提になります。その第一関門が待機児童の減少にあると受け止めています。

ただ、一概に他の都市と比較しにくい理由として、仙台市は、他と比べて幼稚園を中心に幼児教育の比重が非常に高かった都市だということがあります。ここ5年間、相当に保育の受け皿を拡充してまいりましたが、まだ時間がかかるというのが私の基本的な認識です。しかし、年間1000名を超える規模で受け皿の拡大に努めていますので、このペースを維持しながら、質と量の両方をしっかりと確保していく必要があると思っています。

(22)仙台市は今後、認可保育所より、小規模保育などを設置していくことになるのか

待機児童の年齢構成を見ますと、1歳、2歳に大きな山がきています。認可保育所の定員は、4、5歳児については比較的余裕があるのが現状です。3歳未満児を対象とする小規模保育事業を充実していくことを一つの大きな方策として、そこに力を入れていきたいと思っています。

また、今、小規模保育事業で、保護者の皆さんの一番の不安のもとになっているのは、3歳になった時に、上の年齢のお子さんの通う施設に確実に移行できるのか、ということです。その連携施設をしっかりと確保しておく取り組み、そしてそれをあらかじめ情報としてお示しできるようにする、そのあたりを今年しっかりと取り組んでいきたいと思っています。

(23)保護者は認可保育所への志向が強いと感じるが、保護者には、市の方針をどのように説明していくのか

長年、保育行政の中心が認可保育所であったという、これまでの歴史的な経過もありますので、保護者の皆さまのお考えが認可保育所に集中しがちであるのは、お話のとおりだと思います。

今回、子ども・子育て支援新制度の中では、小規模保育事業も、国の基準に基づいた認可施設と同等の認可事業として位置づけられています。そのことや、先ほど申し上げた移行のことなどがしっかりと伝わり、そこで生活をし、育った3歳未満児の子どもたちが、元気に4歳、5歳と成長していく実績が積み上がれば、小規模保育も信頼できる事業だという認識が広まっていくと思います。

子ども・子育て支援新制度は今年度からのスタートですので、もう1年、2年と実績が積みあがれば、信頼も増していくのではないかと思っていますし、また信頼が増すように努めていくのもわれわれも責務だと思っています。

(24)保育施設が増えるのは良いことだが、保育士の確保や保育の質の問題が生じてくる。質を上げる方策は考えているか

お金があっても、保育施設を急激に3倍、4倍に増やすことができない理由は、マンパワーの供給に限度があることが一つの大きな課題だと思います。特に首都圏との間でマンパワーの取り合い状態になっているのは、ご承知の通りです。

いかにわれわれが、働き続けたいと思っていただける職場としての保育所環境を構築していけるかだと思います。ベテランの職員の方が働いていただくことが、質の向上に向けての大きな一つの要素だと思いますので、働き続けていただける環境を、どう作れるか。これは一朝一夕にはいかないとは思います。人件費の面で、長年働いている人が納得して働ける、仮に3年働いた人も10年働いた人も時間単価が同じだということでは、勤労意欲が落ちますので、そういった面での国へのさらなる人件費部分の要望をしたいと思います。

また、公立保育所、私立保育所、小規模保育事業それぞれの中で、いかに情報を共有して保育のレベルを一定に保っていく研修をする。特に一般保育児の方ももちろんですが、昨今は障害児保育のニーズが高まっています。これはスキルが要求される分野でもありますので、その部分をいかに研修して質を高めていくかが大事なことだと思います。

(25)昨日、参議院議員選挙定数「10増10減」の改正公職選挙法が成立したが、所感を伺う

国民の一票の格差の是正は、言うまでもなく大変大事なことです。今回、一つの案が実現したことは、次期選挙の前に格差の是正が図られたという点で一定の評価をするものです。

ただ、実際に宮城県という地域に即して考えますと、県を代表する国会議員の方が、次の参院選で1人減ることは、率にすると50%減ることになります。それは国政という、地方自治を左右する要素の高い場における、地域の発言の力が減ずるのではないかという懸念を私は持っており、われわれとして、それを補う発信力の強化を考えなくてはいけないと思っています。

(26)国際リニアコライダー(ILC)を担当する文部科学省の研究振興局長に、元仙台市教育長の小松氏が就任することになったが、所感を伺う

国際リニアコライダーの研究を担当される局長に、小松弥生さんが就任されました。小松弥生さんは、藤井市長時代に仙台市の教育長をされていました。仙台の土地勘、東北地方についても大変深くご存知の方と私は思っています。

そういう方が重要なポストに就かれたことは、われわれが進める仙台・宮城が関連するさまざまな文部科学省関係の施策の推進については、高いご理解をよりいただきやすい土壌・人間関係ができるのではないかと期待しています。

もちろん、文部科学省として判断をされる際には、全国的な視点の中から判断されるとは思いますが、例えば今お話があったILCに関する期待や、われわれが望むことを、よりわれわれの側に立って受け止めていただけるのではないかと期待しています。

(27)コンプライアンスの関係で、外部に相談窓口を設置するが、期待することは何か

コンプライアンスの推進ということで、行動規範集も作って職員に浸透させる段階に入っています。

市役所内部で職員が実際に見聞きする事例の中から、これは問題があると思われたものを、いち早くコンプライアンス担当部局も把握をすることは極めて大事なことだと思っています。これまでの窓口や制度が極めて限定的であったのは、私も委員会の指摘のとおりだと思っています。意見や考えをより伝えやすくするため、外部の方にお願いする窓口ができることは、一歩前進と期待しています。早く開設できるように事務方も調整に努めてほしいと思っていますし、私としても依頼をしているところです。

(28)外部相談窓口を使いやすくするために、市長が取り組むことはあるか

実際に窓口が動き出すときには、私から直接職員に、私がその窓口に期待するものも含めて伝えていきたいと思います。また、ハードルを下げる意味では、今まで匿名を前提としてこなかったわけですが、匿名であっても、その事案について一定のそれを示唆する状況の情報があれば受けていきます。今回開設する新しい窓口が、今までと違うことを丁寧に伝えていきたいと思います。

仙台市長 奥山 恵美子

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