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更新日:2016年9月20日
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基本的には、関連する情報を報道機関に発信するための文案を整えるところに時間を要したと聞いています。今回われわれとしては、雨の降り方から災害、避難準備という流れの作業として、文案の整理やそれぞれの連絡などで、全体として時間がややかかり過ぎたという反省があります。われわれが情報を把握してから意思決定をして、それが市民の皆さまのところに届くまで、もっと時間を短くしていくことが今後の課題だと危機管理本部と今朝話しました。
改善の余地があると思います。
仙台市のホームページは普段1日3万件超のアクセス数で推移しています。今回、エリアメールを全市域に出した結果、ピーク時の1時間で100万件超のアクセスがありました。簡単に言うとわれわれの持っている容量がオーバーフローしてしまった。サーバがダウンしたわけではありませんが、極めてつながりにくい状況が約1時間ぐらい続いてしまいました。
エリアメールの文字数は現在制約があり、詳しい町名地番名を書けませんので、今回のような表現にしたわけです。一方でつながりにくいということになると、何のためのエリアメールだという話になりますので、そこは今後、われわれの持っている情報機器のキャパシティーを、どう補強すると臨時的急増に対してサポートできるのか、技術的な面も含めて研究したいと思います。
今回の台風では、横浜市でも同様の現象があったと聞いています。大都市において広域にわたる避難情報が発令された場合に、その詳細を把握する必要があるときに、この現象が起きると思います。横浜市の対応も参考にさせていただきながら、メーカーも含めて仙台市独自の対応を検討していきたいと思います。
市域全体に対する緊急速報は、今まで数回エリアメールとして出ていますが、例えば津波警報の種別や避難先など、情報が完結する形でした。
今回は土砂災害の恐れということで、広範な世帯の方で、個別の区域がかかっているか、かかっていないかを具体に確認する必要が出てきました。しかも確認ができないと、何回もアクセスしなければいけないので、アクセス数が1時間で100万件超になってしまったということだと思います。われわれも、増えるだろうと予想はしていたのですが、全市域にエリアメールを出した場合、どのぐらいの方々がそれに対してアクセスされるかは、われわれの想定が低かったことを実感しました。
多くの方が、切実な関心を持っていらっしゃることで、対策を早急に講じる必要があると認識しています。とりわけ、広島の災害などがありましたので、今までの同種の情報よりも極めて短時間に率直な反応を寄せていただいた、関心が高まったということだと思います。それ自体は、悪いことではありませんので、それに応えられるようなインフラを作っていく必要があると思います。
避難されたのは台原地区1カ所、2人だったと聞いています。トータルな避難所開設数は、後で補足します(※)。
私としては今回の避難準備情報の提供は、タイミングとしては適切な判断だったと思います。避難準備情報が出て、それから避難勧告が出て、避難指示とグレードが上がっていくわけですが、今まではこの準備のお知らせが無いままに、いきなり避難勧告、そしてそれが高まると指示となって、この間が急激だったのが広島の教訓だと思います。
その避難勧告になる前段の準備情報ですので、あの時間を考えますと、だんだん夜明けに向かっていく時間ですから、仮にあのまま雨量が上がって避難勧告になった場合には、明け方という状況になります。そういう意味では、比較的行動しやすい時間帯における雨量との相関関係だったとは思います。
〔広報課長〕
避難準備情報という形で出したのは今回が初めてです。避難勧告、避難指示の前段階として、避難の準備をしてください、避難が困難な方、高齢者の方やさまざまな事情で避難に時間がかかる方については、避難を始めてください、避難所も開設準備を行います、という段階になります。
水族館自体はオープンされれば10年、20年と営業していただくものと長期的に考えています。多くの方が期待していらっしゃる中で、拙速に開業して不備があるよりは、十分安全の準備を整えた上で開業していただいて、開業したからには多くの方に本当に良かったと喜んでいただけるような事業の推進が大事だと思っています。特に歳入面で気にしていることはありません。
また、当初の開業見込みですが、着工された時点でも確かに人手不足や資材の高騰はありました。それがどの程度続くか、どこまで上がるのかの見通しについては不明です。一方でわれわれも国交省さんも含めて、それを鎮静化させるための対策も進めています。春というのはかなり幅のある表現ですので、春が絶対無理だという根拠はわれわれとしても持ちにくいわけです。最終的には事業者さんの判断で、当初の予定よりは遅れ、夏という形になったと思います。
みちのく仙台の秋を彩る女子大学駅伝で、10年というのは早いものだと思います。この間、女子駅伝が仙台に定着し、多くの方に楽しみに待っていただけるようになりました。全国各地の方からは、秋の仙台の緑がきれいだと、特に街路樹がきれいだという声をいただいています。全国にも発信できるようになったのは良かったと思います。
また一方で、この大学女子駅伝が始まって以降、県で実業団の女子駅伝も行われるようになりました。また、ベガルタ仙台の妹のベガルタ仙台レディースなど、仙台にいろいろな女子スポーツが花開く、その皮切りだったようにも思います。女子スポーツでも仙台が活性化していく、その先頭を切って行われたイベントということで、感慨深いものを持っています。
この間、立命館が女王として圧倒的な強さを発揮し、優勝回数を重ねてこられました。いろいろな大学がそこにチャレンジして、各大学の力量もだいぶ高まってきていると思います。勝負は最後まで走者が競り合う所にも面白さがあると思いますので、立命館に続く佛教大学や名城大学など、力のある大学がいろいろおられますので、そういうデッドヒートが展開されることを期待したいと思います。
震災後、仙台の人口は伸びていますが、しかしこれがずっと伸び続けるという、ある意味では甘い考えを持ってはいけない、というのがマイニングリポートの中にあったと思います。私もそのとおりだと思っています。震災復興による人口の伸びがあったので、総合計画を作った時点で想定しているよりは、若干年次的には遅れるとは思いますが、仙台もいつか人口がピーク、そして減少の局面に入ることは長期的に見て間違いないと思います。
その中で、仙台は今まである意味で東北全体に対して、例えば行政の集積地である、そして何より卸売業の集積地として、東北全体にものを卸していくことによって、そこから仙台の利潤をあげてきた産業構造がありました。その卸す先の東北全体の人口が減ることは、仙台の産業基盤もそれだけ足元が掘り崩されていくことですので、卸売業だけに頼らない仙台の産業構造を作っていかなくてはいけないことだと思います。
仙台経済成長デザインは、まさにそのことを自覚しつつ打ち出したものです。交流人口や、さまざまなアイディアに基づく起業、今ある中小企業の体質強化などをしっかりとやって、人口減の反動を新しい局面でリカバーしながら、ここでしっかりと暮らしていけるまちをいかに作るか、そのことが極めて重要だと思っています。暮らしやすい環境づくり、子育て支援や医療教育環境の充実と、仙台における産業構造の転換と強化という、この二つを両にらみでいかに短期のうちに成し遂げられるかが、仙台の勝負どころではないかと思っています。
今は国民の皆さんが、いろいろな意味で生活の利便性が高い時代に住んでいらっしゃいます。人口減少局面にあっても、医療や福祉や教育環境に対しては、高いものを求めていらっしゃる。なおかつ、そこで仕事がなければ、その高いものを享受することができないので、仕事を求めて東京に出て行く。こういう悪循環だったわけです。
仙台はやはり大都市ですので、この両立をすることによって、東北で暮らしても東京に行くよりもちゃんとした自分が望むようなライフスタイルで暮らすことができて、なおかつそこで仕事があるということをしっかりと、作りあげていかなくてはならないと思います。
市民の皆さまにとっては、例えば復興公営住宅の整備については、復興公営住宅が全部完成して、そこにおおむね8割9割の方が入った状況が、復興公営住宅ができたんだなと思われることだと思います。
一方、われわれがおおむね順調というのは、事業年次として当初から例えば27年度末にでき上がるとか、26年度半ばにでき上がるとか、それが3カ月遅れたことがあっても、復興事業費を獲得する予定のところに獲得したのであれば、それは予定通りとなります。予定通りの期日に着工できれば、それも予定通りで順調という表現を使います。
市民の皆さまは、予算の獲得や着工によって、順調とか完成に近付いたというよりは、最終目的が達成されるのを見て、そこで「でき上がった、良かった」というお気持ちになられると思います。われわれの実務的な意味でスケジュール通り進んでいる順調と、結果が全て被災された方々の手元に届いて「ああ良かったね」という市民の皆さまの完成という受け止めとは、どうしてもズレが出てきているのではないかと思います。
これがいかに早くズレなく合致できるかが、われわれの復興計画の最終年としての来年の大きな目標です。今まで実務と市民の方の思いとのズレの部分を、来年は限りなく小さくしていく努力がわれわれに求められていると受け止めています。
仙台市長 奥山 恵美子
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