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更新日:2016年9月20日

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ドイツ持続可能賞受賞等ドイツ訪問の報告(発表内容)

12月4日から8日の間、ドイツを訪問してきましたので報告します。

まず、一つの目的はフランクフルト市からいただいた障害者福祉サービス施設「まどか荒浜」に対する大きな援助について、フランクフルト市長と市民の方々に対し、感謝と「まどか荒浜」が再建されて通所者の方々が元気に生活していることを報告するため訪問しました。

こちらが、その時のパネルです。フランクフルト市長ご自身が1時間くらい時間を割いていただいて、今の東日本大震災の状況や仙台市の全体的な状況などもおたずねいただいた他に、「まどか荒浜」の方が作り、私に託していただいたクリスマスツリーをかたどった飾りのようなものを差し上げたところ、大変喜んでくださいました。もし今後自分が日本に行く機会があれば仙台にも足を延ばして「まどか荒浜」にも、ぜひ伺いたいというお話をいただきました。

もう一つは、ドイツ持続可能賞の授与式への出席です。授与式の前に、パネルディスカッションがありましたが、私のほか建築家のクリストフ・インゲンホーフェン氏と都市計画の専門家クラウス・テプファー氏が出席し、建築や都市計画から見て震災に強い都市づくり、都市計画を進めていくことが必要だというお話がありました。

私からも、まち全体を省エネルギー型のエコタウンにしていくこと、また建物自体も省エネタイプの公共建築など率先してCO2削減も含めた建物を建築していくことによって、普段から少ないエネルギー消費でやっていける都市は、災害にも強い都市だろうというお話をさせていただきました。

そのドイツ持続可能賞の受賞の時に、フランクフルトの前市長のペトラ・ロート氏という女性の市長さんが横浜市との姉妹都市の中で実際に寄付を決定していただいた市長さんでファンデーション側の配慮かと思いますが、ペトラ市長さんが私のプレゼンターで実際にトロフィーをくださいました。こちらにあるものが、その現物になります。

日本で考える大相撲の優勝トロフィーなどとは形が違う、ロシアのマトリョーシカのような形になっていて、地球と環境というものを一つのボールで表していると思います。その中にいくつもの要素が絡まりあっていて、そして中心に大切な何かがあるというような感じで作られています。なかなかユニークなトロフィーだと思って改めて私もドイツの方々の環境に対する熱意は並々ならぬものがあると思いました。このトロフィーも相当にエッセンスを考え抜いてデザインしたものだということが改めて分かったところです。

この授与式の中で面白いなと興味深く思ったのは、私どものように個人として名誉賞をいただく方も複数いらっしゃるわけですが、それ以外にドイツの各都市が、都市の大きさによってコンペティションみたいになっている部分があって、大規模な人口を持つ都市の中で今年一番持続可能性を高めるためによい事業をやったのはどこか、ということで表彰したり、次に中くらいの都市の中での表彰、そして小規模都市の中でも表彰するという各自治体間の中でそれぞれに競争させてよりよいモデルを作ろう、それを皆で共有していこうというような国を挙げてという形が、このドイツ持続可能賞の中にも組み込まれているのが、これもまたドイツらしい徹底した進め方だと、私もそういった制度は日本の中でもいろいろありますが、取り組んでいけるのではないかと改めて思いました。

仙台市長 奥山 恵美子

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