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更新日:2016年9月20日
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交通死亡事故多発に伴う緊急アピールについてお知らせいたします。
すでに皆様ご承知のとおり、仙台市内の交通事故による死者の数は、8月31日現在で31名という大変大きな数に上っています。昨年同時期の2倍を超え、既に昨年1年間の死者数を上回っております。とりわけ8月は8名の方が犠牲になるという、極めて憂慮される事態となっております。
このことから本市としては、私の記憶では例のないことといっていいかと思いますが、市民の皆様に交通死亡事故多発の事態を緊急的にアピールを行い、市民みんなで交通事故を減らすという運動を高めていきたいと思います。宮城県警察をはじめ、関係機関、交通安全母の会、交通指導隊、その他の多くの方々のご協力をいただき、交通事故防止対策の強化に緊急に取り組んでいきたいと考えています。
具体的には、さまざまな媒体を活用した広報啓発活動や事故多発箇所での交通指導隊等による街頭指導の強化、被害に遭いやすい児童・生徒や高齢者の方々への啓発の強化を行ってまいりたいと考えています。
お手元の資料にもありますように、明朝には、東二番丁通と定禅寺通交差点において啓発活動を展開しますが、私も参加いたしまして、市民の方々にこの緊急事態を何とかご一緒に乗り越えようと訴えてまいりたいと考えています。
この間の31件の事故報告を詳細に聞いてみたところ、今まで交通事故といいますと車対車の衝突事故が多いのではないかと、私自身も思っていましたが、今年の傾向は車対車は比較的少なく、むしろ自損事故、例えば電柱や立木などに衝突して死亡につながったというケースが多いということです。
また、交差点での事故はかねてから多いのですが、その中でも高齢者の方や自転車に乗っている方、若い方が犠牲になる場合が多いことです。そして曜日でいいますと金・土・日・祝日といった、いわゆる休みの日に事故が多い傾向があります。
これは、業務上車を運転している方、運転に慣れていらっしゃる方による事故というよりは、むしろレジャーや週末の買い物などで、週に1、2回運転するという、日常的にハンドルを握っていない方に事故が起こっているのではないかと思います。
事故の特徴を詳しく確定することはできませんが、自損事故やいわゆる交通弱者といわれる方が被害にあっているケースが多いということ、そして金・土・日に事故が多く起きているということなどを考えますと、私たちはハンドルを握る怖さという原点に帰って、自分でハンドルを握ることに対して、もう一度の緊張感を持たなければならないと思います。
車というのはいついかなるときでも相手方の過失でなく、自らの過失によっても命を奪ってしまうという怖さを、市民の皆さんと一緒に確かめ合いたいと思います。そして仙台市内で起きている交通事故を減らしていこうというこの運動へのご協力と、お一人お一人の方の車に向かう時の危機意識を高めていただきたいということを、私からも重ねてお願いしたいと思います。
平成21年9月1日 仙台市長 奥山 恵美子
(資料)
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