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更新日:2023年10月31日

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その他質疑応答(令和5年10月30日)

令和5年10月30日

 

4病院再編について

Q1

4病院の再編構想の件で伺います。午前中、県の方で知事の会見がありまして、その際に知事から4病院の再編について仙台市にもメリットがあるのだということをお話がありました。その中具体的に1つ挙げますと、例えばですけれども仙台市内に今現在、急性期病床が固まり過ぎている。そうした中将来、人口減少が進むと力のある病院は残って力のない病院は淘汰(とうた)されてしまう。なので今の時点で再編することは(仙台)医療圏全体のバランスを取る、仙台市全体のバランスを取るという意味でメリットがあるというお話でした。こういう知事の仙台市にもメリットがあるのだという点について、市長はこれまで賛成、反対の立場も示していらっしゃいませんが、この構想を受けてメリットに感じたことが市長としてあるかという点を伺わせていただきたいと思います。

A1

ですからこの間は判断をする材料があまりにも少な過ぎるということを申し上げてきたところです。今のお話ですと仙台市内には急性期の病床はあるかもしれませんけれども、しかし高齢化の進展もこれから進んでくるわけでして、仙台医療圏全体として後方支援に回る病床はどうなのか、あるいはまた仙台医療圏で回復期の病床も不足しているということについてはどのような議論をされてきたのかということなど不明な点が多うございます。それと人口の構成から考えましても、救急医療についても少し仙台は楽になるというお話も過去されていましたけれども、そのように認識しておりますけれども、仙台の高齢者人口が増えていくということも含めて、この夏の状況も皆さんご承知のとおり救急搬送困難事案がかなり多うございました。けれども、需要はこれからますます高まっていく中でどのような方式、計算で仙台が楽になるというふうにおっしゃっているのかよく分からなかったものですから、その辺も踏まえて本市に資する点というのはどのような理由でそのようにお考えになっていらっしゃるのか、私自身はよく分かりません。

 

Q2

県とのやり取り、知事は2人では会わないということを示されておりますけれども、改めて今後そうしたところ、現状ですと仙台市としても県庁としてもちょっとうやむやな状態といいますかすっきりしない状態が続くかと思いますが、どのように市長としては向き合っていかれたいかという点をお願いいたします。

A2

私はなぜ知事と2人でお会いしたいのかということ、前回、いや、もう繰り返しお話ししているかと思うのですけれども、精神医療に関して県内では知事とそして仙台市長の2人が措置入院の権限を与えられて、そしてまた24時間の精神医療提供体制を県と市と協調してこの間構築してきているのです。したがって(県立)精神医療センターの今後の運営体制についても、それから県市間の調整がない中でそれらが進められていいものなのかということをとても私は納得がいかないところでございます。さらに県立の精神医療センターは県立病院でありますから、これはよく他の相手があるのでとかおっしゃるのですけれども、そうではなくて県主体の県立医療センターについてどのようにされていくのかについて、私ども仙台市と県とでこの間構築してきたものをどのようにしていくことをお考えでいらっしゃるのか、この間いろいろと二転三転するに至っては私どもとしてはこれはもう看過できないというふうに思ったところです。県全体の精神医療の構築をするに当たって、やはり禍根を残すことのないようにぜひお話をさせていただきたい。これは仙台市と県知事との間でしかできないお話だろうというふうに思っているところです。なものですからお話をさせていただきました。

 

Q3

知事は会見で市長との1対1の面会について柔軟に対応するという発言があったやに聞いていたものですから、これを受けてもし所感があればと思ってお伺いしたいと思いました。

A3

そうなのですか、失礼しました。詳細について私はまだ伺っていなかったので、具体的に知事から何か私のところにご連絡があるようなこともなかったと思いますので、今初めてそのことを認識いたしました。そうおっしゃっていただいているのであれば、これは今申し上げましたようにこれまで県と仙台市とパートナーとして共に進めてきたこの間の精神医療提供体制について今後どのように進めることをお考えになっていらっしゃってあのようなご提案になっているのかも含めて、私の方からも申し上げたいことがありますし、他の首長さんたちの前ではなくて直接お話をさせていただく、また知事からお話を聞かせていただくその機会であるならば、近いうちに設定させていただくようにお願いをしたいというふうに思います。

 

Q4

もし次に知事と直接お会いされる、柔軟な対応をしていくということで会う場合に、例えば何か、今現状膠着(こうちゃく)状態が続いていますが、仙台市から変えるような対案が何かあるのか、それを用意している段階なのか、そのあたりをちょっと聞かせていただきたいのですがもし何かあれば教えてください。

A4

今回の4病院再編のお話は政策医療の充実が求められている中においておやりになるというふうなことでございました。しかし私どもはそれがどのようにこの仙台医療圏の医療提供体制を確保するのか、課題にどのように解決策をお持ちになっていらっしゃるのか見えないので、この間ずっと質問をさせていただいたりしてきたわけでございます。先日(行政)懇談会で、知事は私がお話をさせていただいた時に、イニシャルコストはどうするのだというようなこともお話になっていました。私自身はこれは当初から申し上げております。ランニングコストを私は見ているというふうに申し上げたところ、イニシャルコストについて幾ら払えるのだということをおっしゃったわけですけれども、数多くの民間病院がこの仙台市内にある中で特定の病院に対してイニシャルコストを支援するということではなかったと私は思っているわけなのです。つまり今もう一度頭の整理をしますけれども、私どもはたくさんある民間病院の中の一定のところにイニシャル(コスト)を何か支援するということというのは基本的にはない話だというふうに思っているのです。ただ政策医療を進める上で、この間も本市としてもランニングコストのところではさまざま支援策を講じてまいりましたけれども、何か仙台市として考えていることはあるのかというご質問については今明確に申し上げることは何も持っておりません。つまりそれは県がお考えになっているその状況をつぶさにお聞きしませんと、本市としても判断しようがないということだというふうに思います。

 

Q5

ということはまず今求めている回答だったり、知事の態度だったりというものの出方というか、今後の知事と仙台市長の話し合いのテーブルに着く前段階に今の段階ではあるというところで(すか)。

A5

私が知事にお話をさせていただきたいというふうに申し入れをさせていただいたのは、先ほども申し上げましたけれども、県立精神医療センターの移転と合築についてどのような見通しを立てておられるのか、どのような内容なのか、何をお考えになっていらっしゃるのかということについて、本市としていろんな懸念もあるし、そこについてお話をしたかったわけです。これは知事と私の間でしかできないことというのがたくさんあるという思いでそのことを申し上げさせていただいたわけでして、この4病院の再編の問題で何か私の方から知事に対して対案という言い方でしたけれども、その全容の詳細は何ら分からなくて移転する場所だけ分かっているわけですよ。その中で何かお話しできますか。仙台医療圏の政策医療がしっかりと構築をされるということが言えるのかどうか。先ほど仙台市にとっても効果があるというふうなことでお話しになられたこともご紹介いただきましたけれども、私は今お聞かせいただいてもそのようにはならないので、この間ご質問をさせていただいたというふうに認識をしているわけです。ですので何かしら持ってお話をするということにはならないと。

 

Q6

知事が先ほどの会見で、今後お話しする場合は2人だけではなく報道陣を含めたフルオープンの場で行いたいというふうにおっしゃっていたのですけれども、その点に関しては市長も同意というかよろしいということで間違いないですか。

A6

今先ほどのお話は2人で会うということを知事はお考えになっているというふうにお聞きしたのですけれども、それはマスコミフルオープンでということですか。

 

Q7

そうですね。その際はフルオープンの場で行いたいというふうに、2人きりではなく2人で話す場に報道陣も入れて行いたいというふうに言っていたのですけれども、その点はどう受け止めますか。

A7

それはどうなのですかね。私もそれこそ知事が答えに窮することもおありなのではないかと逆に思うのですよ、公開の場で私が質問したことに。どうなのでしょうね。

 

Q8

それについては今はちょっと判断できかねるというような感じですか。

A8

判断できませんね。なぜそのようにマスコミの皆さんの前でお話しすることにこだわるのか、そのこともよく私は理解できないです。マスコミの皆さんがいらっしゃらないと何か殴り合いになるようなことはもちろんないわけですし冷静にお話を進めるわけでして、そのようなことがなぜ必要なのかなというふうに思います。

 

 

台湾半導体企業の県内進出について

Q9

先日報道でもあったのですが、台湾の半導体大手PSMCとSBI(ホールディングス)が宮城県内に約4千億円をかけて半導体の工場を建設するという方針が出ていると思うのですが、市内に工場としてそういったお話があるのかのご確認と、あとそうした工場が県内にできることの受け止めがあればお願いします。

A9

私は報道ベースで初めて分かったところでございます。宮城県内にということですのでそれはとても喜ばしいことだと思います。世界有数の半導体メーカーの工場が県内に立地するということになれば、多くの働く方々もいらっしゃるでしょうし、それに伴っていろんな効果、経済的な効果というのは大きくなっていくでしょうし、歓迎すべきことだというふうに受け止めています。

 

 

仙台育英高校・山田脩也選手の阪神ドラフト3位指名について

Q10

ドラフト会議で仙台育英高校の山田選手が阪神に3位指名されましたが、率直な市長の思いをお聞かせいただければなと思います。

A10

あの大活躍をした山田主将が阪神から3位指名ということでとても良かったなというふうに思います。ご本人も阪神のホームの甲子園球場は自分も何度も戦ったということで、すごくいろんな思いを持っておられることも話されていたので、ぜひ活躍をしてもらいたいなというふうに思います。

 

 

観光強靱化に係る国際会議の仙台開催について

Q11

国連世界観光機関の国際会議が来年秋に仙台開催の予定、検討というお話ですけれども、改めてこれの受け止めをお伺いしたいのと、把握している範囲で開催の概要であるとかテーマであるとか、参加する人数規模、参加国みたいなものがもしお分かりになれば教えてください。

A11

詳細については今後いろいろご連絡をいただけることになるのだと思います。今の段階で把握しているところはありません。ありませんと言いましょうか詳しくは存じ上げません。ただ候補になったというふうにはご連絡をいただきました。このことは大変喜ばしく思っているところです。2015年にグローバルMICE都市として選定を受けて以来、G7仙台財務大臣・中央銀行総裁会議、それから今年のG7仙台科学技術大臣会合などなど、政府系の国際会議の開催の実績も積み重ねてまいりましたし、令和5年度、今年度を「観光再生元年」と位置付けて、コロナ禍の影響を受けた観光の再生に取り組んでもいるところでして、そういう中で観光レジリエンスの問題について話し合う大きな会議でございます。そういう意味では大変ありがたいと思いますし、加えてレジリエンス、観光にも強い都市をつくっていくということは、防災環境都市としてこの間取り組んできた本市の取り組みというのも、また脚光といいましょうか、そういう世界に対して発信していく機会もいただけるというふうにも思いますので、ぜひ意義深い会議をここ仙台で開催していただけるように、なお正式決定に向けて具体的な調整を図ってまいりたいというふうに思います。

 

 

仙台市長 郡 和子