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更新日:2021年9月9日

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仙台市ガス事業民営化に関する公募結果について(発表内容)

令和3年9月8日

 

ガス事業民営化に関する公募結果についてお知らせをいたします。

本市では昨年の9月に事業継承者の公募を開始いたしまして、本年6月には応募事業者からの提案審査書の提出がございました。これを受けまして「仙台市ガス事業民営化推進委員会」において審査を行っておりました。昨日、審査結果について、委員会から「最優秀提案者および優秀提案者について該当なし」との答申を受けたところでございます。

本市といたしましては、答申の趣旨を尊重して、苦渋の選択ではございましたけれども、優先交渉権者なしと決定をいたしました。答申では、保安や安定供給の面でグループ各社の知見等を最大限活用して、現在の保安等の体制を継続、そして維持・発展させていくという点などについては高い評価がございました。一方で、民営化後に需要家数が急激に減少するとした提案は本市の民営化計画で掲げました目的の一つでございます「ガス事業の永続的発展」の趣旨に照らして整合的ではなく、また民営化のメリットを市民・ユーザーに対して十分に打ち出せたとまでは言えないこと、それから価格提案が最低譲渡価格であったことなどから審査の採点結果が4割を超える程度にとどまりました。このような答申の趣旨を踏まえまして、本市として総合的に判断したものでございます。

今回のガス事業民営化を進めてまいりましたのは、人口減少や電力・ガスの小売全面自由化など競争環境の激化が進む中にあってガスをお使いいただく市民の皆さま方に将来にわたってガスを供給し続けるためであり、さらには民間の知恵やアイデアを生かした市民サービスの向上や地域経済の活性化を図るためでございます。民間事業者に経営を委ねることでこれらを達成し、市民の皆さま方の豊かな暮らしや仙台のまちの発展につなげたいとの思いで進めてまいりました。市民の皆さまとともに80年育んできた貴重な財産である本市のガス事業を今後民間に委ねるにあたり、提出された提案がこうした民営化の趣旨に適ったものであるのか、市民の皆さまに説明できる提案であるのか、私といたしても熟慮をいたしまして、苦渋の選択ではございますが「優先交渉権者なし」と決定いたしたものでございます。

仙台市長 郡 和子