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更新日:2021年7月14日
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令和3年7月13日
仙台市内における新型コロナウイルス感染症の今の状況についてお伝えをさせていただきます。感染の再拡大に備えていくためには、その兆候というのをより早く早期に捉えた上で、そしてまた機動的に対応していくことが重要と考えておりまして、先週その注視すべき指標について3点皆さま方に公表をさせていただきました。
指標の状況はこちらのとおりです。
一つ目の新規陽性者数ですけれども、7月以降2桁となる日が多く見られまして、行動の目安となる20人近くとなる日も見られる状況になっています。それから二つ目の感染経路不明者数につきましても、行動の目安となる1日15人以上には届いてはいないものの、警戒の目安となる1日当たり4人以上、4日連続が複数回確認をされております。そして三つ目の実効再生産数についてですが、急激な上昇が連続しておりまして、既に3月の感染急拡大期にみられたような水準に達しております。
なお、この間の新規陽性患者の年代別の推移はこちらのとおりでございます。
20代を中心にして50代まで働き盛りの年代の感染者が増加しております。これらのデータは感染が急拡大いたしました3月に近い状況を示しています。再拡大が危惧される状況です。感染症の専門家など有識者のご意見も踏まえまして、本市といたしましては独自に設定をいたしました行動の目安に到達したものと判断しています。感染拡大防止に向け、迅速に対応すべく県との協議を開始するとともに、保健所体制や検査体制の強化のために全庁応援体制の強化を指示したところです。
このような状況の中、宮城県内を会場とする東京オリンピックのサッカー競技は有観客で行われるとのことです。競技会場は仙台市ではございませんが、観客の皆さま方が多く本市を経由して移動し、または滞在されることが予測されます。緊急事態宣言などの対象地域の方を含む人流が増加することは、過去の事例からも市内における感染の再拡大につながる可能性があると強く懸念をするものです。感染症の専門家や感染症対策に奮闘しておられる医療関係者の皆さまからも、無観客での開催とするべきとのご意見が本市にも多数寄せられております。私も同様の考えでございまして、この間、知事にもその旨申し上げてまいりました。専門家や医療関係者のご意見、さらに本市の感染状況を十分に踏まえ、命と安全を第一に考える立場から慎重にご判断いただきたく存じます。
本市では3月の半ばから感染が急拡大をいたしまして、入院患者の増加に伴う医療体制のひっ迫など危機的な状況に直面をいたしました。希望するすべての方にワクチンが行きわたるまでにはなお時間がかかります。過去の経験を踏まえまして、より早い段階から市民一丸となって取り組みを進め、感染再拡大を抑止してまいりたいと考えております。市民の皆さまには、いま一度正しいマスクの着用や3密を避けるなど基本的な感染予防対策を確認していただきまして、その実践を強くお願いをいたします。また感染をされた場合には、周りの方の命と健康を守り早期に封じ込めを図るために、保健所が行います積極的疫学調査にどうぞご協力をお願いいたします。すべての市民の皆さまに強い危機感を継続していただきまして、ご自身ができる感染防止のための最大限のご努力、そしてご協力をお願い申し上げます。
仙台市長 郡 和子
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