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更新日:2021年7月7日
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令和3年7月6日
新型コロナウイルスの感染再拡大に備えるためには、その兆候を早期に捉えた上で全庁的な応援体制なども含めましてより機動的な対応を図ることが重要と考えております。本市といたしまして、この間の経験も踏まえながら、感染再拡大の早期探知に向けて注視すべき指標を設定し、具体的な対応の目安にすることといたしましたのでお知らせをいたします。
指標設定に当たりましてはより早い段階での判断や対応が可能となること、市民の皆さまと危機意識を共有できること、専門家の意見や過去のデータを踏まえていること、この3点を前提として考え方を整理いたしました。
注視すべき指標としては3点ございます。
1つ目は新規陽性患者の数でございます。1日当たり20人以上発生した場合を1つの目安といたします。国が定めるステージ3の指標は1週間の人口10万人当たりの患者数が15人以上とされておりまして、これを本市の人口で算出しますと1日当たり約23人となります。指標の20名はその一歩手前の数値であり、早期の対応が必要な水準と考えたものです。
そして指標の2つ目でございます。感染経路不明者数です。1日当たり4人以上が4日以上継続した場合を警戒の目安、その後1日当たり15人以上の水準に達した場合を行動の目安といたしました。本市において感染が拡大いたしました昨年の12月、また本年3月の事例分析を踏まえて設定したものです。
そして最後の指標は実効再生産数です。実効再生産数とは、ある時点において、1人の感染者が全感染期間に感染させる人数の平均値でございます。過去の事例分析を踏まえまして、この数値が1.0を超え、急激な上昇が連続した場合を警戒と行動の目安といたします。
これら3つの指標のいずれかが水準を超えた場合には、参考とすべき他の数値や専門家の意見を総合的に勘案した上でそれぞれの目安に応じた対応を行ってまいります。警戒の目安を超えた場合には、市民の皆さまへの注意喚起や庁内応援体制の準備などに着手をいたしてまいりたいと思います。さらに行動の目安を超えた場合には県との協議を開始するとともに、庁内応援体制の段階的な移行を実施するなど、より実効的な対応を執ってまいりたいと考えています。
別紙のグラフ(PDF:979KB)でございますけれども、これまでの新規陽性患者数など各種数値の推移を示したものです。感染拡大や時短要請の前の段階で警戒や行動の目安となる指標が水準に達していることがお分かりいただけるかと思います。
なお、本件につきましては、仙台市感染制御地域支援チームの皆さまをはじめ、専門家の方々のご意見を伺いながら設定をさせていただいたところです。引き続き必要なデータを収集・分析し、市民の皆さまに定期的に情報をお伝えしながら、感染再拡大の兆候があった場合には迅速かつ的確に対応してまいります。
仙台市長 郡 和子
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