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更新日:2021年6月29日
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令和3年6月28日
先日、市議会6月定例会が閉会しまして、市長の任期最後の議会が終了したわけですけれども、その所感と、あと併せて任期の最初から比べてのご自身の変化あるいは議会の変化など感じたことがあればお願いいたします。
任期最後の定例会を終えたところです。最後の議会は御紙は少し緩いような記事を書かれていました。私自身は大変緊張感を持って取り組ませていただきましたし、議会の皆さま方もそうだったろうと思います。これまでになくぴりぴりした空気が議場に流れている議会になったなというふうに実感をしております。
4年前を思い返しますと、やはり4年前は本当にさまざまな声が飛び交う議会でございました。この4年間議会の皆さま方と手を携えて市政を前に進めてきたのだというふうに認識をしております。とりわけこの1年半余り、新型コロナウイルス感染症への対応で思うように当初考えていた施策が十分に進まないという部分もございましたけれども、本当に議会の皆さま方もそうですけれども、こちらも精いっぱい議論を重ねながら市民の皆さま方の暮らしに資するように取り組ませていただきました。やはりかなり厳しい感染が広がった状況のときには本当に皆さま方にご迷惑をおかけいたしましたけれども、それでも議員の皆さま方、議会からさまざまなご提案もいただき、それを着実に進めることができたというふうに認識をしております。そういう意味では大変私自身もこの4年間、議会の皆さま方とそして役所も職員もそうですけれどもさまざま対応といいましょうか、波を越えてきたなというふうな印象でございます。
今回の市議会で生理用品を小中学校のトイレに配布すべきだという声がほぼ全ての会派から上がっていました。そのトイレへの設置、配置についてのお考えを改めて伺いたいのと、最後のところで、市長はもう少し(生理用品を)置けるかどうかというところを判断するのに時間が欲しいというようなことをおっしゃっていたと思うのですが、もう少しというのは最終判断いつ頃にされるおつもりなのかというところ、お願いいたします。
学校のトイレに生理用品が置いてあればすぐ手にすることは可能で、それはそうあるべきであろうというふうに思っています。一方で大変困難を抱えたお子さんたちにどう対応していくのかということは、その生理用品をその場で手にするということだけにとどまらないというふうに認識をしておりますし、議会でもお話をさせていただいたところでもありますが、成長の度合いというのは、特に小学校もということになりますとさまざまなことを考えていかねばならないというふうにも思っているところです。そういう意味で養護教諭の皆さんたちにぜひお話を聞かせてもらう機会を持ちたいというふうにも述べましたけれども、その機会をつくった上でいろいろ判断させていただきたいと考えているところです。残念ながらまだその機会をつくれないでおります。
今おっしゃった(ように)トイレに置いてあればすぐ手に取ることが可能でそうあるべきというふうにおっしゃいましたけど、基本線としては配置するようにあるべきだというふうにお考えだということなのでしょうか。
それは望ましい方向なのだというふうに思います。ただ何度も繰り返しになりますけれども、その手に取っただけで事が終わるわけではありません。支援が必要なお子さんたちをどういうふうにその生理用品を通していろんなお困り事、大変なところというのをどうカバーできるのか。それは実際にやはりいろいろとお話を聞いていかなくちゃいけないことなのだと思うのですね。そういうような体制をどう構築するか、ここが重要なのだと思います。
その養護教諭の方たちにお話を聞いて、まだ聞けていないということなのですけど、見通しとしては大体いつ頃までにそういった話を聞いて判断ができそうだということでしょうか。
喫緊にそういう場を設定してほしいということはもう伝えてありますが、まだ日程固まっていないのだと思います。私まだ報告受けていませんので。
それで、政策判断としていつ頃にできそうだという(見込みでしょうか)。
それを聞いた上でということになりますが。
これも議会最終日でしたけれども、仙台市長選挙に出馬するというようなことを言っていた自民党市議の菊地崇良さんが出馬を断念するというふうに表明されましたけれども、この表明に対しての受け止めというのはいかがでしょうか。
ご本人のご判断ですので、私からお話しすることはございません。
新型コロナウイルスのL452R変異株が先日仙台市内でも確認されたと思うのですけど、そのことについての受け止めと今後の対策、市の対応についてお聞かせください。
民間検査機関から先日、本市で感染をされた方の中でこのL452R変異株を確認したという報が入ってまいりました。これはインドで初めて感染が確認されたデルタ株の可能性があるというふうに承知をしておりまして、すぐさまこれの詳細の解析をお願いしたいということで、今、国立感染症研究所に検体を送っているところでございます。今大分このデルタ株に首都圏等々では置き換わってきているところもあるということですから、いずれそういうこともあるのではないかというふうには思っていたところでしたけれども、そうかというふうに受け止めさせていただきました。ただ、その詳細の確認はこれから先ですのでそれを待たなければならないと思いますが、いずれにしてもその変異株がこちらにもやってくるということは十分に考えられるわけでして、市民の皆さま方におかれましてはこのデルタ株については感染力が強い可能性がある、入院(重症化)するリスクが高い可能性がある、あるいはまたワクチンや薬の効果が低くなる可能性があるということを言われているわけですけれども、ぜひ徹底的な感染防止策は引き続きお取りいただきたいということをお願いしたいと思います。
ワクチン接種に関してなのですけれども、先週の新型コロナウイルス感染症定例報告会、毎週公表していただいていますけれども、高齢者の接種率に関しては直近われわれが聞いている数字だと1回目(接種率)62.2%という数字を報告会で聞きました。まずはこの数字に関して7月末までの完了を目指すということでおっしゃっていましたけれども、今の進捗状況をどのように捉えられているかというのをまず教えてください。
先週の水曜日時点で、お話しになられたように65歳以上の方々の接種率、1回目を終えられた方はおよそ17万人になったと。これは対象人口のおよそ63%に当たるということでして、順調に進んでいるというふうに思います。国では全体的に見ますと51%ぐらいだということでしたので、それに比べますと数字が良くなっています。そういう意味では順調に進んでいると認識をしております。
その中で県の方で大規模接種センターで全県民を対象にするということで、今日の午後から予約開始になったのですけれども、一方仙台市としては(接種)優先対象者ということで発表しているのでそちらの方々が受けられるまで待ってくださいというようなアナウンスをされているのですけれども、これは市民としては、接種券が届いた方にすればどうすればいいのかとダブルスタンダードになっている面があると思うのですけれども、この面を市長はどのようにご覧になっていますでしょうか。
県のお立場でいいますと県内の各市町村の皆さんたちで受けられたい方、受けてくださいということなのだと思いますし、それぞれの自治体が優先順位をどういうふうにお決めになっているのか、これを知事が統一的にこうだというふうに言うことは難しいのだというふうに思います。そういう意味では、県の立場でいえば致し方ないのだろうというふうに思いますし、早く(接種を)受けてもらうようにお願いをするためにもそのようなアナウンスになっていると思うのです。しかし、仙台市の立場といたしましては、やはり接種券は送らせていただいておりますけれども、優先順位をつけさせていただきました。基礎疾患をお持ちの方あるいは保育所や介護施設で働いていらっしゃる方など優先的に接種をしていただきたい方をやはり優先していただくように一般の皆さま方にはお願いをしたいというふうに思います。
この中でいくと、大規模接種は今日からなのでどれぐらいの枠が埋まるか分からないのですが、集団接種に関してはホームページを見る限りほとんど全て予約が埋まっていると。要は個別接種に関しても医療機関がもうかなり高齢者で埋まっていて、新しく(予約が)取れないというところもあると思うのですけれども、例えばそういった場合は優先接種者もなかなか(予約を)取れない状況あると思うのですけれども、この現状をどのように捉えられていますでしょうか。
ご指摘があったように、今はまだ高齢者の接種がまだ佳境だというところもございます。集団接種で優先的に接種する方々もそこに入ってくるような状況になってきていますから、それは集中するのは大変申し訳ないのですけれどやはりそうなのだというふうに思います。しかし、行政としては仙台市としては(ワクチンを)受けたいという方々にしっかり接種できるように準備をさせていただいておりますので、余裕を見ながら予約を入れていただければというふうに思います。また各医療機関についてもこの医療機関は空きがありますよということもお知らせをしております。そういう意味でかかりつけ医を持たない方々についてもそういう空きを見つけていただいて接種を進めていただければありがたく思います。
優先接種対象者にも極力早く打ってほしいということだと思うので当然枠をそれなりに設けなきゃいけないと。県の方はもう設けて、今大規模接種は全ての方を対象ということでやっていますけれども、であるなら、例えば集団接種はもう今埋まっている状況なのですけれども、集団接種の枠を増やす、例えば夜間帯を増やすとか、平日の実施、こちらに関してはご検討されてないのかなというのがちょっと疑問なのです。
これについても仙台市医師会の安藤会長とも少しお話をさせてもいただきました。これからだんだん(対象)年齢が下がっていくにつれお仕事を持っておられる方々が増えてくるわけですから、そういう方々に接種していただくのにしやすい方法というのも何かしら考えていく必要があるのではないかということで、それぞれクリニック等々でもご検討をいただいているものというふうに認識をしております。いずれ速やかに接種していただけるように、しかも接種していただきやすいようにしていくということが重要なのだというふうに思います。
重要ということは分かるのですが、結局その体制を今整えている最中なのか、はたまたもう例えばその準備があるのかという、そこに関しての言及をいただければなと思うのですが。
これは今特定健診なども始まっておりますし、なかなか微妙なところでもあります。そしてまた秋口になりますと一般のインフルエンザのワクチンの接種ということにもなってくるのだろうというふうにも思いますし、その辺の兼ね合いも見ながら何ができるのか、このことは課題として共有はさせていただいておりますので、いずれ方法というのでしょうか、それが固まってくるものと思います。
県の方では大規模接種でLINE(ライン)での予約というのを今後始めるようなのですけれども、例えば仙台市の集団接種の予約なんかでLINEを使うとかそういったことというのはお考えになっているのかどうかというのをお伺いできますか。
(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)
これは以前もお問い合わせいただいた、この場であったと思いますけれども、今のところ考えてはいないです。
考えてないというその理由的なものというのは補足していただけるとうれしいのですが。
(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)
一つはLINEでの予約っていろんなやり方があるのですが、われわれも公式のLINEアカウントからリンクとか貼ったりはしているのですけれども、LINEで予約をするということは、多分LINE IDを取得して、LINE IDを取得したものをわれわれがデータベースとして持って、その方にそのIDをもって予約していただくということだと思うのですけれども、そういった個人情報をわれわれのサーバで集めるということに非常にわれわれは懸念がございます。LINEIDって要はメールアドレスのようなものだと思っていまして、まさに個人を特定できるある種貴重な個人情報に類するものかなと思いますので、それを取得するということにちょっと懸念があって、われわれはその導入を見送ったところでございます。
見送ったということなので今後ももうこの検討はされないということですね。
(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)
そのつもりでいます。
新型コロナウイルスの感染に関してなのですけれども、要は全市的に時短(要請)の解除になってから2週間になると思うのですけれども、ここまでの感染状況というのを市長としてはどのようにご覧になっているかというのを伺いたいのですが。
事業者の方々もそうですし、(お店などを)利用される皆さま方も対応を取った上でご利用いただいているのだというふうに認識をいたします。県の認証制度についても申請も順調で、また認定を受けた事業所も増えてきているというふうに認識をしております。そういう意味では事業者の方々も市民の利用される皆さま方も対策を取った上で利用しているのだというふうに思います。それが数字に、仙台市においては大きな数にならないで一桁というふうな状況になっているのじゃないかと思っておりまして、そういう意味では本当に皆さま方のお取り組みに感謝をしたいというふうに思います。しかし先ほど話がありましたデルタ株やもしれないL452R変異株が確認をされたということで、これから先の正式な解析はまだ先ですけれども、皆さま方には引き続き注意をしていただきたいということは重ねて申し上げたいと思います。
大規模接種なのですけれども、仙台市民については優先接種の対象者を優先的に行ってほしいということで、接種券が届いても優先接種の対象者以外は大規模接種に行くのを少し待ってくださいというニュアンスでしょうか。
はい。そのようにお願いしたいというふうに申し上げたところです。
接種券が来て普通(一般)の方だとなるべく自分が早く早くって思ってしまう方もたくさんいらっしゃると思いますし、それが普通だと思います。市長からその人たちに向けてのメッセージとかお考えをもう少しお聞かせいただけますでしょうか。
接種券を今順次皆さま方のところにお送りしているところでございます。一日も早くワクチンを接種されたいというふうに願っている市民の方々も多くいらっしゃるのだというふうに認識をいたしますが、しばらくの間は基礎疾患をお持ちの方、保育士さん、それから介護職員の方など優先接種の対象者の方ができるだけ早く接種を終えていただきたいというふうなことで優先的な対応を取らせていただきたい。このことにぜひご理解をいただいてご協力をいただきたいと思います。
この大規模接種の件で、今日知事の方が、それぞれの市町村の考え方は尊重しつつも、例えば仕事で職業柄いろんな多くの人と接するような人はなるべく受けてほしいというようなこともおっしゃっていたのですけれども、例えば市長としてはこの優先接種の対象外でもそういういろんな人と接する人って多いと思うのですけれども、そういう人たちについては例えば早く(接種を)受けてほしいというようなそんなお考えってありませんか。
それは切りがなくなってしまうのではないかと思います。いろんなお立場の方々がいらっしゃいますし、いろいろなケースもあろうかと思います。そこで本市といたしましては優先順位をこういう方々というふうに決めさせていただきました。当分の間はぜひそのようにさせていただきたいと思いますので、申し訳ありませんけれども今しばらくお待ちをいただくことにさせていただきたいというふうに思います。お待ちくださいと申し上げたいと思います。
これ例えば具体的にこの優先接種の方々がどれくらい進んだら他の市民が気持ち良くといいますか、受けられるようになるのでしょうか。
今、優先接種の方々の予約が入っているところですよね。これがどのくらいたったらば少し空きが出てくるのか。
(新型コロナウイルスワクチン接種推進室長)
時期的に明言するのはちょっと難しいのですけれども、大規模接種含めたその予約状況の埋まり具合といいますか、今はまさに予約が集中している段階だと思います。それが少し緩やかになってくるような時期を見計らっていくのだろうなとは思います。時期的にはそうですね、7月入ってちょっとしばらく様子を見てからじゃないと何とも言えないかなと思ってはございました。
大阪に入っているウガンダの選手団が(新型コロナウイルス)陽性の方が出ています。仙台でもイタリアのチームを合宿を受け入れることになります。その点についてやはりどういった体制で市として対応しなければいけないかというのと、選手団から陽性者が出ている状況について現状としてどのように認識されているか、その2点をお伺いしたいのですが。
まずはこれはウガンダの選手団が空港の検疫でまずお一人感染が確認をされて、その後は全員ご一緒に大阪泉佐野市に行かれた。これは基礎自治体にとっては大変厳しいと思います。大変だなというふうに思いました。やっぱりその場で濃厚接触者はどなたである、そしてまたその方をしばらくは留め置いて様子を見ていただく、これは水際対策としてやはり国で責任を持ってやっていただくのが何よりも重要なのだというふうに思っておりまして、この間少し対応を変えられたようですけれども、とはいえ現地の受け入れ自治体の保健所がその後の対応をしなくちゃいけないとなりますと、これはきついなというふうに思います。ここはぜひ国の責任において整理していただきたいというふうに思います。早急に国の責任としてお取り組みをいただきたいということを声を上げていかなくちゃいけないと思って、担当の中ではいろいろお話をさせていただいているところです。
(東京オリンピック・パラリンピック事業担当課長)
選手から(新型コロナウイルスの)陽性者が出たらということでございます。今回のウガンダの件はわれわれホストタウンとしても重く受け止めておりまして、現在空港での対応について国の方で検討中ということなので、その国の対応が決まったらそれに沿って役割を果たしていくことになるかと思います。中でも、空港でも(陽性が)出ましてさらに5日後ぐらいにもう一人(陽性が)出たということで、日本に入ってからも出るのだというところを一番重く受け止めていまして、改めて厳格に感染対策を行っていくということになるかと思うのですが、バブル方式の中でもバブル方式だから大丈夫というわけではなくて、バブル方式の中で選手間同士も濃厚接触をしないような体制というのをしっかり築いていきたいと思っております。
先日、元仙台市議会議長であられました大泉鉄之助さんがお亡くなりになった件について、まず市長の受け止めをいただけないかと思いまして質問させていただきました。
大泉鉄之助先生の訃報について大変ショックを受けました。と申しますのも、私自身まだ学生の時代でしたけれども大泉先生と交流がございましたものですから、政治家になった私のところも当時党は違っておりましたけれども、さまざまな温かい目でメッセージをいただいていたのでありまして、そういう意味では私も大変残念でなりませんでした。市長に就任した後も、市議会の長い間、議会の重鎮として、議長経験者としてさまざまなアドバイスもいただいてきたところでございます。心からご冥福をお祈りしたいと思います。そして深く感謝を申し上げたいと思います。
私が聞いている限りでありますけれども、学生時代にウグイス嬢をされていたということでお間違いないでしょうか。
はい。
それで最近連絡を取り合っていたということも聞いていたのですけど、どんなことをご意見いただいたり、どんなことをご相談されていたのか、聞いてもよろしいでしょうか。
市長という立場はどういうものであるのか、あるいはこの仙台を良くするためにどういうようなことが必要であるのかなどなどさまざまお話を聞かせていただき、私もお話をさせていただきました。とてもさまざまなお話を聞かせていただきまして、私の胸に一つ一つ残っております。議員を辞められた後もさまざまライフワークとして夜間中学の民間の方々の応援ですとか、あるいはさまざまな福祉団体の活動ですとか、そして何より拉致の問題に大変熱心にお取り組みになっておられました。その先生の姿が大変私自身にとってはいろんなことを教えていただいたというふうに思っております。
仙台市長 郡 和子
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