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更新日:2024年9月27日

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令和6年度保育所・幼稚園・認定こども園歯科健康診査集約事業結果概要1

仙台市と歯と口の健康づくりネットワーク会議では、仙台市の子どもの歯と口の健康づくりを推進するために、市内の保育所・幼稚園・認定こども園において実施している歯科健康診査結果を集約・分析、提供しながら施設の取り組みを支援する体制づくりをすすめています。

乳幼児期の歯と口の健康づくりは、家庭での取り組みだけでなく、保育・教育関係者や保健医療関係者など、子どもの歯と口の健康づくりを支援する方々が連携を深め、それぞれの役割を果たしていくことで、大きな効果が期待されます。

今年度も多くの保育所・幼稚園・認定こども園の嘱託医のご協力のもとに、令和6年度歯科健康診査結果をまとめることができました。

子どもの歯と口の健康づくりを推進する基礎資料としてお役立ていただければ幸いです。

1歯科健康診査結果集約の方法

仙台市内の保育所・幼稚園・認定こども園320施設で、令和6年4月1日~8月30日までの期間に報告のあった歯科健康診査の結果を集約しました。

診査基準等は歯と口の健康づくりマニュアルII子供の生活習慣マニュアル別冊 歯科健診審査ガイド(PDF:659KB)に基づいています。

2集約した施設の内訳等

(令和6年8月末現在)

集約した施設の内訳等

各年齢人口からみた集約事業参加者数の割合

各年齢人口からみた集約事業参加者数の割合

3結果の概要

(1)むし歯の状況

年齢別むし歯有病者率

年齢別むし歯有病者率

「仙台市・歯と口の健康づくり計画(第3期)」では、令和14年度までに「5歳児のむし歯の有病者率を5%以下にする」ことを目標値に掲げています。むし歯有病者率は年々減少しており、令和6年度は18.6%と前年度より1.4ポイント減少しています。

しかし、年齢毎の状況では4歳児と5歳児の差が約7.2ポイントと、この間の増加が顕著で、早期からのむし歯予防対策を推進する必要があります。

(全国:文部科学省 令和5年度学校保健統計調査より)

生まれ年別むし歯有病者率

生まれ年別むし歯有病者率

これまでのデータの蓄積から、生まれ年別のむし歯の有病状況をみることができます。
年齢毎のむし歯の有病者率の減少からも、年々、むし歯のある子どもが減少傾向にあることがわかりますが、むし歯のある5歳児は、5人に1人とその有病者は高い状況にあります。

一人平均むし歯経験歯数

一人平均むし歯経験歯数

むし歯有病者率とともに一人平均むし歯経験歯数も減少傾向にあります。一方で、一人で多くのむし歯を持っている子どもがいることも伺えます。
次の「5歳児のむし歯の状況」をご覧ください。

5歳児(7,522人)のむし歯の状況

5歳児(7,522人)のむし歯の状況

むし歯のない5歳児は81.4%と前年度の80.0%より1.4ポイント増加しました。

しかし、「4本以上のむし歯を持っている子ども」は全体の7.0%になります。また、この子どもたちが、むし歯の総本数の70.2%を占め、さらに10本以上のむし歯を持つ子どもは、2割を占めていることがわかります。

(2)CO(むし歯の初期症状が疑われる)歯のある児

CO(むし歯の初期症状が疑われる)歯のある児

「CO(むし歯の初期症状が疑われる)歯のある児」については、2歳児を除く全年齢で、前年度より減少しました。幼児期の歯と口の健康づくりとして、家庭での取り組み「おやつの時間を決める」「フッ化物配合歯磨剤を使った歯みがき」に加え、1歳頃から「かかりつけ歯科医」を持ち、「定期的にフッ化物歯面塗布等の予防処置を受けること」が大切です。

 仙台市では、歯が生え始める生後8か月から1歳6か月に達する前までの乳幼児を対象として、フッ化物歯面塗布1回分の助成と歯科保健指導を実施し、3歳児カリエスフリー(むし歯ゼロ)の実現を目指しています。あわせて、保育所や幼稚園、認定こども園における4歳児からのフッ化物洗口の実施を支援するなど、地域全体での子どもの歯の健康づくりを推進しています。

(3)歯垢・歯列・その他の異常のある児

歯垢・歯列・その他の異常のある児

歯科健康診査では、むし歯の他にも口の中に現れる「その他の疾病や異常」などについても診査しています。歯垢の付着がみられる子どもは、0歳児を除き、どの年齢も6%程度います。

幼児期は、歯みがき習慣の確立に向けた大切な時期です。保護者による仕上げみがきと健康的な食習慣の定着、年齢に応じたフッ化物の利用をすすめることが重要です。「その他の異常」では、「歯の異常」と「軟組織の異常」を診査しています。歯の異常には、癒合歯、外傷による破折、エナメル質形成不全などが、また、軟組織の異常には、舌小帯異常、上唇小帯異常、口内炎などが含まれています。

※今回の集計では、むし歯以外の異常が検出されていない施設もありました。歯垢の付着、歯肉炎、その他の疾病・異常の検出は個々の子どもたちの歯と口の健康づくりに欠かせない情報となります。

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