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ホーム > ブログ・SNS > 八木山動物公園スタッフブログ「八木山ZOO通信」 > スタッフブログ2026 > 四頭四様―キリンたちのトレーニング―(2026年7月29日)
ページID:88202
更新日:2026年7月29日
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八木山動物公園スタッフブログ「八木ZOO通信」
動物の飼育業務には、部屋の清掃や餌の準備、健康チェックなど様々な仕事があります。
毎日動物たちと接していると、それぞれの性格や行動の違いが少しずつ見えてきます。
また、以前のブログでもご紹介したように、当園のキリンたちは蹄のケアや採血などの健康管理に向けたハズバンダリートレーニングに日々取り組んでいます。
動物のハズバンダリートレーニングという言葉も、ここ十数年でぐっと知名度が上がったように思います。
行動学的な理論やトレーニングの方法論もかなり普及してきています。
しかし、実際のところは飼育環境や動物たちの性格の違いに合わせたトレーニングが必要です。
当園には4頭のキリンが暮らしていますが、みんな個性豊かなメンバーなので一筋縄にはいきません。
その個体に合わせた個別の対応が必要になるため、それがなかなか難しいところです。
今回は、当園で暮らす4頭のキリンの性格を年齢順に紹介しながら、それぞれに合わせた健康管理やトレーニングについてお話しします。
最年長のオス、「ユウキ」は今年17歳。
八木山での生活が最も長く、落ち着いた性格でキリン舎のリーダー的存在です。
新しい飼育員が来ても動じることなく、悠々自適に過ごしています。
シマウマとの相性も良く、体の大きい「ユウキ」は一目置かれる存在です。
トレーニング歴も長いため、こちらの求めることをよく理解しています。
その分、察しが良すぎて勝手に次のステップへ進もうとすることもあります。
ちゃんと指示をした上で、「それはまだだよ」と修正しながら進めています。
近年は高齢になり、以前よりやりづらい動きも出てきました。
雨の日や気温の低い日は無理をさせず、蹄のケアにも気を配りながら、体調に合わせてトレーニングを続けていきたいです。
10歳のメス「アイ」。
今年度入ったばかりの新しい飼育員に慣れるまでには少し時間がかかりましたが、一度信頼関係ができると、落ち着いて接してくれるようになりました。
「アイ」は成長の過程で右前肢の発育が十分に進まず、他の肢との長さのバランスに差が生じたため、四肢に変形があります。
そのため、他のキリンより小柄で、「ユウキ」と並んでいると子どもと間違えられることもありますが、食欲旺盛な立派な大人のキリンです。
毎日よく食べ、自分のペースで元気に過ごしています。
四肢への負担を考慮しながら、トレーニングは「アイ」のできることに合わせて行っています。
アイはもともと慎重な性格で、他のキリンより警戒心が強い一面があります。
他のキリンだと当たり前にできることが難しかったり、少し嫌なことがあると振り出しに戻ってしまったりすることがあります。
こだわりも大変強く、「えっ、これはいいのにあれはダメなんだ・・・」と日々、振り回されています。
しかし、意欲は十分なので、少しずつ「アイ」のペースで進められるように努めたいです。
9歳のオス、「ジュリー」はとても長いまつ毛がチャームポイント。
長い舌であちこちを舐める癖があり、どんな物でも舐めてしまういたずらっこです。
体は年々、大きくなり、背の高さや力関係でもユウキを追い越す日が近いかもしれません。
シマウマとの同居時には少し強気な一面を見せることもあります。
トレーニングでは4頭の中で最も物事を気にしないタイプ。
削蹄作業の際に大きな音がしても、一切気にせずご褒美のエサを食べ続けていました。
若かったころはあんなに走り回っていたのにこんなに落ち着くなんて、と時の流れを感じます。
7歳のメス、「エミリー」はくっきりとした模様と赤みがかった毛色が特徴の美しいキリンです。
人にも動物にも興味津々で、少しおてんばな性格をしています。
当園でのトレーニング歴はまだ長くありませんが、ぐんぐんとできることが増えてきています。
ただし、人がたくさんいる方向へおしりを向けることが少し苦手で、気になってそわそわしてしまうことがあります。
若さゆえの落ち着きのなさもあるのかもしれません。
もう少し集中してくれると助かるのですけどね。
シマウマとの関係ではオスのキリンより少し甘く見られているようで、時々いたずらをされることもあります。
このように4頭のキリンはみんな個性豊かなメンバーなので、トレーニングも一頭ごとに異なり、一筋縄にはいきません。
トレーニングは天候やそれぞれの身体の状態に合わせながら実施しています。
もし園内でトレーニングに励むキリンたちや飼育員を見かけた際は、ぜひそっと見守っていただけると嬉しいです。
これからも、それぞれの個性を大切にしながら、キリンたちとのより良い関係づくりに取り組んでいきたいと思います。

人からエサをもらったり、触られる練習中の「アイ」

ぐんぐん上達中の「エミリー」
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