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更新日:2016年9月20日

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発表項目以外の質疑応答の概要

(1)タリウム事件に関して、宮城県警の捜査に対する所感を伺う

青少年の心のありようについて、われわれにも大きな課題を投げかけている事案です。仙台の地でも何らかの関わりがあったことも含めて、市民の皆さまも大変強い関心と、若い世代に対し教育として今後どう立ち向かっていくべきか、難しい課題であるという気持ちを持ちながら推移を見ていらっしゃると思っています。

県警の捜査に関しては、私自身一般的な報道で知る以上のことは存じていません。今の時点でどうだったと具体的に申し上げるほどの材料は手元にないというのが率直な感想です。今後、若い世代にしっかりと命に関する教育、命を大切にすることを、どう育んでいくか。社会全体としての取り組みがさらに深められるか。今回のことが教育関係の専門の方、精神的発達面の専門の方、いろいろな方からの考察や分析が出ることによって、それが私どものような一般的な市民の教育に関する在り方や、また教育の専門家の皆さんも含めて、何らかの示唆するところがあってほしいと思っています。

(2)青葉区選挙管理委員会の問題で、市民に対し市長が直接説明する場はないのか

具体的に何月何日と定まっているものはございません。今回、私のことに関する条例案もお出ししますし、今後あらためて議会からも報告書などが出るだろうと思います。

6月議会でも、いろいろなお尋ねがあると思います。

夏の仙台市議会議員選挙も近づいてきましたので、私としてもあらためていろいろな機会に、今回の経緯や今後の対応、特に市議会議員選挙に向けて私どもができること、実施していること、それらをしっかりとご説明して、私自身の責任はもとより、市民の皆さまが安心して次の市議会議員選挙に臨んでいただけるように努めていきたいと思っています。

(3)市民に対する説明会の開催は考えていないのか

特に、このための説明会という形では考えていません。

(4)信頼回復のためには説明会の開催が分かりやすい手法かと思うがいかがか

お話のようなやり方もあろうかと思います。私は多くの市民の方が集まられる機会にお邪魔することもありますし、いろいろな形でお尋ねをいただいているものもございます。市政だよりなどでお知らせをしていくことも含めて、いろいろな媒体によっての説明を十分に考えていきたいと思います。

(5)市民が集まる機会とは、具体的にはどんなものか

これからですと、例えば各地域の町内会長さんが集まりになられる機会とか、仙台市内の団体の総会に、私がお呼びいただいて、ごあいさつをする機会とか、例年いろいろあると思っています。

(6)一般市民が疑問をぶつける機会がないと思うが、いかがか

ホームページで広くお知らせするとか、一般市民の方から、市長への手紙という形でご意見いただくものについて、私からお返事を申し上げるとか、いろいろな形で私の思いや考えをお伝えしていく、その工夫は必要だと思います。

(7)市長が市民に、直接説明する場を設けることはないのか

現時点では特に考えていないということです。

(8)昨日の青葉区の選挙に関する調査特別委員会で、開票時間の確保に関する意見などが出ていたが、市長の考えを伺う

今回の事案を受けて、開票作業に十分な時間を確保するため、投票時間の繰り上げという話が出ていることは承知しています。確かに一つの方策だと私も認識しています。一方、開票時間が今の時間に設定されてから1年や2年ではありませんので、それを元に投票日の行動を考えている方も、全体としてはそれほど多数ではないにしても、いらっしゃると思います。また、選挙は多くの方に投票していただくことに意義があるものですし、投票率の低下という課題もあります。

投票時間の繰り上げは大きな選択肢の一つだとは思いますが、それを実施するに当たっては、議会はもとより、広く市民の方に意見を聞いて、皆さま方がしっかり納得していただいた上で進めるのでなければ、難しい面が出てくると思います。私としては、議会の議論等もしっかりとお伺いしながら、広く市民の皆さまの今後のご意見を聞いていく作業も必要だと思っています。

(9)仙台市選挙管理員会では開票時間の繰り下げを検討しているようだが、いかがか

選挙の実施は、最終的には選挙管理委員会としてお決めになるものです。私としては、選択肢としてはあり得るし、その意味も大きくあるとは思いますが、進め方が拙速にならないように努めることも十分に責任のあることだと思っています。

(10)来年のサミット開催地が近く発表される予定だが、仙台市でサミットを開催する意義と、誘致の実現性について伺う

仙台でのサミット開催について、私どもが名乗りを上げましたのは、この間の被災地に寄せられたたくさんのご支援、それに対する感謝をサミットという形で表していきたいということと、またあわせて被災地がどのように復興したか、そのことをお伝えする場としてもサミットの開催は、まさに得難い機会ではないかと思いまして、風評被害の払拭(ふっしょく)も含めて立候補したというところです。

それぞれ地域ごとの特徴がありますので、政府でそれらも踏まえてのご検討だとは聞いていますが、現時点で私どもは、それがいつどういう形で発表になるかは、まだ承知していないところです。

(11)仙台開催となる自信はあるか

私としては、今申し上げた理由で仙台開催になること、仙台というよりは被災地を象徴するような形で仙台という地が選ばれることを強く期待していますし、またそれにふさわしい時期が来年であると思っています。政府においては、それ以外の視点も踏まえて、多面的に検討されると思います。私としてそれ以上の自信ということを申し上げるのも僭越(せんえつ)だと思います。

(12)サミット開催のふさわしい時期が来年と考える理由を伺う

来年は、震災から丸5年が過ぎたことになります。政府のいわゆる集中復興期間が過ぎた後に、あの激烈な震災の被災地がどこまで回復したか。また、逆に言うと当然まだまだのところも出てきますので、それらも含めて現実のありようを見ていただくことができます。大方の自治体は復興期間の計画が10年ですので、その中間地点という意味でもふさわしい時期ではないかと私は思います。

(13)仙台ハイランド遊園地の閉鎖が発表されたが、所感を伺う

仙台ハイランドは、仙台の歴史ある行楽地の一つであり、私もだいぶ前になりますが、小さかった子どもを連れて行った記憶があります。最近ですと、ニッカウヰスキーの工場が観光地として人気を集めたこともあり、地域一帯の一つの集客の場であったと思います。今回いろいろな事情があったと思いますが、営業を停止されるということです。作並の西部地域の観光という意味では、集客施設が一つ失われることは大変残念なことで、それに代わる集客の魅力づくりを西部地域の人たちと一緒にしていかなければいけないと思います。

(14)一部の県と政令市で東京事務所を統合する動きがあるが、所感を伺う

そういう話がいくつかあることも聞いています。ご一緒することによって、端的に言えば、両方で場所を借りるよりも面積が少なくなり、維持コストが下がるとか、人員の面でも場合によってはメリットが出てくる。統合することによる経済的なメリットが、まずあると思います。

ただ一方で、県と市というのは、それぞれ所管する行政のありようや、政策課題の狙いも違う部分も多くあります。おいでになった方にとって、それが混乱を招かないか、ご一緒することによって何か支障はないのか、その辺の課題も出てくると思います。今、私と知事の間で、東京事務所を一緒にしようという話が出たことは、私から差し上げたこともないですし、知事からいただいたこともないので、宮城県と仙台市では、現実的にそれがすぐ実現する状況にはないと思います。今後その話が出てくるのであれば、われわれとしてもメリット、デメリットを勉強させていただきたいと思います。

(15)神戸市と兵庫県はサミット開催の連携として東京事務所を統合したようだが、仙台市も今後の検討課題として考えるか

兵庫県と神戸市は、例えばポートセールスや国際便の誘致など、協力していろいろやっています。東京事務所が一緒であることが、それらを加速する意味でよいのかどうかという判断だと思います。

(16)復興事業費の予算について、自治体の負担割合が見えてきたが、所感を伺う

被災地の復興の進展の度合い、また今後残されている事業の種類や残されている量、何よりもそれぞれの自治体の財政状況も大きく違う中で、パーセントが独り歩きしている感があるのは、ちょっと残念なことだと思っています。復興大臣もパーセントをお示しになられて、「というわけだから、必ずしも高くはないから安心してください」という話を、私も直接耳にしたこともあります。ならしてそうであることもあるでしょうが、何か一つの事業であっても、その自治体にとっては非常に大きな課題という場合もあります。

私としては、復興大臣にも申し上げたとおり、全体としての数字をお考えになるのは、復興庁としては、そういうお立場でしょうけれども、自治体にとっては、それぞれの個別の自治体が、個別の事業で、どういう枠組みの元で具体の数字が負担として示されるのか、そのことを知って、それに照らし合わせて自分たちの状況を判断することが不可欠です。ぜひ、われわれとじっくり、1自治体ごとに話し合う機会を忘れずに設けてほしいとお願いしていますし、重ねて今もその気持ちです。

(17)自治体ごとに、そういう場が設けられるのか

大臣にお話を申し上げたときに、6月の第1週ぐらいで、全体としての金額、個々の事業についての金額の割り付けをしたものをお示しするというお話がありました。その際に、各県ごとに大臣がいらっしゃって仮に2時間お話をしても、自治体の首長が10数人来て、知事も来てとなれば、1自治体あたり5分もお話しできるかということになります。われわれの本当に困っているところとか、真実を訴えたいことが訴えきれるかという問題もあります。全体の場が必要なら、それはそれでお受けしたいとは思いますが、それ以外に、じっくりとわれわれの考えを聞いていただく場を、大臣でなくても復興庁として、しっかり持ってほしいというお願いはしています。

(18)そういう場を設ける件について、実現性はどのくらいか

大臣は、その場では「そのように努める」とは言っていただいています。

仙台市長 奥山 恵美子

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