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更新日:2016年9月20日
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今年2014年は、震災復興計画の4年目ということで、来年の最終年に向けて、実質的に事業を大きく実現する年だったと思います。震災復興公営住宅とか、防災集団移転、住まいの確保という意味で、三つの基本の柱となる事業を進めていますが、どの事業もおおむね計画期間内、来年の終了を目指して進めてくることができました。そういう意味では、実質的な業務が進んだ年だったと思います。
その中で、震災の前から着工して、震災で経費の面や人手の問題で課題があった地下鉄東西線の開業と市立病院のオープンという、二つの大きな事業について、病院の方は実質的にオープンしましたし、地下鉄東西線は、開業目標日を発表することができました。この二つが大きく実現に近づいたのは、今年の私の市政の中でも嬉しかった2大ニュースになるかと思います。
来年は、これまで取り組んできた復興計画が最終年で、そこで一定の成果をお出しします。暮れには地下鉄東西線がいよいよ開業を迎えますし、また民間のお話で申し上げれば、「仙台うみの杜水族館」が夏にオープンしますので、仙台にとって嬉しい、心温まる話題が続く年になるのではないかと思います。市民の皆さんの、嬉しい気持ちが本当に間違いなく、自然災害などで損なわれることなく花開くように、しっかり努めていきたいと思います。
グランプリファイナルの連覇や中国大会でのアクシデントがあって、遠い過去のように思いがちですが、今年の一番の華やかな話題は、羽生結弦選手がオリンピックで金メダルをとった「おめでとうパレード」でした。このパレードで市民の皆さんと一緒にお祝いすることができた、10万人近い方が沿道に出て一緒にお祝いできたということが、私にとっても楽しい出来事でした。
自然災害の猛威でしょうか。これは直接仙台に関わった大雪の問題もありましたが、それ以外にも例えば広島の土砂災害なども、とても人ごとではない問題を浮き彫りにしてくれました。また御嶽山の爆発のように、秋の楽しい行楽が、あのように悲惨な事故につながったことも、大きな教訓です。あらためて自然の猛威には限界がないということを感じた一年でもありました。
これまで市民の方や、またわれわれも一緒に進めてきた復興事業や地下鉄東西線がいよいよ完成というステップに入っていく年ですので、しっかりと共に喜べるような、花開く年にしていきたいと思います。
市バスの再編は、先日の議会でもご説明させていただきましたが、基本的には第2回の説明会でお示しした案によって次の段階、つまり国の許認可を得るといった段階に入っていきたいと思っています。最終的には国との調整などが終わった上で、あらためて今度はダイヤとして確定していくことになります。もちろんその時にはダイヤとしてですから、具体的に7時何分とか8時何分にこのバス停留所はこうなりますという形でお示ししていく段階になります。それは国との調整の上ですので、今いつということは申し上げられません。
私としては、あの案で進めさせていただきたいと思っています。
そう考えています。もちろん説明会の中では、まだ便数が不足であるとか、いろいろご意見をいただいていることも確かです。ただ今回の案は当初お示しした減便、増便の約半分をご意見に沿うかたちで考え直したという意味で、現状では最大限の努力をさせていただいたと思っています。100%とは思っていませんが、まずはこの案でやらせていただきたいという考えで、次のステップに進むことにしたわけです。
いつという期日は、今のところまだ交通事業管理者と話をしていません。まずは交通事業者と許認可機関とで話を進めていただいて、見通しが出たところで私のところにも、だいたいこのくらいになるという話があがってくると思います。
今回の件は、私も状況は承知しています。まずはどういう理由でなったのかを考えられる中で精査してもらいたいと思っています。私の方からも、あらためて区の選挙管理委員会にしっかりとした調査をしていただくことと、調査の結果は区の選挙管理委員会から報道の皆さま方にもご説明があると思いますが、あわせて私にも説明がほしいと話をしています。
現時点でまだ説明があがってきていませんが、どうやって起きてどういう理由なのか、原因が分かるか、もしくは分からないのか、どう出てくるかは分かりませんが、原因があるものについては、それを改善していくのは当然ですし、それが職員の何らかのミスであれば、対策を考えていく必要があるだろうと思います。
いずれにしても、原因の究明が前段で分からないと、私としても今の時点ではそれ以上のことは申し上げにくいということになります。
今までの数字を踏まえますと、1,000人というのは数的には考えにくい数字です。
ミスかトラブルなのか見落としなのか、その辺は私もまだ報告を聞いていないので分かりかねるところです。
私としては、少なくとも年内には聞きたいという気持ちは伝えてあります。この問題を年を越しでずっととは考えていませんが、選挙管理委員会の手順で進めていただくものなので、最終的に私がここでいつですとは申し上げられないのはご賢察いただきたいと思います。
農業園芸センターのリニューアルオープンは、私としてもこれからの東部地域の農業振興の大きな柱だと考えて進めてきましたので、オープンが現時点で少なくとも1年遅れざるを得ないことは大変残念です。また、期待していただいた農業者の皆さんにも申し訳ないことだと思っています。
東部農業地域で現在進めている農業に対して、何か具体的な障害や阻害要件が出てくるかですが、これからの新しい農業を一緒に考えていく施設となるので、もちろん早いにこしたことはありませんが、長期的に見れば来年度1年間によって、例えば収穫や出荷ができなくなるとか、生産量が減るなど、具体な実害があることではないと思います。
いずれにしても農業を取り巻く環境がいろいろ変化、流動化している中で、仙台の都市近郊の農業がどうあるかを考えていく重要な施設ですから、一日も早くオープンするように経済局ともども、私も頑張りたいと思います。
さまざまな地域が抱える課題について、その地域の力を重視して今後対策を考えていかなくてはいけないという分野が増えてきているのは、そのとおりです。
認知症を中心とした地域包括ケアの問題もありますし、また子育てについても地域のいろいろな力が大事だという計画になっています。その他にも防災の関係や環境整備、今までもお願いしているごみの問題など、いろいろと地域の力に頼っている部分が多いわけです。
では全部それらを地域が受けられるのかというと、それは可能な地域もあれば、なかなか困難な地域もあるのが現状だと思います。まずはどうしても地域で支えていただかなくてはならないものでも、ある程度優先的に考える部分と、そうでない部分を、今後われわれの事業推進の中で考えていかなければならないと思います。
例えば、震災時の地域の互助・共助などは、なんとしてもその地域でやっていただかなくてはどうしようもないものですので必要なものだと思います。また住んでいらっしゃる方々の地域包括ケアも、なんとか地域主体でやっていただかなくてはいけない。それもできないというときには、あらかじめどういうマンパワーが外からどのくらいの時間がたてば入ることが可能かとか、いろいろケースごとに考えていく必要があるだろうと思います。
したがって、その二つの問題については地域包括センターや、避難所運営であれば避難所運営委員会などにおいて、地域の実態にあわせたマンパワーの確保も含めた具体策を考えていく中で、課題が洗い出され、対応策を議論していくことになると思います。
一方、子育て支援などの場合は、地域の力となっていますが、子育て中の方々で支援を求める方がいらっしゃる一方で、当然それを3、4年前に卒業された方々も一定程度いらっしゃると想定します。そういうちょっと上の世代の方々を、例えば保育所や児童館などが中に入ることによって、どうやって下の世代につなげていけるか、ということで、高齢者の場合とはまた違う考え方をとることが可能だと思います。
地域の力と一口に言っても、そうした課題ごとに応じた地域のマンパワーや支え合いということを、われわれもきめ細かく考えていかなければいけない時代になってきていると思います。
南三陸町防災庁舎の意義を、逆にその他のものと一緒にした場合に、われわれが違いとして感じている部分を表現できないのではないかという思いもあります。南三陸町防災庁舎については、われわれが今後残す場合に十分に配慮しなければいけないものとして、その意義が大きいと考える理由を、さらに分かっていただくために、段階の違いを出させていただいたわけです。
逆に言うと、地域の方々にとっては、それぞれの地域における被災が他の地域と比較されて上とか下とか、ましてひどいとかひどくないとかで、優劣や序列を付けられるべきものでないのは、これはおっしゃるとおりです。それに対して何かランク付けをしようと思ったわけでは毛頭なく、ただ南三陸町防災庁舎については、いろんなご議論がすでにあって、地元でもいろいろなお考えの方がある中で、委員会として考えたことをお示しするにあたって、そういう方向を委員長のご指導の下、われわれもそれに賛同してそういう判断に至ったということです。
仙台市として明日メモリアル委員会から報告をいただきますが、国から一定の予算が出ることになっています。報告に基づいて、仙台市としての事業計画の判断をしていくことになりますが、今仙台市が県に対して、震災遺構に関して具体的に何か要望事項があるということはありません。
仙台市長 奥山 恵美子
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