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更新日:2016年9月20日

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発表内容以外の質疑応答の概要

(1)本日仙台港からセントラル自動車の完成車が初出荷されるが、所感を伺う。また、仙台港の今後の発展への期待を伺う

今年に入って本格的な生産に着手したセントラル自動車から、早くも船便第一号が出て行くということで、実際にものづくりが始まると大きな形となって市民、県民の方々に見えてくるまでの時間が大変スピーディーだと感じています。

それは大変うれしいことでもありまして、ものづくりで仙台港が大きな役割を果たしていくことは、仙台港を造った時からの我々の大きな願いでもありますので、仙台港がこれから東北の大きな物流拠点としてさらに発展していくというメッセージを、目に見える形で発信していただけるよい機会だと思っています。

我々としては、仙台港の力をさらに高めたいということで、石巻港も含めた港の位置付けについても県ともご一緒に運動していますので、さらにそういった動きも加速したいと思っています。

(2)全国的にタイガーマスクの伊達直人などと名乗る方からの児童養護施設などへの寄付が続いている。仙台市内でも寄付があったが所感を伺う

当初その話がありましたときには、まさか関連する動きが全国的にここまで大きくなるとは思っていませんでした。やはりそれはタイガーマスクという、多くの方に親しまれているものが、シンボルとなっていることもあるのではないかと思います。

多くの方が、誰かに、特に子どもたちに喜んでもらいたいと思い、喜ぶ顔を思い浮かべながら寄付という行為をしてくださったのだろうと思います。そういうことに皆さんの関心が向き、連鎖的に行動される方が広がったのだろうと思います。

改めて人のため、特に子どものために自分の思いを形にしたいという気持ちの人がここまで多くいらっしゃったんだと思いました。普段はなんとなく人情が薄れた世の中だと嘆くことが多いわけですので、心温まる話だとうれしく思いました。これが一回限りのことであっては寂しい面も感じます。

今は児童養護施設に関心が集中していて、それはそれでいいのですが、もう少し広く社会的に困った状況を抱えている方々を応援する団体がありますとか、こういうところではこういうものを求めていますというように、いろいろなことを広くこの機会に知っていただくための発信なども始まっています。

それはとてもいいことではないかと思いますし、支援したいという気持ちをどこに届けていいかわからなかった人たちに、そういう気持ちを届ける場所や方法が提供されて、それに気が付いた人がそういう行動をしようとするきっかけになるとすれば、今回のタイガーマスクの一件は、一つの大きなステップにつながる可能性も高いと期待しています。

特に「伊達直人」という名前は、たまたま「伊達」ですが、ある意味では仙台、宮城の人にとっては、自分たちとの距離を近く感じる名前でもありますので、それも仙台の中で出ている活動に何かしら影響を与えているような気がします。

(3)児童養護施設については、職員不足や運営が厳しいといわれているが、市として支援は考えているか

児童養護施設の運営につきましては、困難な状況を抱える子どもたちの数も減らないこともありますし、困難な状況が複雑化してきていることもあり、いろいろ運営の面で難しいという課題も出ていると承知しています。

いろいろな基準につきましては、国との関係や配置の問題もありますので、我々も施設を運営している方々のお話を聞くとともに、関係機関と連携する中で、少しでもいろいろな課題を抱えた子どもたちのこれからの成長につながるようなことが考えられればと思います。

まだ具体的に何をということは、これからの段階だと思います。今回国もいろいろお考えのようですので、まずはその情報をきちんと把握した上で、そしゃくして考えていきたいと思います。

(4)児童養護施設に入所している子どもには、国・市から入学支度金として約4万円が支給されるが、ランドセルを買ったらなくなってしまう。この金額についてどう思うか

今までの状況を調査する中で、そのような金額になったと思います。施設に入っているお子さんについては、もちろんご両親を亡くされたというお子さんもいらっしゃることも確かですが、一方でご両親がいらっしゃるお子さんもいらっしゃいます。

今回ランドセルの寄付が多いわけですが、例えば入学支度金の中にどのような項目を入れていくのか、仮にランドセルが公費で措置されるのがいいのか、やはりお子さんにとっては、それは親御さんが準備されたものがいいと思っているとか、いろいろな状況があると聞いていますので、金額の多寡やそれがどういったものに使われるべきなのか、現場の施設の方々の話も伺いながら、改めて考えてみたいと思います。

(5)区中央市民センターが区役所に移管されることについて、公民館運営審議会の委員の中には不安を持っている人もいるが、改めてこの変更についてどう考えているのか伺う

市民センターはこれまで地域づくりにも関わる事業を一生懸命展開していただいていましたし、市民の方の生涯学習の支援にも長年がんばってきた施設だと思います。

特に仙台市はご承知のように、地域づくりや市民センターがやってきた事業については全国でもがんばってきたところです。過去には全国表彰などを受けたこともありますので、実績については十分評価をしています。

今回考えている区役所への移管は、今まで培ってこられた社会教育、生涯学習としての十分な実績と力を土台に、今後ますます大切になってくる地域づくりのために、その最前線の機関として区役所をさらに強化していこうというのが、今回の総合計画での一つの大きな柱です。

そのために区役所と市民センターの両方の力を、1プラス1を3にも4にもしたいという希望の中で、地域づくりに関するさまざまな人づくりやまちづくりの企画を行うために組織を区役所により密接に近づけることがいいのではないかということで、今回、組織の移行の提案をしたわけです。

当然のことながらこれまでやってきた社会教育がこれからも十分に行われるのは大前提です。それにプラスしてさらに機能を地域づくりでも大きく担っていただきたいという希望です。

これまで社会教育の分野に携わってこられた方々からすると、組織の移管は大きな変革ですので、本当にうまくいくのだろうかとか、これまで区役所はその分野での実績があるわけではないので、移行するに当たって何かそごが出ないかなど、新しい局面に変わっていくことに対する不安をお持ちなのも当然のことだろうと思います。特に力を入れてやってきてくださった故に移行への不安は大きいと思います。

そこのところは丁寧に趣旨をご説明させていただくとともに、移行して行われる事業が本当に市民の方々のまちづくりや、これまでの生涯学習とも反しないものであるということをきちんと検証していただくことも大事だと思っています。

公民館運営審議会や社会教育委員の会議、これまでお力をいただいていた皆さんに、是非、私どもの趣旨をご理解いただきたいと同時に、私が目指すものについて、十分社会教育の面からもカバーされているかについても、しっかりご検証いただくような仕組みをつくっていきたいと思います。

(6)今後開催される公民館運営審議会などでの説明で十分な理解を得られると思うか

今までもいろいろお話をさせていただいて、いくつかご心配のポイントも出てきていると思います。それらについて、私どもがどう考えているのかをお話させていただく中で、ご理解は進んでいくのではないかと思います。

また、実施していく中で、検証しながら解決していくという意味では、やってみる前では結論が出にくい部分もあると思いますので、どうやって検証していくのか、具体的なご意見の交換もできればいいと思います。

(7)菅改造内閣が発足したが、期待することは

国の23年度予算が確実に成立して、関連法案も成立していただくことが、基本的なお願いです。くれぐれも年度末に、予算未成立で我々自治体が困ることにならないようにお願いしたいと思います。

その次に内閣として取り組んでいただきたいのは、後期高齢者医療制度の見直しに代表される社会保障制度の今後など、検討するとおっしゃっているものをさらに加速して前向きに進めていただいて、是非とも地方との協議を要するものについては、早めに協議の場に入っていただくようにお願いしたいと思います。

後期高齢者医療制度や、やや先送りの観がある子ども手当の地方負担分、地方自治法の改正の件など、いくつか地方と協議をするとおっしゃりながら、まだ具体の協議に入っていないものがありますので、是非速やかにお話し合いができるように、叩き台の上で協議に入らせていただきたいと願っています。

(8)菅総理が社会保障改革と財源問題について、6月までに結論を出すといっていることについて所感を伺う

社会保障はこれから高齢化が進む日本にとっての大きな政策課題です。その財源についても痛みを伴う部分もあるわけですので、しっかりとした議論を国民全体でしていく必要があると思います。

また当然ながらこの議論は大変時間のかかる議論になることもあり得るわけです。まず国として現状をどのように分析されるのか、6月という一定のめどがあるわけですので、遅れずに国としてのお考えをまず出していただくことが肝心だと思います。

(9)阿久根市長選挙で前市長が敗れたが、二元代表制についてどう考えているか

現状の二元代表制は、法として定められているものでもあり、きちんとお互いを尊重しあうべきだと思います。

阿久根市の場合は、私から見ても乱発と思われる専決処分の実施や市議会の開会中にも関わらず専決されたこともあり、そして長らく市議会を開会しなかったこともありました。そうした運営は、私としては理解し難いところです。

今後、法がどうあるべきかを議論する場合は別ですが、実務はきちんと法に則って行われるべきだと考えます。

今回の市長選で前市長が敗れたのも、阿久根市民が守るべき法を超えたところでの市政の混乱を是としなかった表れと受け止めています。

(10)阿久根市の出直し市長選挙の結果について所感を伺う

基本的には先ほど申し上げたように市長のいろいろな進め方に対する市民の方のお考えが出たと思います。しかし、選挙の得票差は比較的僅差だと思いますので、前市長がおっしゃられた市役所改革、市議会改革に賛同される阿久根市民の皆さまがかなりいらっしゃるということも確かだろうと思います。

そういう意味ではただ単に前市長の行政としての進め方が不適切であったという点だけをいったのでは公平を欠く部分もあるのだろうと思います。市役所改革、市議会改革を求めている市民の方の数も多いということの両方を踏まえて、これから取り組んでいかれるというのが、今回の阿久根市の民意というべきものではないかと思っています。

(11)東北の医師不足は深刻で、医学部設置の動きがあるが、すぐに増員とはならない。医師の増員と医療システムの今後についてどう思うか

医師が不足しているのは、東北全体でも非常に大きな課題でもありますし、比較的恵まれている仙台市においても診療科によっては大変厳しい状況にあると考えています。

医師の確保については、東北全体ということになりますと、コントロールできるのかは分かりませんが、国として医師の総数をどう考えていくかということになります。

今できることとして考えられるのは、医師の方のお辞めになる理由、例えば女性の医師の方は免許としては持っているが、実際に勤務を続けられる方の数が限られている中で、どうしたら女性医師の方に勤務を続けていただけるのかということで、働く環境をどう整えていくか、また、診療科目ごとの医師の偏在についても、勤務条件などいろいろな中で働きやすい環境をつくっていくことが大事だろうと思います。

地域として、基礎自治体としてできることは、そうしたそれぞれの地域における医療従事者が、業務を継続しやすい環境づくりに尽きるのではないかと思っています。その上で国全体として医師を今後どのように養成していくか、その中の一つとして医学部の新設の認可の問題もあると思いますが、国のレベルで議論されるのだろうと思います。

今回の医学部の新設については、国としてまだきちんとした判断が出されている状況とは承知していませんので、本当に国が医学部を新設されるのか、その場合、全国における地域バランスをどのようにお考えなのか、どこでご判断なさるのか、そういった今後の状況をきちんと把握して、できるだけのことをするように努力したいと思います。

(12)アンパンマンこどもミュージアムの運営会社が大規模な採用を考えているが、所感を伺う

新しい賑わい創出の施設のオープンに合わせて、そこで働く人の雇用が可能になるということは、雇用の場をなるべく多くつくっていきたいと思っている仙台市としても大変うれしいことだと思います。

仙台市長 奥山 恵美子

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