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更新日:2016年9月20日

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発表内容以外の質疑応答の概要

(1)4月に富沢小学校が開校する。大規模校同士の分離新設はスムーズに進んでいるが、一方で小規模校の統廃合は足踏み状態となっている。この現状をどう思っているのか

現在3カ所で統廃合の話を教育委員会と地元の方々とで進めていると承知しています。確かに計画の策定から3カ所の決定を含めて、結構時間がかかっていることは事実です。

ただ、学校の統廃合の場合、特に小学校は地域のシンボルとしての機能があり、在校生や保護者の方だけではなく、これまでの地域の方々全体の学校に寄せる思いというものもありますので、そのような意味で丁寧な話し合いが必要だということだと思いますし、時間がかかるということもやむを得ない面もあると思っています。

一方、大規模校の分離新設の場合は、校舎や校庭が手狭な状況であるということから一定の基準の中で新設分離をしていきます。地権者の皆様の土地の協力というなかなか難しい面もありますが、そこが決定すれば後は比較的スムーズに進むのは、現に混雑緩和ということについて、大方のご了解は得られやすいということがあるからだろうと思います。

(2)小規模校の統廃合は今後も期日を設けずに話し合いを慎重に進めていくのか

この件については、教育長も私も議会でもご答弁していますが、仮に統合になるにしても、その後の学校の運営も全て地域のご協力、ご理解がなくてはできないことですので、期日を定めてそこに無理やり合わせるということではなく、きちんと納得いただけるような丁寧さを心掛けたいと考えています。

(3)高森地区の陥没した市道が明日開通するが、改めて所感を伺う

事故が起きてから半年という長期間にわたり、地域の道路が閉鎖されているということで、住民の方々に大変ご迷惑をお掛けしました。また、復旧や原因の調査に当たってもご理解とご協力をいただいたことに感謝したいと思います。

説明会で地域の方にご説明したと承知していますが、この間、原因の究明もなされまして、今回の事故についての対応がなされましたので、明日道路が開通するということは、私としても年度末を目標に進めてきましたことでもあり、一段落ついたということです。本当にご協力に感謝しています。

(4)昨日の住民説明会では、また陥没が起きるのではないかという不安の声も聞かれたが、いかがか

基本的にはそのようなことはないだろうとは、いくつかの根拠を基に考えています。しかしながら住宅地の開発業者におかれましては、今後、少なくとも一年間は定期的にさまざまな確認、検証を続けていくと聞いていますので、そのような形で住民の方々の不安に対応していただくということは良い事だと思っています。

(5)陥没事故に対して要した費用はどれくらいか

まだ最終的な金額は聞いていませんが、確認して後ほどお知らせします。

(6)仙台市と開発業者でどのように費用を負担するのか

全額を開発業者が負担するとなると、業者側にもご意見があると思いますが、フィフティ・フィフティというよりは、やや事業者の方々に責任があるのではないかというのが、現時点の考えです。ただ、あちら側の意見も今後出てくると思います。

(7)昨日の住民説明会では仙台市と開発業者の双方で謝罪を行ったが、ため池の水が地下埋設管を流れたために陥没したということで、ため池を管理する仙台市の責任を問う住民の声があった。それでも市長としては開発業者の責任が大きいということか

地下埋設管はため池がため池として機能するための工作物というよりは、ため池の下流に本来あるはずではなかった埋設管に水が流れてしまったということが大きいと思いますので、先ほどの費用負担の按分比率についての感触は、そのあたりを指して申し上げたものです。

(8)開発業者が地下埋設管をきちんと管理すべきだったということか

そうです。それが開発工事に一定程度必要なものであれば、工事が終わった段階できちんと復旧がなされるべきであったでしょうし、恒久的な保存物であれば、それについてのきちんとした届出、図面や存在の周知というものの責任も開発業者におありだと思います。

(9)本日、住民団体が市議会議員の政務調査費の監査請求をするようだが、いかがか

具体的なご請求の中身を承知していませんので、私としてもコメントしかねますが、いずれ住民の方からのそうしたご要望ですので、監査できちんと審議され、一定の結論が出てくるということを期待しています。

(10)請求では政務調査費に不正な支出が見られるということを主張していることについて市長の考えは

それについても請求の中身を拝見してみないと何とも言えません。現時点の私の憶測で申し上げるのは、はなはだ僭越だと思います。

(11)弊社の取材によると不可解な支出があるということが分かっているが、いかがか

今回そうした監査請求がなされることによって、監査委員またはどういった機関になるか承知していませんが、第三者機関による監査がなされていくということは、疑念の解明という意味においてもいいことではないかと思います。

(12)疑念の解明という発言からは、市長もそのように思っているように受け取れるが

監査請求される側でそのようにおっしゃっているのは間違いないと思いますし、請求側には明らかにそうした疑念をお持ちだから請求されるのだと思います。請求者側の疑念があるかないかも含めて解明されるというのは一つの答えなるのでしょうから、そういったことが行われることはいいことではないかと思います。

(13)市議会の政務調査費の使われ方についての市長の現状認識を伺う

今回の問題提起もその一つかもしれませんが、いろいろな意味で使われ方全体について大方の市民の方がご納得されているという状況にはないと思います。今後いろいろな形で、そして市議会自らによることが一番大事だと思いますが、幅広く市民の方々にご理解いただけるような環境を作っていくことは十分求められていることだと思います。

(14)市民から政務調査費の使われ方について不満や疑問が出ているので、同じく市民から選ばれた市長なのだから、市議会に働きかけるような状況であるとの考えはないのか

それについてはこれまでと特に変わっている状況にはないと思います。

(15)政務調査費について市長自ら使い道を調べるつもりはないのか

私自身が今調べる必要があるというタイミングにはなっていないと思います。

(16)なぜ今ではないのか

例えば市議会の中においてもそのあり方について検討していくというお話を伺っていますし、また監査請求などいろいろと市民の方々の疑問を知りたいということに対する手立ても十分あり、それらを行使していこうということもありますので、それに輻輳して私がコミットしていくというタイミングではないと思います。

(17)今回の監査結果を受け不明な点があれば市長が動くということか

それが市長であるのか、また裁判のように別の形があるのか、それについては制度上いろいろとありますので、何でも市長がそこにコミットしなければならないということにはならないと思います。

(18)しばらくは市長自ら働きかけることはないということか

そうです。

(19)本年度を振り返り思うことは

市長としての8カ月は私にとってはやや短めですが、年度末を迎えました。現在は人事異動に伴う引き継ぎが行われていますが、そうした慌ただしさの中で私にとっても大変目まぐるしく過ぎてきたこの8カ月だったと思います。

一番思いますのは、市長として登庁した時も新しいスタートという気持ちでしたが、ある意味自分で手掛けたわけではない予算と職員体制ということがありました。この4月からはまさに自分の責任で作った予算と自分が行った人事異動、そして自分の考えを基にして議会から認めていただいた組織というまったく言い訳がきかない仕事をするための3つのツールをいただいての新年度ということで、今はそのスタート台に立とうとしている緊張した感じでいます。

(20)自分の責任で作った予算ということだが、議会予算の執行者である市長が政務調査費の使われ方をチェックすべきではないのか

もちろん私は予算を適正に執行していく責任を負っていますが、一方で行われたことが適正であるかどうかは政治的な意味合いのもの、また手続き的な意味合いのもののそれぞれの性格に応じて、議会そのものであったり、また監査委員であったり、住民の方々による裁判であったり、いろいろな形でチェックをしていくものだと思います。

ですから市長がすべてについて立案し、執行し、チェックするというということは、ある意味で不分明になる部分も出てくるわけです。どの部分を市長がきちんと行い、そしてチェックをするか、また議会という二元代表性における一つの立法機関が自らの責任でどこまで行うべきであるか、さらにそれらに対して主権者である住民の方々がどう考えるかということには、それぞれ立ち位置の切り分けというものが、まずあるのだろうと思います。

先ほどお答えしたように、現時点での私としての立ち位置についてはご説明したとおりで、私自身がチェックするという「チェックする」という意味が多分、ご質問する報道機関と私とで言葉の使い方が違うのではないかと思います。

(21)まず住民など他に任せたいということか

今はその段階であり、また市議会もそのことについて自らお考えになっていくとおっしゃっています。

(22)市議会自らの取り組みに期待するということか

今は市議会の自浄努力をお待ちしています。

(23)そっとしておくという表現は適当ではないかもしれないが、だから今は市長自ら動くことはしないということか

現時点では改革の進行を見守っているということです。

(24)先週26日に4名もの職員の処分があったが。今後どのようにコンプライアンスを図っていく考えか

このところ職員の処分が続いており、103万市民の方々の信頼をいただいて仕事を進めるというのが私たち公務員の基本ですので、私としては大変残念なことだと思います。これまでもお話してきましたが、処分案件が続いていますので、改めて管理職に対して次のようなことをお話しています。

まず、いろいろな職場で直に職員ときちんとこういった話をする、そして職員同士で監視しあうということではありませんが、やはりそれぞれの日常の生活、例えば職員が借金をしているとか家計的に厳しい状況にあるなど、何か仕事に集中できない状況を職場の上司なり同僚が気づいてほしいということです。

そしてそれを本人任せにしないで、生活の乱れが仕事に影響しないようにサポートやケアをしていくという体制を作っていくようなことも考えなければならないということを局長会などを通じて話しているところです

まず、第一義的には本人の自覚であることは間違いないのですが、例えば借金などの影響というのも2、3見られましたので、私としては生活への支援ということも視野に入れて管理職は対応してほしいという話をしています。

(25)具体的に考えていることは

それぞれの職員が忙しいということもあるでしょうが、以前ほど職場ぐるみでアフター・ファイブに飲み会をするとかそういう機会は減ってきており、お互いの関係がビジネスライクと言いますか、職場を離れると後はそれぞれになる傾向にあると思います。

もう少し「おせっかい」と言いますか「お世話焼き」の部分が必要ではないでしょうか。地域においてもおせっかいさが大事であると、地域づくりの会合などでもお話しさせていただいていますが、やはり職場の人間関係も淡々とビジネスライクでというのも、それはそれでいい部分があることもわかるものの、もう一歩もう半歩踏み込み想像力を発揮してみることも必要だと思います。

若い人から見ればおせっかいかなと思われる部分にも気を配っていく姿勢も上司にはあるべきではないかと思っています。

平成22年3月30日 仙台市長 奥山 恵美子

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