ページID:48852
更新日:2020年7月22日
ここから本文です。
令和2年7月21日
※質問項目ごとに整理しているため、実際の質疑応答と順番が異なる場合があります。
ここ1カ月、仙台市内でも新型コロナウイルスの感染者が再び増加していて、仙台市内でも100人を超えたと思うのですが、14日の会見では市長は第2波とはまだ言えない状況だというようなことをおっしゃっていたと思うのですが、今改めてこのコロナの感染拡大の状況をどのように受け止めていらっしゃるのかというところを伺えればと思います。
いったんは小康状態といいましょうか、収束、感染の方がなかったわけですけれどもここに来てこういう状況です。7月に入って新たな局面に入ってきているのかなという認識はございます。ただ第2波かどうかということについてはいろいろと専門家の方々にもお聞きしなければいけないというふうに思っております。日本全国で新たな感染者が出てきているわけですけれども、そのほとんどが、本市もそうですけれども若い10代、20代の方々が中心になっていて、いろいろとこれから専門家の知見も伺っていかければいけないと思っております。ですから、まだ第2波ですとかそういうことは言えないというふうに思っておりますが、ただこの状況はやはり看過できないと。若い方々が中心ではありますけれどもその方々が増えることによって、既往症でリスクの高い方、そしてまたご高齢の方、この方々に感染が広がっていくという、重症化される患者さんが出てくるということを懸念をしております。
2カ所でクラスターも出ているというところを踏まえた上で、この10代、20代、若い方に市長から何かお言葉があればちょっといただきたいのですけれども。
これはこの間、高等教育機関に私から通知もさせていただきました。十分に注意をしていただきたいということ、それからまたインターネットでも配信をさせていただいておりますけれども、学生の皆さま方への呼び掛けもさせていただきました。若い方々は活動範囲が広いですし、そしてまたかけがえのない青春時代はお友達といろいろ交流を持って、いろんな学びというのでしょうか、社会に出ていくためのさまざまなトレーニングというのでしょうか、そういう期間でもあるし大変申し訳なく思うのですけれども、今は大勢で集まってワイワイガヤガヤというのではなく、なるべくネットも活用いただきたいし、そしてまた3密を避けるようなそういう対応というのを取っていただきたいということをやはり重ねてお願いするしかないというふうに思っております。
県の昨日の会見でもちょっと出た話題ではあるのですが、今後市でクラスターがもし起こり得る可能性がある店舗なりがあった場合、その公表の方針というのは今のところどのように考えていらっしゃるでしょうか。
昨日知事も会見でお話しになられたようですけど、私自身も市民の皆さま方が安心されるような情報発信の在り方について、これはもうまさにそのとおり、安心していただくために持っている情報を発信していくということは重要だというふうに思っております。
一方で患者さんとの関係を考えますと、今保健所が患者さんから感染拡大を防止するためにきめ細かく行動歴をお聞かせいただいているということもございます。そういたしますと保健所と患者さんとの信頼関係というのもこれがあって、その上で感染拡大を防ぐ対策が取られるわけですから、このこともとても重要ですし、プライバシーが守られること、これも大切なことでして、そういう中でどういう形で公表できるのか。これまではやはりお名前を出した上でここを利用した方々に広く呼び掛けねばならないときに、つまり利用されている方が分からないときに、そのお店の名前を出して呼び掛けさせていただく、こういうことはさせていただいてきました。しかし全部把握できていても公表した方が市民の皆さまにとって安心なのかどうか、このことを十分に見極めながら、仙台市としてどういう形で公表が可能なのか、そして公表についてそうですねという形で応じていただけるために何が必要なのか含めていろいろと検討し、それをまとめさせていただいた上で県と調整をさせていただきたいと考えています。
今の店名公表についてなのですけれども、実際は担当課がどうしているか、県の連携で協議とか検討は始まっているのでしょうか。
まずはそれぞれのところで考え方ということをまとめて、そしてあと県と擦り合わせをしていくという形です。
どれくらいでまとめて県と協議するかという想定はあるのでしょうか。
これはもう急ぎです。
期限はまだいつまでとかそういうことは考えているのでしょうか。
尻尾は決めて明言はできませんけれども、でも急ぎやれということで指示をさせていただいておりますし、県の方でも県の保健所と行政でどういうふうな在り方がいいのかということをおまとめになられるのだというふうに思います。それをもって擦り合わせをしてどういうふうにしていくかということになるのだというふうに理解しています。
昨日村井知事はしぶしぶですけれども、記者からの質問で、最終的に市と(考え方が)合わなかった場合は県独自でという切り離して考えるというようなことを検討しなくちゃねというような、やんわりと言ったらしいのですが、その辺はどう思いますか。
私も知事の会見の詳細といいましょうか、速記録でしょうか、それを拝見させていただきました。確かに知事、そのようにおっしゃられておりましたけれども、でも知事がこういうときは公表ですよねといった例に出されたものというのは、今まさに、既に先ほど私が申しました、その店を利用されていた方が分からないという場合にはやっぱり呼び掛けをしなければいけないので、これはもう当初からそのくくりに入っているわけです。
今後いろいろなことを考えた上で、皆さんがどうしてもそのお店を知りたい、あるいはどういう状況なのか知りたいといったその皆さんが知りたいと思うことについて、どこまでどのように公表できるのか非常に悩ましいところではありますけれども、やっていかなければいけないと思います。その点では県も市も齟齬(そご)はないというふうに思っておりますし、十分に折り合えるのではないかというふうに私自身は思っていますけれども。
16日に13人の(新型コロナウイルスの)感染者が発覚して、市長が会見されて、そこで2カ所の飲食店をクラスター認定されたわけですけれども、そのときには濃厚接触者を把握できているので店名は公表しませんと改めておっしゃって、ただその翌日に知事との共同記者会見で店名公表についても考えるというふうにおっしゃっていて、公表しないという方針なのかそれともやっぱり公表すべきだという思いをお持ちなのかとちょっと分かりづらいところあるのですけれども。公表の条件付けというか、どういったものだったら公表するかという、実際にどうなるかはともかく、市長として今どのように公表すべきなのか、あるいは公表しないのか(お考えですか)。
市民の皆さま方も、例えば飲食店と言われたときに、どのような形態の飲食店でどこにある飲食店なのかということについていろいろと気になって、実際にSNS上ではいろんな詮索が広がっていて大きな風評につながっているところもないわけではないのだと思います。このことはやはり経済を回していく上でも考えていかなければいけないところではあろうかと思います。ですからそのケースによっていろいろなので、そのケースの整理をしているというところと理解していただいていいでしょうか。
現段階での腹案というか、これは公表すべきだとかというそういう基準は今お持ちなのでしょうか。
ですから先ほど申し上げましたとおり、店名の公表についてはその店を利用された方が把握できていない、全て把握できない場合はこれ公表をするというのはこれは大前提だろうと思います。その上でさらにどういうことを付加するのかということについて今検討しているということです。
改めて昨夜の新型コロナウイルス感染者の発表で市内の累計の感染者の方が100人を超えましたけれども、それを踏まえて改めて今の感染状況についてのご所見をお願いします。
本市で1例目が確認されたのが2月29日でありました。5カ月たって100人を超えたということについては重く受け止めなくてはいけないというふうに認識をしております。新たな局面に入ったのではないかというふうにも思うところでして、実際に皆さんに緊急事態宣言でさまざまな要請をさせていただきました。そのことにより皆さんたちのご努力があって感染者(の増加)を抑えることができていたわけですけれども、それが解除をされそしてまた新しい生活様式ということを一方でお願いをさせていただきながらですが、徐々に活動範囲が広がっていく中において、このようなことになってきたというふうに思います。また、さまざま専門家の皆さま方が、これまでは接触感染、飛沫(ひまつ)感染ということからさらに市中感染、空気感染についてもマイクロ飛沫(ひまつ)ですか、そういうものであり得るというようなことにもだんだん広がってきている、このこともいろいろ考えた上で市民の皆さま方には徹底的な対策を取っていただく必要があるのだろうと思います。
その上でワクチンの研究開発についてもさまざまなところが力を注いでおられるようです。治療薬についてももちろん研究が進んでいるのだというふうに思います。一刻も早くそういったワクチンやら治療薬が完成すること、このことを望みたいと思いますが、それまでの間はやはり市民の皆さま方お一人お一人が、自分が感染するリスクと自分も感染させるリスクも持っている、このことを認識をいただいて慎重に行動していただく、このことを要請させていただくことに尽きるのだろうなというふうに思います。
今、市中感染というワードも出てきましたけれども、今の仙台市の状況、市中感染は起きているのかどうか認識を教えてください。
どうでしょうか。感染経路が分からない方も確かにおられますけれども、今回このように人数が増えてきたのは学生さんたちの大勢の飲食に関わるものでございまして、そういう意味ではこれが市中感染と言えるかどうかというのも私は専門家ではございませんけれども、これは狭い空間でいたということによるならば市中感染とは言えないのではないかとも思うのですが、これも専門家の方にお話を聞かなければ分かりません。
第1波のときには医療提供体制、結構逼迫(ひっぱく)したようなタイミングもあったかと思うのですけれども、現在の医療提供体制の状況について教えてください。
圧倒的に軽症の方が多いということ、それからまた宿泊型療養施設が整備されていること、これらも相まって、今病床がなくなるということにはなっておりません。そういう意味では第1波でいろんなことを手探りで整備していかなければいけなかった状況とはまた違っていると思います。それからPCR検査の数も相当数増えてきている中で、確かに陽性の方も確認をされておりますけれども陰性の方も相当数もちろんあるわけでして、この検査体制も拡充してきている。このことをもっても当初の状況とはまたちょっと違うのではないかしらと私自身は思っております。つまりあのときのいろいろなものを積み重ねた上で、今対応に当たれているということだと思います。
明日からGo Toトラベルキャンペーンが始まりますが、改めて受け止めをお聞かせいただければと思います。
いろいろありましたけれども明日からということのようです。ただまだいろんな詳細については今日いろいろご説明もある、国の方の説明というのでしょうか、業者の方々含めてというふうなことも聞いているところでして、まだ詳細が分からないものですからなかなか厳しいなというふうに思っているところです。いずれにいたしましても、大変、観光業界、宿泊事業者、厳しい状況にある中で安全を確認した上で旅行をお楽しみいただけるということ、これは傷んでいるところについては大変待ち構えている事業であろうかというふうに思います。
連休に入って、市民の方ももしかしたら県外に行かれる方もかなりいらっしゃるかと思うのですが、そういう市民の方に対して何か呼び掛けはありますでしょうか。
宮城県知事は東京方面についていろいろお話しになられたようです。今年は今週末4連休ということになります。この間のいろんなお疲れもあるでしょう。近場で少しゆっくりという方々おられれば、ぜひ感染防止対策を取られた上でお楽しみをいただきたいと思いますし、お迎えのいろんな観光施設でもしっかりとガイドラインにのっとって、あるいは皆さま方に対して感染防止対策を講じた上でお迎えをされるのだろうというふうに思いますので、その辺をご確認した上で旅行をお楽しみになられればというふうに思います。
今の観点、GoToトラベルキャンペーンについてなのですけれども、地方の首長からは、例えば市の観光施設を閉めるですとかやっぱり首都圏からの人の往来というのを避けたくなるような防止策みたいなものを取っている首長もあるかと思うのですけれども、市長その辺のお考えについていかがお考えか教えてください。
Go Toトラベルキャンペーンについては、東京都を除くということのようでございます。またそのキャンセル料についても補償されるような報道も目にしているところです。詳細が分からないので何ともここで申し上げられませんけれども、ただやはり東京都民の皆さま方もいろいろ今回のことについては複雑な思いを持ってらっしゃるのだと思いますし、自分がもし感染源になるとしたらそれはとんでもないことだと思っておられる方々も多いのではないでしょうか。そういう意味では東京都民は来ないでくれというふうに、私自身は大きく申し上げるということは致しませんが、それぞれ出かけられる方は十分な防止対策を取って、迎え入れる方も十分な感染拡大防止策を取ってということに尽きるのだろうと、このように思います。
感染防止策の周知ぶりですとか徹底ぶりというのは、市としてはどのようにはかっていかれますか。
それぞれこれは各業界でガイドラインをお決めになって取り組んでおられます。このことをしっかり遵守していただくということだろうというふうに思います。
実はですね、政府の方からガイドラインに沿ったような状況の、これは飲食店等々に対するものですけれども、さらに遵守するような要請というのが発出されております。そしてまた、守らなかったところに対して行かないように、というようなことも発出をされていて、県からも同じようにこれがそのまま出されているところでもございます。
この難しい局面ですけれども、それぞれが感染防止対策、このことを頭に入れてそして実行していただいて、新しい生活様式の中でこれからの活動を広げていくということになるのだというふうに思います。専門家の方々も正しくこの新型コロナウイルスについては知識を持って感染防御策を取ってということをお話しになっておられます。私もこの間、私自身もそうですけれども、一般市民の方々にも新型コロナウイルスとはどういうものなのか、これまで積み上がってきた知見というもの、これについていろいろ勉強する機会というのでしょうか、こういうものもいろいろやっていく必要もあろうかなというようなことも考えたりもしているところです。あるいはまた、こういうことですよということを専門家の方々にいろいろと発信していただく機会を増やしていくですとか、そんなことを考えていかなければいけないのかなということも考えているところでもございます。
この4連休というのは、この新しい生活様式にとってはどういった機会になると市長はお考えでしょうか。
まさに皆さんが仙台であればせんだい生活スタイル、これを実践していただき、新しい生活様式を実践していただいた上で、経済活動、社会活動、これをやっていただく。だから何ですかね、今おっしゃったけれども新たな連休になるのやもしれませんね。ここでどのように皆さんの意識が固まってそれにのっとった行動で、その後感染は確かに増えていないわねということが明らかになれば、これはウィズコロナ、それぞれうまく回っていく試金石になるのかもしれません。
先ほど関東方面からの旅行者に対して来ないでくれとは申し上げないというふうにおっしゃったと思うのですけれども、これは消極的に、来るならばしょうがないということなのか、それともどんどん来てくれということなのかどちらなのでしょうか。
これは誰も何も対策をしない人たちにわっと来てくださいとは申し上げません。来ていただくにしてもしっかりと対策を取って来ていただくということだと思います。
市民に対しては先ほど近場で楽しみたい方がいればとかというお話あったのですけれども、できれば宮城県内だとか東北で楽しんでほしいということなのか、それともどんどん遠くまで出ていってもいいということなのか、どちらのお考えなのでしょうか。
これは変な話ですけれども、こうすべきだということを、首長といえども個々人の行動について、これを指示といいましょうか制限をかけたりするということはかなり私自身は抑制的です。それぞれがしっかりとした形で感染対策も取って行く、そしてご自身でも行く先々でいろいろなことを見た上で、3密を避けてこれで十分だなと思ったところで行動していただくということじゃないでしょうか。
Go Toトラベルキャンペーンに関連して、東京都が対象から除外されたということでキャンセル料の3割ぐらい補償しようというような話が出てきているのですけれども、このキャンセル料補償の是非についてはどのようにお考えですか。
これも何も詳細分かりませんしどのような制度になるのかも分からないので何とも申し上げられませんが、しかしやはりこの間のいろんなことについては、やはり少しもうちょっと早めにいろんなことをお示しいただければありがたいなというふうに思います。
俳優の三浦春馬さんが亡くなりましたけれども、仙台を舞台にした「アイネクライネナハトムジーク」にも主演されて、仙台でロケをしているということで仙台シネマにも認定されて、その認定式というか授賞式というかのところでご一緒に並ばれたりもしていましたので、ちょっと一言いただけると。
大変ショッキングなニュースでありました。三浦春馬さんの出演された「アイネクライネナハトムジーク」、伊坂幸太郎さんが原作者である「アイネクライネナハトムジーク」を仙台シネマに認定させていただいた折にお会いをさせていただきまして、その認定証をお渡しをいたしました。大変礼儀正しい俳優さんですし、すばらしい演技を見せていただいて、そしてまた今まさにいろいろな活躍の場が広がっていると思っていた期待している俳優さんだっただけに、大変残念でなりません。ご冥福をお祈りいたします。本当に残念だなと思います。
仙台市長 郡 和子
Copyright©City of Sendai All Rights Reserved.