太白区

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更新日:2016年9月20日

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名取川流域の自然5

自然にも、さまざまな形がある。天を差し、きつ立する山嶺。人間をこばむ深山幽谷。自然とはもともと、人間の存在など意に介さないものだ。しかし中には、人の暮らしを優しく包む自然もある。

それが、ふるさとの山河。郷愁を誘う里の風景は、川とともに、山の存在が欠かせない。

太白区のシンボルは太白山。秋保なら大東岳に神室岳。坪沼地区には奥州三箇森(亀ケ森・中ノ森・鹿ノ上森)がある。奥羽山脈につらなる山々は、ほとんどが地域の暮らしに密着した里の山々。木を切り出し、山菜やキノコを摘み、時には信仰の対象となってきた。時代とともに、そうした役割も終わりつつある。

変わるものと変わらぬもの。忘れかけた何かを探しに、いつの日か、ふるさとの山々を歩いてみよう。

太白山の写真

区のシンボル・太白山

太白山

標高約321メートル、国蝶オオムラサキが生息することで知られる。三角形をした山容で親しまれ、さまざまな民話も生まれた。昔は「おどが森」などと呼ばれ、神の宿る山として敬われていたという。

一目でその形が分かることから、仙台湾を航行する船の目標にもなっていた。第3紀の火山活動で生じた古い火山。一帯は県自然環境保全地域に指定され、ハイキングコースもある。

頂上までは30分ぐらい。昆虫の種額が豊富で、子供たちが喜びそう。バードウォッチングもできる。

大東岳

地形の変化に富んだ山。山項部は広いが、そこを取り囲む斜面はかなりの急勾配。磐司岩から山寺方面へ抜ける峠道などがある。堂々とした山容を誇り、秋保地区を代表する山のひとつ。二口渓谷の見事な自然が堪能できる。

標高約1366メートル。登山コースはいくつかある。初級から中級向けで、登山口から沢沿いに道をたどり、項上を目指すコースが一般的。初夏のころや紅葉のころが美しい。

大東岳の写真

大東岳

神室岳

山と谷が際立つ美しい山容が魅力。大東岳の南、川崎町との境に位置する。標高は1253メートル。大東岳よりわずかに低い。いずれも第3紀の古い火山だ。

登山に関しては大東岳の方がよく知られるが、神室岳も、その美しさは変わらない。登山道は二口沢の姉妹滝上流から東尾根上にかけて開かれている。中級者向き。

大倉山の写真

大倉山

大倉山

秋保町境野、名取川の南側にある。三角形をした山で、標高は約432メートル。地元の人たちからは「羽山さん」と呼ばれ、親しまれているという。

山項には羽山神社があり、見晴らしも抜群。登山口から300メートルほどを一気に登る。国久方面から行く、ゆるやかな道もある。

奥州三箇森

中世の山岳信仰の対象となった山々で、赤石地区に亀ケ森、中ノ森、鹿ノ上森の三山が並ぶ。

いずれも姿形が太白山に似て、秀麗。地域の暮らしに溶け込んでいる。

奥州三箇森の写真

奥州三箇森(右から亀ヶ森,中ノ森,鹿ノ上森)

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